this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ねこじまフラッグファイター
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
10
つぎへ >>
●Cブロック
「……」
「……」
スーパー無言タイムとはまさにこのことだった。刀と真央の視線の先には、メガネをかけた桃色のネコの着ぐるみを頭部だけかぶるルドの姿がある。
「まさか、それで……出るつもりか」
「そうだにゃ」
落ち着きを払う刀の問いかけににルドが胸を張る。そしてめがねをクイッと動かした。
ネコの着ぐるみの下には生身の人間の体がある。しかも高校指定の水着姿だ。ギャップ萌えとか、どうとか、もはやそんなレベルの話ではない。今この時点で何を言っているのかさえ迷う。例えるならば白昼夢。ああ、きっとこれは何か悪い白昼夢に違いない。
そう言い聞かせているのはネコが大好きな真央だ。
「たぬきじゃないぜ?」
「そんなの見ればわかるのだ」
彼女はただただ頭を見上げる。頭はキャット、体はヒューマン、その名も――。
思わずよぎった言葉を真央は打ち消す。
「もっと褒めていいんだぜ」
「ああ、そうだ、脱いでみるのだよー」
ふと真央が動いた。よからぬ気配にルドが頭をガードする。
「や、やめろー、俺がネコを脱いだら俺じゃなくなるじゃないかー」
「うりうり」と、真央は両手でルドの頭をとってみせんと掴んでいた。そんな彼女は学校指定ジャージにシューズにゴーグル、そして軍手と、まるでこれから廃材処理にでも出かけると言わんばかりの重装備。
――別に、ルドの頭を廃材処理するだなんて真央は一言も言っていないぞ。
嘆息まじりに刀は2人を見ていた。彼は学校指定の水着を着用している。
誘導に従って3人はスタート位置にうつ伏せになった。うつ伏せのはずなのだが、なぜだろう、ルドだけがうつ伏せなのに前を見ている。
いやきっと気のせいだ。気のせいに違いない。
刹那、空気が破裂した。スターターピストルの合図を皮切りに3人が一斉に砂を蹴る。
刀と真央が網を潜り始めたののはほぼ同時のことだ。遅れてルドが網に頭を突っ込む。
網の抵抗を極限まで減らすことを刀は意識して身を低くする。ほふく前進するその姿はそれはまるで1枚の板が砂の上を滑るかの如く。対して真央は砂をかき分けて網の下を突き進む。
ふと真央は背後に気配を感じた。
「うぉー、前が見えないぜー」
迫りくる頭部。桃色の物体。それは紛れもないルドそのもの。
そういえば「俺に死角などないぜ」と言ってた気がする。でもおそらく気のせいだろう。というか着ぐるみは伏せると前が見えないのではないだろうか。
――などとその場の全員が誰しも考えていた。
ちなみにルドはルドなりに考えて行動している。理論上は誰かの後ろを付いていけば網は難なく抜けられる。問題はそれを簡単に行うには五体満足という条件が加わってくるということだ。当然ながらまあ、彼に至っては、前述の通りであるが。
真央は追いつかれまいと当然急ぐ。ジャージのよれが網にひっかかっても半ば強引に突き進む。そうしている内に刀が一番に網を抜けた。やや遅れて真央が抜け出す。
「誰か―、誰か俺を助けてくれだぜー」
でもって先導を失ってしまったルドはと言うと頭の大きさがあだとなった。網にからめとられてそのままスタッフに救護されていく。
刀は平均台の上に立つとまず最初に精神を集中させる。その隙をついて真央が平均台の上を先に進んだ。
靴底の砂が摩擦抵抗を減らしてくれて思った以上に平均台の上が滑る。真央は身を低くすると靴を滑らすように歩みを進めた。
ふと刀が動き出す。1点だけを見据えて彼は平均台を歩く。慎重ではある。しかしそれ以上に意志の力をもって自らの重心を安定させていく。前を進む真央へと追い付くには時間を要さなかった。
「ふんがー!」
平均台が得意な彼女としては抜かれるのだけは避けたい。一か八か彼女は平均台の上を走る。最後の一歩で滑るものの既に平均台を抜けていた。軽く砂の上で前転をしつつ姿勢を整える。
彼女は砂の上を駆け出した。
遅れて刀が平均台を抜ける。
「確かに速い。だが俺の方がまだ速いっ」
今までのうっ憤を晴らすかのように彼は砂を蹴った。確実に足の先で砂の感触をつかみつつ、ただ真っ直ぐと走っていく。
先行する真央との距離はあっという間に縮んだ。そして一気に逆転する。その瞬間わっと歓声が会場に響いた。
フラッグが目の前まで迫る。真央は全力で走っていた。しかしそれ以上に刀が速い。
刀がフラッグに飛びついた。真央はそれを走りながら見届ける。
「くやしいのだー!」
彼はただ静かにフラッグを握りしめている。
会場から送られる拍手が響く中、真央はジャージを脱ぐ。
「水着は着ていたのかにゃ」
救助されたルドが真央を見る。
ジャージの下には褌水着にサラシビキ。しっとりと汗で濡れた身体の線からにじみ出るエロス――っぽいもの。
「それは、ぽろりで萌えを提供してしまうと、褌愛好家が減ってしまうからなのだ。本当なら真央ちゃんも水着姿で出たかったのだ」
「出ればよかったんだぜ」
ルドの屈託ない笑顔――というかネコの着ぐるみを見ていると、それもありだったのではと今更ながら思う彼女であった。
かくしてCブロックは刀の勝利で幕を閉じる。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ねこじまフラッグファイター
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
RAGING ARMS
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
スポーツ
定員
20人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月24日
参加申し込みの期限
2014年08月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!