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【らっかみおろし】第2区間:麓から町へ
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chapter.3 樹海2
光村 日向
はろっこん「瞬きの時かけ」を発動させている。山駕籠を担ぎながらの全力疾走。
「うわっとと」
後ろを担う
立井 駒鳥
、日向のスピードに合わせるのがやっと。危うく人形を落としそうになる。
「ふう……どうじゃ光村、何が見えたかのう?」
全力を止めてじっと立つ日向。遅れて
八神 修
も到着する。
「人形は無事のようだな」
「うむ」
日向は目を開くとそっとつぶやいた。
「イタチ……」
彼が見た少し前の光景。イタチに液体をかけられた者たちが、それぞれ好き勝手な行動をしている。
「イタチの放つ液体が危ないみたい」
しかし詳細はよく分からない。いつもは鮮明に見える光景が、なぜなノイズが走るようにはっきりしない。樹海の特殊な磁場のせいだろうか。はたまた神魂か。
「とにかく、イタチ対策をするに越したことはないな。おそらく液体に含まれる成分を嗅ぐことで体に異変が起きる」
チリガミを鼻栓代わりに、各々突っ込む。
「樹海は迷いやすいようじゃが」
「方角のことは心配ない」
一本の大木に寄る修。
「苔の多い方が北だ」
サポートに徹し、方角を見ながら要所にリボンを結ぶ。
「ここは慎重に行った方がいいね」
先頭を担う日向が言い、2人も賛同する。
しばらくして。
「何かいる……!」
最初に気配を察知したのは駒鳥。足を止め、指差す先の草むらを凝視する。ガサガサとかき分けて出てきたのは、日向がろっこんで見た通りのイタチだった。
「驚かさないようにしよう」
修が前へ。
「お腹が空いているのか?」
懐からオヤツパンを取り出す。イタチの目の色が変わる。
「よし、いい子だ、これをやろう」
動物の扱いには慣れている。木の根の上にそっと、パンをちぎって置いた。離れると、警戒しながらもイタチはパンに飛びつき、また草むらへと消える。ホッと緊張を解く3人。
「これで乗り切れそうだな」
慎重派の虎猫チーム、息の合った戦略でイタチの幻覚を回避。道にもほとんど迷うことなく、他の幻覚に踊らされるチームをいつの間にか抜いて4位から2位にまで浮上、樹海を一気に駆ける。
5位の白猫チームは樹海の深みにはまりつつあった。
「参ったな、全く効かない……」
日暮 ねむる
が念のため持参したコンパス。フラフラと定まらず針を動かし続けている。
「おっと」
前で担ぐ
鎌八 まもる
が苔に滑りそうになる。
「少しペースを落としたほうがいいな。方角を間違えないよう、注視しつつ焦らず進もう」
「んーどこも景色が一緒で分からなくなる〜」
真ん中でらっかみさま人形を支えつつ、
響 タルト
が頭を痛めている。
「北側は陽が当たらない分湿度が高い。苔が育ちやすいはずだよ」
「あーなるほど。ねむる頭いいな」
方角を見定めつつ慎重に進む白猫チームの前を動物が横切った。
「お、イタチ」
「ん?」
「あ」
前方を通り過ぎ様、3人に液体を吹きかけてくる。
「うわっぷくさっ!」
鼻をつまむねむる。
「なになに?」
若干遅れていたタルトには何が起きたのか見えなかった。
「なんかくっせーのかけられたんだけど……」
頭がほわんとしてくるまもる。
「あっれ……なんだこれ」
一度視界がぼやけ、再び点を結ぶと、さっきまでとは景色が少しだけ変わっていた。
「ポニテが3人……?」
らっかみさ人形と、タルトと。ねむるにもポニーテールが付いているではないか。
「なんだよねむるもポニテだったのか?」
山駕籠を無造作に置き、ねむるへ近づくまもる。
「バカ、なんで隠してたんだよ」
ねむるの寝ぐせ頭にくっ付いた、ツヤのあるポニーテールへ手を伸ばす。もちろん幻覚だ。
「な、なんだよおい」
対するねむるはしばし呆然とした後、定まらない視線を樹海の鬱蒼の中へ泳がせた。
「なんで……なんでこんなところに喫茶店が」
大木のすぐ横にこじんまりとした店構えの喫茶店。ありふれているが、樹海の景色と妙にマッチしていて味がある。
「ちょうど喉が渇いていたんだ」
ふらりと立ち寄る。
「おい、ちょっとねむる、もっとポニテを愛でさせてくれ」
