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●絵画とアクセサリー
十時になると、いよいよフリマが始まった。
旅鴉 月詠
は、境内の隅の方に、三スペース分を借りていた。
というのも、彼女が持ち込んだものの多くは、自作の絵画だったからだ。
イーゼルをパーテーション代わりに店の周りに設置して、そこに持ち込んだ絵を立ててある。
絵はどれも旧市街の街並みを描いたものだ。参道商店街に神社、路地裏にある店や、昔ながらの日本家屋、塀の上に寝そべる猫や四季折々の田畑の風景などなど。
いくつか油絵もあるが、そのほとんどは水彩画だった。
また、イーゼルで区切られた空間には棚を置き、手作りのアクセサリーを並べた。
並んでいるのは、十字架や猫のシルバーネックレスに、綺麗な砂と貝殻を詰めたガラス瓶、合成石を埋め込んだ蝶の形を模した小さなティアラ、ビー玉を磨いた指輪におはじきを素材にしたランプ、ビーズのブレスレットなどだった。
どれも、基本的には一点もので、そのスペースは店というよりは「展示場」といった雰囲気だった。
そう、彼女自身、自分の作品を見てもらうことが目的だった。なので、売れなくてもかまわないと考えている。
一応、店の一画に、申し訳程度のカウンターを置いてはいた。その上に、値段表とハンドベル、『ご用の方は、鳴らして下さい』と書いた紙を置く。
用意が整うと、月詠は店から少し離れた場所に持って来た椅子を置き、そこに座るとスケッチブックを広げた。ちょうど正面にある店と、そこにいる人々の姿を、スケッチし始める。
今日は一日、こうしてスケッチしながら、やって来る客とのやりとりを楽しむつもりだった。
そんな月詠の店に最初に足を止めたのは、寝子小四年、十歳の
加藤 神々ノ黄昏
だった。
彼女は、一つの野望と共に、なけなしのおこずかいをやりくりして貯めた千五百円を入れたサイフを握りしめ、今日のフリマに臨んだ。
「このフリーマーケットで、私の私による私のための服を見つけるのでございますっ! 脱お下がり! 脱可愛い系! 今日こそは、クールな私記念日なのでございますです!」
石段を登り切ったあたりで一人握りしめた拳を突き上げ、そう叫んだ彼女。
そう、それこそが、彼女の野望だった。
ちなみに今日の彼女の服装は、フリルとレースが満載のワンピースだった。これ全て、姉のお下がりである。
彼女の姉は、フリフリ、ヒラヒラの可愛い服が大好きだった。つまり、現在彼女の持っている服の九割は、そんな姉の好みにまみれたものなのである。
だからこそ、今日こそは、自分の好みに合うクールな服を、かならずゲットしてみせると背中と瞳に炎を燃やし、会場である寝子島神社の境内に乗り込んだ彼女なのだった。
だが、しかし。
古着の店が見つからないままに、思わず足を止めてしまったのが、いくつもの絵画が飾られた月詠の店だったのだ。
「……すごいのでございます……」
思わず圧倒され、引き込まれるように、絵に見入る。それから、棚に飾られたアクセサリー類に気づいた。
「きれいなのでございます……」
こちらもどうしてだか、引き込まれてしまう。
彼女がぼんやりとそれらに見入っていたところに、ふいに背後から声が響いた。
「わあ……! ここだけ、ギャラリーみたいです」
「ほんと、凄いわね」
その声に、神々ノ黄昏は、我に返った。
(こんな所で、道草している場合ではないのでございます。早く、クールな服を売っているお店を探さなくてはいけないのでございます)
自分で自分に言い聞かせ、彼女はそそくさと立ち去る。
一方、声を上げたのは綾花とあおいの二人だった。もちろん、修とののこも一緒だ。
「でも、お店の方はどこにいるのでしょう? 中には誰もいないようですけれど……」
綾花が言って、あたりを見回す。
「店の主は、彼女だろう。――
旅鴉 月詠
」
言って、修が示したのは、スケッチブックに鉛筆を走らせている月詠だった。
「やあ。君たちも、買い物に来たのか?」
顔を上げ、彼女は静かに尋ねる。
「ああ。……にしても、そんな所で何をしているんだ?」
「絵を鑑賞する邪魔にならないように、ここでこうしているんだ」
うなずいて問い返す修に答えて、彼女は付け加えた。
「君たちも、ゆっくり見て行ってくれ」
「この絵は、月詠さんが、描いたんですか?」
綾花が、目を見張って問う。
「ああ。……そこに並べてあるアクセサリも、全て私が作ったものだ」
「すごいですね」
うなずく月詠に、綾花は更に目を見張った。そして、あおいに声をかける。
「あおいちゃん、見せてもらいませんか?」
「ええ」
うなずいて、あおいはイーゼルに掛けられた絵の方へと歩み寄った。ののこも、興味ありげに二人について行く。
それを見て修は、月詠をふり返った。
「気に入ったものがあれば、買わせてもらおう」
「ああ。用があったら、ハンドベルを鳴らしてくれ。私はここで、こうしてスケッチしているから」
うなずいて、月詠は再び鉛筆を走らせ始める。
それを苦笑と共に見やって、修はあおいたちの方へと足を向けた。
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担当ゲームマスター
織人文
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月02日
参加申し込みの期限
2014年09月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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