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ミッドナイト・フリーキー・ショウ! ~ニャルカトラズの罪人
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【それぞれの戦い】
発動した計画は、降りかかる理不尽に耐えるのみだった囚人たちをも巻き込みながら、着々と混乱を広げていきます。
ドラム缶押しの作業場では、
「おっ、始めたんだねぇ圭花ちゃん! じゃーせめてものお手伝いってことで。チョットダケ! 騒ぎを起こしてあげヨット。ドーーーン☆」
口で言いつつ、
志波 武道
が勢い良くドラム缶を倒すと、
「ぎゃああああああ倒れたァァァアアア! ぶたれるぅぅぅイーヤァーーーっ!!」
看守たちへ、あえて聞かせるように叫びました。
騒ぎの大元へと向かおうとしていた看守たち、その何割かが、大声でわめき始めた武道をがばっと振り向き、荒い足取りでやってきます。
「ぶたれるのやだあああタスケテェェェエエエ……ほいっと!」
早速振り下ろされる警棒を、武道は身を捻って避けながら。す、と構えた手刀、ろっこんを帯びたそれを看守の延髄目掛けて突き込み、沈黙させました。
「ッテ、タオレチャッタ? ギャーだれかあああ看守さんみてあげてーーー!!」
もちろん、これも武道なりの陽動です。見知った仲間たちのため、自分に出来ることで手助けしてやるのも、悪くは無い。彼はそんな風に思ったのです。
更に幾人かの看守たちが駆けてくるのを、武道は目を細め、ぼんやりと眺めます。
「……これだけやれば、多少の助けにはなるだろ。他の囚人たちも、少しは休めるかも知れない……そして、俺自身の罪も。これで少しは、ッ!!」
がん、と後頭部に一撃を受け、一瞬遠のく意識。歪んだ視線がいくらか定まると、武道は地面に倒れ、土まみれになっていました。
顎を反らして見上げれば、数人の看守たち。手に手に携えているのは、どす黒い警棒。
(……それもいいさ。それが罰だと言うのなら。痛みが、少しでも、この罪の意識を押し流してくれるのなら……)
「何を、神妙なツラしてやがる?」
鈍い殴打音は、武道の脳天をかち割る音では無く。
「…………やーっ、棗君じゃないカァ! ありがとー助かったヨー!」
「別に。勘違いすんなよ。連中、偉っそうで気に喰わねぇだけだ」
瞬く間に看守たちを殴り倒したのは、
来栖 棗
でした。ごきりと首を鳴らしてから、彼は身を起こす看守たちを睨みます。
「ふん。この騒ぎも、あんたも。俺にはどうでもいい……ただ、暴れ足りねぇだけだ。こいつらに借りを返すにゃちょうどいい、それだけだ」
「はは。そうだね……それもいい」
ふらつく足で身体を支え、身を起こした武道は、頼もしい棗の横へと並びます。
看守たちは複数、いかに棗の腕っ節が強かろうと、武道のろっこんがあろうと、どう見ても多勢に無勢。
でも、それも良いのかもしれません。
「それも悪くはないかも。ネ! サァ、モリアガッテマイリマシターーー!!」
「全員、ブチのめしてやるぜ……!!」
恵御納 夏朝
……いえ。『夏夜』もまた、少しの時間を置き、行動を開始しました。
「もう……もうっ、やだああああああ!! こんな所にいるのは、もう嫌だぁっ!!」
冷酷なリアリズムの持ち主である『夏夜』は、目的を成し遂げるためなら何でも、演技だってこなして見せます。
泣き喚く様を演じつつ、投げつけたレンガは、看守の頭へ。振り返り、数人を引き連れてこちらへとやってくる彼らを前に、
(さて。これで、どのくらい粘れるか……)
ぺたんと胸へ貼り付けたのは、あの手作りシールでした。発動したろっこんが、彼女の身を羽のように軽くし、振り下ろされる警棒を……ひらり。軽々と避けた『夏夜』は、迫る看守たちの腕をするりとくぐり抜け、時に頭の上を飛び越えたりしながら、
「こっち、こないでえええっ!!」
あくまで泣き叫ぶ演技を続けるままに、手近なレンガや石くれを投げつけかく乱します。
周囲で響く怒号めいた声は、あくまで物言わぬ看守たちのものではなく、火が着くように感化された囚人たちのもの。脱獄組の思惑通り、混乱は三つの作業場全てへと伝わり、そしてその規模を広げつつあるようです。
けれど。しばしそうして、軽快な立ち回りで看守たちを翻弄していた『夏夜』でしたが、
(ッ、しまった……!?)
