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【らっかみおろし】第2区間:麓から町へ
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chapter.2 樹海1
三毛猫チームはさっそく樹海に迷いこんでいた。
「庚おにいちゃん! ここさっきも通ったよ!」
「え、そうか?」
籠の後方を担ぐ
小島 海美
の指摘に首を傾げる前方の
如月 庚
。担ぐ、とは言っても身長差もあって重量のほとんどを庚が背負っている。
「るいりが付けた印、そこ」
劉 瑞麗
が指差す先の木の幹に、彼女の付けたクレヨンの目印がある。
「あ」
「迷っちゃったね!」
(方向感覚はわりとあると思うんだがな……)
真っすぐ進んだはずなのになぜか同じ道を走っている。明らかにおかしい。何か見えない力が作用しているのでは、と勘が騒ぐ庚。
「あ!」
突然大声をあげる海美。
「うぉ!? いきなり駕籠置くなよ!」
バランスを崩して人形を落としそうになる。
「動物がいる!」
木の陰からひょっこり小動物が頭を出した。
「鼬」
ぼそりと瑞麗。
「は、イタチ?」
「道知ってるんじゃないかな!」
一目散にイタチの元へ駆ける。驚いたイタチは身を翻すとともに、海美に向けて液体を飛ばした。
「きゃっ」
「大丈夫か!」
「庚待って!」
駆け寄ろうとする庚を呼び止める瑞麗。
「命の危険ない。でも嫌な感じする」
「……?」
やはりこの樹海では何かが起きている。
さび猫チームもイタチと遭遇していた。
「危ない!」
いち早く危険を察知したサポート役の
恵御納 夏朝
、山駕籠を担ぐ2人とイタチの間に割り込み、液体を全身に浴びる。
「きゃっ」
小山内 海
から預かっていた、マーキング用のペンがするりと手から落ちる。
(かーさちゃん……!)
「だ、大丈夫!?」
山駕籠を置いて駆け寄る海と
佐藤 英二
。
「う、うん(皆の直撃は免れたね……)」
サポートとしての役割を果たせた。そう思いながら笑顔で対応する夏朝。
「あ、あれ……」
頭が若干ほわんとしたかと思うと、視界には夢のような世界が広がった。
「小山内さん、その猫いつからそこにいたの?」
海の肩に、追い続けていた1位チームのシンボルともいえる、小さな三毛猫がちょこんと座っている。少なくとも夏朝にはそう見えた。
(……?)
自分の左肩を見つめ首を傾げる海。
「あ、佐藤君の周りにも三毛にゃんがたくさん……」
「え、ええ、どこ!?」
見れば樹海は三毛猫たちの海。中には変わった色合いの三毛もいる。
「これだけいれば……貴重なオスの三毛ちゃんも……」
「な、何を……?」
夏朝は何かを踏まんと避けるようにしてウロウロしているが、英二視点だとヘンテコな踊りでもしているようにしか見えない。海も困り顔だ。
「猫なんてどこにも……ってあれ」
夏朝の服についた液体の臭いが、時間差をつけて英二たちの脳と神経にも介入してきたようだ。体がほんわり火照ってくる。
「ラーメン……」
美味しそうなラーメンが張り出した木の根の上にのっているのを見つける英二。丁寧に割り箸とレンゲ、コショウも置いてあった。
「これは……」
事前に腹ごしらえはしたはずなのに空腹感を覚える。
(いや、だめだ、今はレース中……)
夏朝のようにダイレクトに被害に遭わなかったおかげか、それとも元来の「責任と役目を果たさなくちゃ」という極めて小市民的な義務感からか、英二はある程度の抑制を効かすことができた。
(らっかみさまをつなげないと……)
助けを呼ぼうと海を見る。しかし海は海で、全く別の方角をボーッと見つめていた。
(あれ、なんで……ここに)
意中の相手が木陰から登場した。
(笑ってる……)
自分のためだけに、これほどの笑顔を向けてくれることはなかった。海もできる限りの笑顔で返す。
(応援してくれてるのかな)
応援という言葉が浮かんで現状を思い出し始める。
(そうだ、そうだよ、私は)
視線を逸らし、英二の元へ。
「く、ラーメン……これは現実じゃない」
英二はラーメンと戦っている。これに打ち勝つには一つしかない。
「僕を引っぱたいて!」
すかさず、海の平手打ちが飛ぶ。
(意外と痛い……)
「……ありがとう」
おかげでばっちり目が覚めた。
あとは夏朝を現実に戻さねば。
「美人さんだねえ……でもタマ付いてないね……いないかなあオスの三毛にゃん」
手強そうだ。
ふと海は木陰へ目を戻す。そこにはもう誰もいなかった。
「なんだったんだべ……今のイタチは」
こちらは3位の黒猫チーム。イタチに液体をかけられた
鈴野 海斗
は、きつい臭いに鼻をつまみながらも樹海を進み続ける。
(まずい……どっちを向いて走っているのかもわからんくなってきた)
イタチに気を取られた
冴木 竜司
は方向感覚を失っている。
「……お兄ちゃん、こっちのほうが走りやすそうです!」
「お、おう!」
本当にこっちで合っているのか。無我夢中で山駕籠を担ぎ走る。
「お兄ちゃん、これ!」
サポートの
鬼崎 つくし
はらっかみさま人形を注視しつつ、持参した魔法瓶から麦茶を注ぎ竜司へ。
「サンキューつくしちゃん」
麦茶を一気に含んだ次の瞬間、竜司は「見つけて」しまった。
ブー
「きゃっ!?」
竜司の口から麦茶が飛沫となって空を舞う。
山駕籠を乱暴に置く竜司。
「ちょっとお兄ちゃん……人形が落ちてしまいますよ!」
竜司は遠くの方をぼんやりと見つめている。
「まゆ先生……まゆ先生じゃないですかあ!」
両手で大きく手を振る。
(……!?)
驚きつくしも振り返るが、そこには鬱蒼とした樹林しか見えない。
(またお兄ちゃんの妄想癖が)
と思ったが、いつもよりも様子がおかしい。いや、いつもおかしいことはおかしいが、異常性をはらんでいる。
「お兄ちゃん……幻覚を見ているのですか……?」
「まゆ先生、俺のためにあんなに笑って……あ、ちょっとどこ行くんですか、待ってくださいよー! 可愛い! マジ天使!」
苔に滑り滑り、幻覚を追いかけ始める。
「気をしっかり持ってください! なんでよりによってまゆ先生なんですか……!」
何とかしようと思うが、つくしの足では竜司に追いつけない。体力脚力に定評のある
鈴野 海斗
に援助を要請しようとするが……
海斗もまた幻覚を見ていた。
「ありゃ九五式軽戦車じゃねえべか」
戦中の日本軍の主戦兵器が、なぜか樹海でキャタピラをギュロギュロ鳴らしながら進んでいる。
「軽くて簡素だから中戦車よりも故障が少なくって重宝されたけんども……さすがに性能不足で最後はいろいろ悲惨なことになっちまったけんどもなあ……」
感慨深くなり、今度は涙ぐみ始める。
「記念に触っておくべ」
海斗も駆け出した。
「え、え、ちょっと……」
ポツンと取り残され唖然のつくし。
(ナニカの影響とはいえ……)
男というのはどうしてこうも精神薄弱なのか。
(私がなんとかしないと……)
5分後、走り疲れた2人を殴り倒して正気に戻させるつくしの姿が樹海にあった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
梅村象山
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月17日
参加申し込みの期限
2014年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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