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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
ぴぽちゃんのごほんゆび
×××はぴぽちゃんと仲良しでした
ぴぽちゃんも×××がだいすきでした
×××はお楽しみ会の出し物で
ぴぽちゃんとピアノを弾くことになりました
ふたりとも、毎日たくさんれんしゅうをしました
誰にも内緒で、地下室のピアノを弾きながら
お楽しみ会の当日、
ふたりは約束していました
『さいごにもう一度れんしゅうをしよう』
まじめな×××は、朝早く約束していたじかんよりもっと早く
おうちを出て、そして、
冷たくなったぴぽちゃんに会いました
×××は泣きながら思いました
「みんなぴぽちゃんを待ってるのに」
「ぴぽちゃんとじゃないとピアノが弾けないのに」
「どうしてこんなことになっちゃったの？」
「ぴぽちゃんを連れていかなきゃ」
×××はぴぽちゃんを持ちあげようとしましたが
ぴぽちゃんは重くて動きません
しかたがないので×××は、せめてピアノが弾ければと
野原にあったするどい端材でぴぽちゃんの指を切ろうとしました
けれど、なかなか切れません
そんな時×××は先生がよんでくれた絵本をおもいだし
その通りにすると指はようやく切れました
×××は給食ぶくろにゆびをいれ
朝の会に出ました
そこで先生から
ぴぽちゃんはもう学校に来られないこと
命を失ってしまったことを
伝えられたのです
「もしかしたら悪いことをしたのかも」
×××はそう感じ
怒られるのが怖くなりました
だから×××は
ピアノの中に
捨てられる本の中に
人体模型の中に
地面の下に
指をかくしたのです
帰りに×××はぴぽちゃんの家によりました
ぴぽちゃんのお母さんは笑顔で×××を迎えてくれました
ぴぽちゃんの部屋でお茶をまっているあいだに
×××はさいごのゆびをぬいぐるみにかくしました
「ぴぽちゃん、ひどいことしてごめんね。ごめんね」
「ちょっと、何それ怖いんですけど！」
「やっぱり最後まで聞かなきゃ良かった！ 後味悪い！」
「この話あんたの創作なら、マジで人間性を疑うわ」
いつぞやの女子グループが、また放課後に騒いでいる。
嬉々と話をしているのは勿論、前と同じ女子生徒だ。
「ちがうちがう、これもネットよ」
「またネットかよ！」
「でも、ぴぽちゃん相当その子のことうらめしいんじゃない？」
「だよねえ、さすがにそんな理由で指をきられちゃ」
♪～♪～♪～
一斉にメールの受信音が鳴り響き、生徒たちは顔を見合わせる。
「……差し出し人の名前、ないんだけど」
「私のも」
「あんた見てよ」
「やだ！ 一緒に見よ、みんな一緒！」
いっせーのーせ、で開いたメールの文面は、とてもシンプルだった。
＜差出人＞
＜件名＞ありがとう
＜本文＞
五人のお姉ちゃん、
十人のお兄ちゃん、
お手伝いをしてくれてありがとう
遊んでくれてありがとう
りほちゃん、これでもう大丈夫！
ちゃんとれんしゅうしておくから
いつか、一緒にはっぴょうしよう
こっちこそ、約束やぶっちゃってごめんね
ぜったいまた遊ぼう！
りほちゃん、だいすき！
「……意味不明」
「迷惑メール？」
「あー、びっくりした」
この日、このメールを受け取った人間は数知れない。
送り主もメールの意図も分からない「不思議な出来事」として大いに話題となったが、結局差出人はわからないまま、都市伝説のようになってしまった。
メールの本当の意味を知ることができたのは、ごく少数の少年少女だけである。
ぴぽちゃんも×××がだいすきでした
×××はお楽しみ会の出し物で
ぴぽちゃんとピアノを弾くことになりました
ふたりとも、毎日たくさんれんしゅうをしました
誰にも内緒で、地下室のピアノを弾きながら
お楽しみ会の当日、
ふたりは約束していました
『さいごにもう一度れんしゅうをしよう』
まじめな×××は、朝早く約束していたじかんよりもっと早く
おうちを出て、そして、
冷たくなったぴぽちゃんに会いました
×××は泣きながら思いました
「みんなぴぽちゃんを待ってるのに」
「ぴぽちゃんとじゃないとピアノが弾けないのに」
「どうしてこんなことになっちゃったの？」
「ぴぽちゃんを連れていかなきゃ」
×××はぴぽちゃんを持ちあげようとしましたが
ぴぽちゃんは重くて動きません
しかたがないので×××は、せめてピアノが弾ければと
野原にあったするどい端材でぴぽちゃんの指を切ろうとしました