はらり、胸から剥がれ落ちて地へ落ちる、ネコシール。慌てて拾い上げて張り直してみるも、やはり麦飯の残りで練った糊では、接着力が不足していたようです。
足を止めた『夏夜』へ……側頭部に衝撃。じわりと広がる鈍痛と、焼けるような熱さ。
両手を土について、倒れ伏すのは免れながらも、遠のきそうになる意識を繋ぎとめ、振り向けば。覆いかぶさるようにして迫る、看守。
見上げた瞳の中に映るのは、くすんだ空の色と、視界いっぱいに広がりながら、振り下ろされる赤黒い……。
と。
「ちっ、仕方ねーな。お前とのケリをつけんのは……」
「……後回しにしといてやるよ、先輩!」
派手な音を立てて殴り飛ばされたのは、しかし『夏夜』ではなく、目の前の看守のほうでした。
まるで、背中合わせのカードのように。
桐野 正也
と
工藤 耀
は、くるり、くるり。
「日頃のお礼だ。たっぷり、受け取りな!」
ぴんと張った鎖で、正也は看守の足を払い、ひっくり返したところへ拳の一撃。
「今までの、倍返しだ……ッ」
耀は地に素早く描いたハートに触れ、ろっこんによって増強された脚力を、そのまま相手の胸板へと叩き込みます。
身を翻し、巧みに体を入れ替えながら。二人は看守たちを、立て続けに叩き伏せていきます。
ファミリーでも犬猫の仲と評される、顔を合わせれば突っかかり合う間柄。けれど事ここに至っては、二人の息はまさにぴたり、寸分も違わぬコンビネーションを発揮し、迫る看守たちを退けていきます。
「……へぇ。やるじゃないか。僕も、負けていられないね」
剥がれ落ちたシールは、もはや用を成さず。代わりに『夏夜』が拾い上げたのは、看守の腰のホルダーから弾かれ落ちた、拳銃型のスタンガン。
警棒を振り上げ、襲い来る看守へ向けてトリガーを引き絞ると、射出された針が巨漢の襟元へと突き刺さり……ばちり、ばちばち。強烈な電撃が流し込まれ、看守は一瞬にして意識を失い、倒れ込みました。
ずきずきと痛む頭。『夏夜』は、すうっと冷たい瞳を細めて、
「邪魔はさせないよ。夏朝を、これ以上傷付けさせない……触れさせない」
耀、正也へ一つずつ頷くと、単発式のスタンガン、使用後のカートリッジから伸びきったワイヤーを、鞭のように構えます。振り回しても牽制程度にしか役には立たないと思いつつ、何も無いよりはマシというものです。
視線は、やがて到着するであろう、更なる看守たちの群れへ。
計画の成功は、彼らがどれほどの時間を稼げるか。そこにかかっていました。
「……お腹すいたよぅ……」
力なく床へへたり込んだ
呉井 陽太
へ、ずかずかと大股に歩み寄る三人の看守。
作業場での乱闘騒ぎに、看守棟の中は、いくらか手薄になってはいたものの。それでも最低限の頭数は残されていて、うっかりと見つかってしまった陽太は、とっさの誤魔化しに、空腹でふらりとよろめく演技などしてみるも、
「飯マズで力入んない~……って、ダメ?」
腰から警棒を引き抜いた看守たちは、半ばそれを振りかぶりつつ、歩みを緩めるつもりは無いようです。
けれど。それが陽太へと振り下ろされる、代わりに。
「……悪いね、眠っててくれるかな」
一人の看守が、隣の同僚の帽子の下へと手のひらを差しこみ、額へそっと添えたかと思うと……どさり。真正面に倒れ込んだまま、深い眠りに落ちてしまいました。
「間一髪だよぅ、ありがと。ねむる君、浅葱さん」
「いえ……無事で、良かったです……」
「どう、似合ってる?」
看守のうち二人は、変装した
浅葱 あやめ
と
日暮 ねむる
