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ぴぽちゃんのごほんゆび
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くだんの廊下に立ち、
八十八旗 信彦
は高らかな笑い声を上げた。
「さあリトルレディはどこだい? 願いを叶えてあげよう!」
すると目の前に音もなくぴぽが現れる。
「ほんとに? ぴぽ、指が欲しいの」
「レディに左の薬指がないなんて、そいつはいけないなあ」
歩き出したところで、信彦はぴぽの背中についている張り紙をみつける。
「こんなところに張り紙なんてお茶目さんだ……な?」
スッポン、と大きく書かれた意味不明な紙に、信彦は首を傾げた。裏返して見ると、トイレ掃除当番表と書かれている。
「いやいやいや、レディの領域に踏み込む訳には……」
「あ、この紙トイレのだよ。返しにいこう!」
ぴぽに見つかり、スルーができなくなる。渋々トイレの用具室に入り紙を貼り直した。そして目の前に現れたスッポンである。
ぴぽの目を盗んで、ひょいとスッポンを持ちあげてみた。
「う、ひゃあああ!」
「なにしたの?」
「え、えーっと、そう! ムカデが! ムカデがいたんだ!」
ムカデなんてものじゃない。本当はもっと血なまぐさいものだ。
「さ、もっと素敵な所へ行こう。図書室なんてどうだい?」
「行く! レディもいく!」
図書室に着くなり、信彦は絵本以外の本を書架から抜いていった。
「それ、全部読むの?」
「いや、本でドミノをしようと思ってね。先生がいないからこそ出来る遊びだと思わないかい?」
最初は「先生に見つかったら怒られる」と尻込みしていたぴぽも、すぐにドミノ仲間に加わった。
信彦は本、書棚を調べながら、一冊一冊本を並べてゆく。
そして次の本をとろうとした時だった。
「ココニイルヨ」
本の中から声がし、驚いて取り落としてしまう。それをみたぴぽが、「あーっ」と顔をしかめた。
「だめだよ、それしゃべる絵本だから、すぐこわれちゃう」
ぴぽに拾われた本は「ココニイルヨココニイルヨ」と連呼し続けている。信彦が電池を抜くと、大人しくなった。
「おっと、本が足りない。他にもないかな」
その辺を探し回っていた信彦は、カウンター奥にカバーのかかった絵本を見つけた。ぱらぱらとページを捲ると、なんと「ぴぽ」が出てきた。
「これも重要そうだ」
「お兄ちゃーん! こっち!」
ぴぽに呼ばれ、信彦は準備室に向かった。鍵のかかった扉を無視し、ぴぽは準備室の中が見える窓を指差し、叩く素振りをする。
「留め金弱いから、こっちからどんってやると外れるの。先生が鍵忘れた時やってるの、クラスのみんなで見たんだ」
云う通りに信彦は窓から中に入り、内側から扉を開けた。
「確かに本はあるけど、みんな古いな」
昭和に発行された本やすっかり日焼けした本が、束に詰まれている。
「そう云えばリトルレディはこんな歌知ってるかい?」
「お歌?」
「そう。勇気が出る歌さ。困っているレディがいたら歌ってあげてくれ」
信彦は「ロンドン橋落ちた」のフレーズに合わせて歌う。
「ダーブリューシー ブラッドポーチ インスッポン インスッポン♪
ラーイブラリー ピポブック オン カウンター♪」
歌の途中からぴぽは口を抑えて笑いはじめた。
「変なの! ぴぽって出てきた!」
「リトルレディの為に作詞した曲だからね
そんなことをしながら図書準備室を漁っていた最中だった。 信彦が持ちあげた本と本の間に……。
「おや、レディ! 見てごらん、君の指だ!」
指は消え、ぴぽの指に戻る。それは信彦がみつけると約束した薬指だ。
「よかったね、レディ。記念にプレゼントだ」
信彦は胸ポケットから薔薇の花指輪をとりだし、ぴぽの指にはめてやる。指が傷つかないよう、棘は抜いてあった。
「わあ、ありがとう! ぴぽ、お兄ちゃんのお嫁さんみたい!」
指輪にはしゃぐぴぽを見て、信彦は満足そうに高笑う。
「はっはっは、罪な男だなあ、俺も……って、あれ?」
そこはもう、見慣れた自室のベッドになっていた。そして信彦は大変な失態を思い出す。
「あーっ! 折角作ったドミノ、倒してない!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
貝
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月03日
参加申し込みの期限
2014年09月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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