けれど、なかなか切れません
そんな時×××は先生がよんでくれた絵本をおもいだし
その通りにすると指はようやく切れました
×××は給食ぶくろにゆびをいれ
朝の会に出ました
そこで先生から
ぴぽちゃんはもう学校に来られないこと
命を失ってしまったことを
伝えられたのです
「もしかしたら悪いことをしたのかも」
×××はそう感じ
怒られるのが怖くなりました
だから×××は
ピアノの中に
捨てられる本の中に
人体模型の中に
地面の下に
指をかくしたのです
帰りに×××はぴぽちゃんの家によりました
ぴぽちゃんのお母さんは笑顔で×××を迎えてくれました
ぴぽちゃんの部屋でお茶をまっているあいだに
×××はさいごのゆびをぬいぐるみにかくしました
「ぴぽちゃん、ひどいことしてごめんね。ごめんね」
「ちょっと、何それ怖いんですけど！」
「やっぱり最後まで聞かなきゃ良かった！ 後味悪い！」
「この話あんたの創作なら、マジで人間性を疑うわ」
いつぞやの女子グループが、また放課後に騒いでいる。
嬉々と話をしているのは勿論、前と同じ女子生徒だ。
「ちがうちがう、これもネットよ」
「またネットかよ！」
「でも、ぴぽちゃん相当その子のことうらめしいんじゃない？」
「だよねえ、さすがにそんな理由で指をきられちゃ」
♪～♪～♪～
一斉にメールの受信音が鳴り響き、生徒たちは顔を見合わせる。
「……差し出し人の名前、ないんだけど」
「私のも」
「あんた見てよ」
「やだ！ 一緒に見よ、みんな一緒！」
いっせーのーせ、で開いたメールの文面は、とてもシンプルだった。
＜差出人＞
＜件名＞ありがとう
＜本文＞
五人のお姉ちゃん、
十人のお兄ちゃん、
お手伝いをしてくれてありがとう
遊んでくれてありがとう
りほちゃん、これでもう大丈夫！
ちゃんとれんしゅうしておくから
いつか、一緒にはっぴょうしよう
こっちこそ、約束やぶっちゃってごめんね
ぜったいまた遊ぼう！
りほちゃん、だいすき！
「……意味不明」
「迷惑メール？」
「あー、びっくりした」
この日、このメールを受け取った人間は数知れない。
送り主もメールの意図も分からない「不思議な出来事」として大いに話題となったが、結局差出人はわからないまま、都市伝説のようになってしまった。
メールの本当の意味を知ることができたのは、ごく少数の少年少女だけである。
あとがき
担当マスター：
貝
ファンレターはマスターページから！
怖いものは苦手なんですが、謎が絡むと先が知りたくなります。
映画でも本でもゲームでも、その好奇心のみで結末まで追いかけ、結局夜眠れなくなるタイプ。
そんな貝です、こんにちは。
こんなに厄介なシナリオにおつき合い下さり、本当にありがとうございました！
込み入ったガイドを書くのはこれが初めてだったので、不明な点や分かりにくい点があったかもしれませんが、
みなさんの練りに練った探索方針のおかげで、無事に真相解明エンドを迎えることができました。
ぴぽちゃんも喜んでいると思います。
（ちなみに気づいた方もいらっしゃると思いますが、持ち物の「リコーダー」は完全に私のミスでした。申し訳ありません。通常リコーダーを使うのは三年生からですね。リアクションを書いている時に気がつきました……汗）
それではご縁がありましたら、またどこかで。
映画でも本でもゲームでも、その好奇心のみで結末まで追いかけ、結局夜眠れなくなるタイプ。
そんな貝です、こんにちは。
こんなに厄介なシナリオにおつき合い下さり、本当にありがとうございました！
込み入ったガイドを書くのはこれが初めてだったので、不明な点や分かりにくい点があったかもしれませんが、
みなさんの練りに練った探索方針のおかげで、無事に真相解明エンドを迎えることができました。
ぴぽちゃんも喜んでいると思います。
（ちなみに気づいた方もいらっしゃると思いますが、持ち物の「リコーダー」は完全に私のミスでした。申し訳ありません。通常リコーダーを使うのは三年生からですね。リアクションを書いている時に気がつきました……汗）
それではご縁がありましたら、またどこかで。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年09月03日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年09月10日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年09月10日 11時00分