。暴動の隙を突き、それぞれ単独でこの看守棟に侵入した彼らは、各自の役割を果たしつつ、ここまでやって来たのでした。
あやめの手には、看守棟で手に入れた、場内の詳細な地図。仲間たちが独自に書き上げたものに比べれば、当然、あらゆる情報が一目瞭然です。そしてもう一つは、仮眠室でこっそりと手に入れた、車のキー。
ねむるの役割は、変装のための制服の調達です。便利なろっこんを使い、隙を突いて昏倒させた看守から直接奪い取ったのに加え、集めたフライの骨を組み合わせて作った即席キーピックは、看守たちのロッカーを開けるのに役立ちました。
「まぁ、さすがに強度が足りなくて、骨は折れちゃったけどね。呉井くん、そっちの首尾は?」
陽太がずいっと両手に取り出したのは、奇妙な形に曲げられた針金に……小さな爪切り。後ろに、先の尖ったヤスリの付いているタイプです。
「鍵と、ドライバー代わり。ほとんどの部屋の扉とか、換気口のネジなんかは、開けておいたよぅ」
陽太もまた、調達屋として入手した品々を巧みに使い、逃走のために必要な手順を着実にこなしていたようです。
ただ、と、陽太は少しばかり眉を寄せ、
「武器庫と、監視室の扉がちょっとばかり難物でねぃ。専用の鍵が必要みたいで……」
「それは、私に任せてもらいましょうか?」
背後からの声に、思わず身構える三人。
現れたのは、不敵な笑みを浮かべた
桃川 圭花
でした。
「餅は餅屋、鍵は『鍵屋』にお任せってね? まずは、武器庫のほうから行きましょうか。全て無力化した後に、監視室へ。正面ゲートを開きましょう」
事前の下調べ、囚人たちへの聞き込みや情報収集が功を奏し、彼らはそんな情報も手に入れていました。
「では……僕は八神氏と合流して、車を手に入れます。必ず……迎えに行きますから……」
「うん、ゲート前で、また会おう」
看守服の襟を正し、帽子を目深にかぶり直してから、去っていくあやめを見送り。
残りの三人は、ねむるの案内で、武器庫の扉の前へ。
囚人生活を送るうちに分かってきたことですが、この監獄はどうやら、そこかしこに監視カメラはあれど、最新鋭の設備や電子ロック、張り巡らされた警報システム……といったもので固められているわけではなく、全体的には、そこそこに年季が入って古めかしい施設のようです。
武器庫の扉も、看守たちの警戒の表れか、分厚い鋼鉄製のいかにも堅牢な扉ではありましたが。カード式の電子錠があるわけでもなく、空気圧で横開きにスライドするでもなく、構造は至ってシンプルなものです。
つまりは……ちゃ、と眼鏡を外した圭花。彼女のろっこんにかかれば、障害物にもならないということ。
「鍵? 扉? そんなものじゃ、私の歩みは止められないのよ!」
使い込まれた鍵穴の周辺へと手を触れれば……程なくばらばらと、外れたネジや細かい部品が床へと落ち、乾いた音を周囲へ響かせました。
中へと入り、同じ要領で、圭花は壁にかけられた鎮圧用の銃器の類、スタンガン、警棒や手錠など、あらゆるものを分解していきます。
「こんなものかしら。さあ、次はいよいよ……」
武器庫を出て、目指すは。看守たちの最後の砦。
監視室です。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月27日
参加申し込みの期限
2014年10月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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