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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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【らっかみおろし】第２区間：麓から町へ
chapter.10 麓から町へ２
三つ巴をよそに。黒猫チームのトップ通過からだいぶ時間を開けてはいるが、単独２位でらっかみさまを繋いだチームがいる。白猫チームだ。
「ポニテパワーで最下位から２位に一気浮上だぜ」
ゴールした鎌八 まもるは両の拳を付き合わせてポーズをとる。が、顔には眉間から鼻の頭にかけて引っかき傷ができている。猫タルトにつけられたのだ。
「ちょっとヒリヒリするぜ」
「いきなりすりすりしてくるからだよ〜」
響 タルトが、自分は悪くないよ、とそっぽを向く。そのときのポニテの動きもまたよし、と思いながらまもる、
「にゃんこたんにポニテがあるように見えたんだよなあ」
首を傾げつつ言う。
「まだ幻覚の名残りがあったのかもね……おえ」
日暮 ねむるもまだ泥水を飲んだむかつきが治まっていない。
「はー早く本物のコーヒー飲みたい……」
「ま、結果を見てからだな」
まもるが来た道を振り返る。応援客の歓声は鳴り止まない。
「３位は何が来るかな〜」
「お、見えてきたぞ」
「……ん？」
３位に来たチーム……それは、
「「「全部ぅー！？」」」
「ま、負けない！」
さび猫チーム、佐藤 英二が柄にもなく声を張り上げる。
「急げ、急げ」
恵御納 夏朝も応援を止めない。
（倒れそう……でも、次のチームに渡すまでは……）
小山内 海も朦朧としながら走り続ける。
「順位を上げて、次の仲間へ託すんじゃ！」
ハンデとしては最も背負っている虎猫チーム、立井 駒鳥が最後の力を振り絞る。
「気持ちが誰よりも強ければ、一つ、いや、二つ前に行ける！」
光村 日向はうわ言のように唱える。
「……」
サポートする八神 修は無言のまま。立ち止まったら倒れる。とにかくゴールを目指すだけ。
「すーすー」
三毛猫チーム、小島 海美は山駕籠の中ですやすやと眠っている。
「庚、加油、加油」
劉 瑞麗も夢の世界だが、夢で一緒に走っているらしい。
「△○£÷↑∞≦」
如月 庚は言語能力を失っている。
熾烈な３位決定戦。町へと続く道にひと際大きな歓声がこだまする。
そして……。
厳しい写真判定の結果、３位で通過したのはさび猫チーム。ほぼ差がなく４位虎猫チーム、そして５位に三毛猫チームとなった。
「最下位かよ……」
一言、悔しがって倒れる庚。
「あれ、わたしたち負けちゃったの！」
「庚、最後手を抜いたな」
目覚めて元気一杯の女子小学生２人が責める。
「でも楽しかったね！」
「らっかみさま、次に渡せてよかった」
（くそう、もうちみっこは勘弁だぜ……ていうか一歩も動けねー）
「順位一つ下がっちゃった」
「でも僕たち頑張ったよ！」
さび猫チームは団らんとしている。
「もうだめだ、疲れて動けないよ」
「うん……」
そんな英二と夏朝のところへ、海が紙を持って駆け寄ってくる。
『おつかれさま、楽しかったよ』
「うん……！」
「我が虎猫チームは順位変わらずか」
修は少し不服そうだ。
「仕方がない、これが結果じゃからのう」
「でも、みんなで走れて楽しかった」
日向が言い、他の２人が笑ってうなずく。
「だな」
一部疲労困憊を通り越して人間という存在を凌駕しそうな者もいるが、幻惑と底なしの第２区間、無事全チーム完走。応援客からの拍手はいつまでも止むことはなく、彼らの想いは第3区間へと託されたのだった。
第２区間最終順位
１位 黒猫
２位 白猫
３位 さび猫
４位 虎猫
５位 三毛猫
三つ巴をよそに。黒猫チームのトップ通過からだいぶ時間を開けてはいるが、単独２位でらっかみさまを繋いだチームがいる。白猫チームだ。
「ポニテパワーで最下位から２位に一気浮上だぜ」
ゴールした鎌八 まもるは両の拳を付き合わせてポーズをとる。が、顔には眉間から鼻の頭にかけて引っかき傷ができている。猫タルトにつけられたのだ。
「ちょっとヒリヒリするぜ」
「いきなりすりすりしてくるからだよ〜」
響 タルトが、自分は悪くないよ、とそっぽを向く。そのときのポニテの動きもまたよし、と思いながらまもる、
「にゃんこたんにポニテがあるように見えたんだよなあ」
首を傾げつつ言う。
「まだ幻覚の名残りがあったのかもね……おえ」
日暮 ねむるもまだ泥水を飲んだむかつきが治まっていない。
「はー早く本物のコーヒー飲みたい……」
「ま、結果を見てからだな」
まもるが来た道を振り返る。応援客の歓声は鳴り止まない。
「３位は何が来るかな〜」
「お、見えてきたぞ」
「……ん？」
３位に来たチーム……それは、
「「「全部ぅー！？」」」
「ま、負けない！」