尾に惹かれてまもるも付いていく。ただしこれももちろんだが、まもるには喫茶店が見えていない。
「マスター、アイスコーヒーを一つお願いしま〜す」
ねむるの声は樹海の虚空へ寂しく響く。
「自然味豊かな香りの喫茶店だなあ。木造の椅子や机も雰囲気出してる」
「ねむるのポニテってば最高の形状と手触りじゃんよ……」
「お、もう来た早いな。いただきまーす」
「ポニテの前じゃ性別の垣根なんかオレは」
「うーんコーヒーの香ばしに香りもいい」
「やすやすと跳び越えてみせるぜ……」
2人のやりとり、いや実際には全くやり取りせずスタンドプレーなわけだが、彼らの摩訶不思議な言動をタルトは舐めるように観察していた。
「うーんこれはどーいうシチュ?」
ねむるが張り出した根に座り何かを飲むジェスチャー。そのねむるに後ろから絡み付くまもる。
「まあ滅多にないリアルBLin樹海。しばらく見守ることにするかな〜」
ちなみにタルトは幻覚を見ているわけではない。
三者三様でレースのことを忘れ、しばし妄想と幻想にふけて大幅なタイムロスをするのであった。
三毛猫チームは
如月 庚
が一人で2つの荷物を背負っている。
「この樹海は一体どこまで続いているってんだ!」
らっかみさま人形を肩で担ぎ、さらには
小島 海美
をおんぶ。
「あ、あそこでもパーティやってるよ! 楽しそう!」
庚の背中でバタバタとはしゃぐ海美。
「い、いた! こら、パーティなんてどこにもねぇよ!」
「なんでよ、ほらあそこだよ! ちょっとだけだから一しょに遊びにいこ!」
イタチの液体が直撃した海美は長い幻覚状態が続いている。
「海美」
いち早く察知した
劉 瑞麗
と庚は幻覚の危機を免れていた。
「早く正気に戻れ」
内心心配ではあったが顔には出さない瑞麗。いつどこからまたイタチが現れるか知れない。警戒を解くことはできなかった。山駕籠の後ろを担っているが、負担はほぼほぼ庚にかかっている。
「く、来やがったか」
左手から再びイタチの登場だ。
「るいり、行く」
イタチへ近づく瑞麗。
「気をつけろよ」
一定の間隔を保ち、鉄扇を取り出した。
「殺ーッ」
大きな声でイタチを威圧。液体を出すことなく、文字通り尻尾を巻いて草むらへと逃げていった。
「ふう」
「ナイスだっ……て、前からも……右からも!?」
「後ろも。2、3……4」
イタチに囲まれた。
「もう四の五の言ってられんな」
山駕籠をそっと下ろすと庚、右の手先で額の傷跡に触れる。
「ははは、イタチさんたちとパーティ!」
海美がけたたましく笑い、庚の背中を蹴る。
「ちょっと黙ってやがれってんだ!」
「庚おにいちゃんすごい! 手が光ってる!」
「爆風がある! しっかりつかまってろよ!」
「うん!」
庚のろっこん「蒼穹」。右拳が地面に突き刺さり砕いた。イタチたちの飛ばしてくる液体を、爆風と飛び散る地面の欠片で防ぐ。
「泰山府君に伏して」
瑞麗も後方のイタチに立ち向かうためつぶやいた。
「拝み奉る」
鉄扇を舞う蝶の如く振る。薄暗い樹海が一瞬明るく。鉄扇から炎の玉が飛んだ。これにイタチ一同驚き一目散に逃げていく。ろっこん「鉄扇娘娘」だ。
2人の力でなんとかイタチの群れをしのぐ。
「ふう」
庚、一息つく。
「ガキに動物に……やけに好かれる一日だぜ」
「別に好いているわけではないぞ」
「そうかい」
庚の背中にひっついていた海美が地面に下り立った。
「あれ! パーティ終わっちゃった?」
「だからパーティなんて最初からやってねぇよ」
「海美、元に戻ったな」
「あ! らっかみおろし優勝しなくちゃ! 庚おにいちゃん急ごう!」
「へいへい……」
腰を上げる庚。
「あっち、明るい」
瑞麗が指す先は鬱蒼さのない、広い景色が望めた。
「樹海のゴールか」
「行こう!」
「次は何が待っているやら」
山駕籠を担ぎ走り出す。次に待ち受ける悲劇を、何となく予感している庚だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
梅村象山
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月17日
参加申し込みの期限
2014年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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