さび猫チーム、佐藤 英二が柄にもなく声を張り上げる。
「急げ、急げ」
恵御納 夏朝も応援を止めない。
（倒れそう……でも、次のチームに渡すまでは……）
小山内 海も朦朧としながら走り続ける。
「順位を上げて、次の仲間へ託すんじゃ！」
ハンデとしては最も背負っている虎猫チーム、立井 駒鳥が最後の力を振り絞る。
「気持ちが誰よりも強ければ、一つ、いや、二つ前に行ける！」
光村 日向はうわ言のように唱える。
「……」
サポートする八神 修は無言のまま。立ち止まったら倒れる。とにかくゴールを目指すだけ。
「すーすー」
三毛猫チーム、小島 海美は山駕籠の中ですやすやと眠っている。
「庚、加油、加油」
劉 瑞麗も夢の世界だが、夢で一緒に走っているらしい。
「△○£÷↑∞≦」
如月 庚は言語能力を失っている。
熾烈な３位決定戦。町へと続く道にひと際大きな歓声がこだまする。
そして……。
厳しい写真判定の結果、３位で通過したのはさび猫チーム。ほぼ差がなく４位虎猫チーム、そして５位に三毛猫チームとなった。
「最下位かよ……」
一言、悔しがって倒れる庚。
「あれ、わたしたち負けちゃったの！」
「庚、最後手を抜いたな」
目覚めて元気一杯の女子小学生２人が責める。
「でも楽しかったね！」
「らっかみさま、次に渡せてよかった」
（くそう、もうちみっこは勘弁だぜ……ていうか一歩も動けねー）
「順位一つ下がっちゃった」
「でも僕たち頑張ったよ！」
さび猫チームは団らんとしている。
「もうだめだ、疲れて動けないよ」
「うん……」
そんな英二と夏朝のところへ、海が紙を持って駆け寄ってくる。
『おつかれさま、楽しかったよ』
「うん……！」
「我が虎猫チームは順位変わらずか」
修は少し不服そうだ。
「仕方がない、これが結果じゃからのう」
「でも、みんなで走れて楽しかった」
日向が言い、他の２人が笑ってうなずく。
「だな」
一部疲労困憊を通り越して人間という存在を凌駕しそうな者もいるが、幻惑と底なしの第２区間、無事全チーム完走。応援客からの拍手はいつまでも止むことはなく、彼らの想いは第3区間へと託されたのだった。
第２区間最終順位
１位 黒猫
２位 白猫
３位 さび猫
４位 虎猫
５位 三毛猫
あとがき
担当マスター：
小西 秀昭
／ 梅村象山
／ 萩栄一
ファンレターはマスターページから！
お世話になっとります、第２区間を担当しました小西秀昭です。参加者の皆さま、お疲れさまでした！
第２区間は樹海と沼という、２つの山場をご用意しました。アクションの傾向として、どちらも満遍なく対策を講じてくださっていました。樹海の幻覚はアクションでの希望がなくても問答無用で見させようと思っていましたが、皆さんきちんと明記してくださっていました。助かりました。
リアクションで厳密に審査したのは「ろっこん」と「地力」についてです。私個人としてはできるだけろっこん能力を発揮していただきたいので使用は広く許可しました。結局のところ全チームがろっこんを使用するリアクションとなったので、平等な感じにはなったかと思います。
またゴール付近での接戦などでは、それぞれのチームの地力を考えています。ハンデが重いチームやフィジカル面にやや乏しいチームは、最終的に追いつかれてしまったりバテてしまったり、というリアクションとなっています。
とにもかくにも、無事全チームが第3区間へつなげることができました。果たして最終結果はどうなるやら。続く第3区間もぜひお楽しみください！
第２区間は樹海と沼という、２つの山場をご用意しました。アクションの傾向として、どちらも満遍なく対策を講じてくださっていました。樹海の幻覚はアクションでの希望がなくても問答無用で見させようと思っていましたが、皆さんきちんと明記してくださっていました。助かりました。
リアクションで厳密に審査したのは「ろっこん」と「地力」についてです。私個人としてはできるだけろっこん能力を発揮していただきたいので使用は広く許可しました。結局のところ全チームがろっこんを使用するリアクションとなったので、平等な感じにはなったかと思います。
またゴール付近での接戦などでは、それぞれのチームの地力を考えています。ハンデが重いチームやフィジカル面にやや乏しいチームは、最終的に追いつかれてしまったりバテてしまったり、というリアクションとなっています。
とにもかくにも、無事全チームが第3区間へつなげることができました。果たして最終結果はどうなるやら。続く第3区間もぜひお楽しみください！
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年09月17日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年09月24日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年09月24日 11時00分
