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●夜の燈花会、浮見堂
「なんてことがあってね~」
ふふ、と
恵御納 理沙
が笑みを漏らすと、
斑鳩 遙
は櫂を漕ぎながら相槌を打った。
「楽しい旅で何より」
「ありがとう。この小舟も。誘って貰えて嬉しかったわ」
「いえこちらこそ。しかし主婦とお伺いして安心した。あまりにお若く見えるから」
浴衣姿の金髪少女とふたり小舟遊びだなんて少々犯罪者めいた気分になりそうだったが、相手がいい大人でかつ独身ではないと知ってほっとする。
奈良の街はすっかり夜闇に包まれていた。お盆のこの時期、奈良では夜毎『燈花会(とうかえ)』という催しが行われている。奈良公園を中心に蝋燭を灯し、東大寺南大門の仁王像や興福寺の五重塔など名所をスポットライトで照らして夜を彩るのだ。この燈花会に合せて国宝館や東大寺などは夜間参拝も行っている。昼間以上の人出となり、浴衣に身を包んだ老若男女がめいめい提灯を手にしてそぞろ歩く姿はまことに幻想的だ。
そして、この燈花会でも見どころの一つが、浮見堂であった。
鷺池のまわりをぐるり、橋や浮見堂も縁取るように、たくさんの白い蝋燭が並べられやわからい光を放っている。その光が鷺池の水面に映りこんで、まるで浮見堂がふたつになったかのような錯覚さえ覚える。
十か十五か、提灯を下げた小舟が水面に漕ぎ出し、浮見堂の夜を楽しんでいた。
遙はたまたまひとりだったので、同じくひとりだった理沙に相乗りを申し出たのだ。
「まぁ、綺麗ね……浴衣に提灯、日本文化って本当に素敵だわ~」
ここでしか見られない景色にうっとりする。
「次に来る時は、旦那様や娘とも……」
「ご家族を愛してらっしゃる」
「そうね、愛してるわ」
愛、か……。
遙はつぶやく。刺すような痛みは一瞬。胸ポケットに
昔の写真
を入れていたことを思いだす。
浮見堂の真下で舟を止めた。しばしその美しさに見惚れる。それからそっと写真を見た。
――ここが俺の育った場所だ。いつかの約束を守ったぞ。
こつん。
他の小舟とぶつかる。相手は和服姿の少女ひとりで、すみません……と申し訳なさそうだ。
「気にするな、混みあってるから」
遙はそういって少女の小舟を押してやった。
「ん……」
遙と理沙の小舟から離れ、
御巫 時子
は漕ぐのをやめた。
はじめてでも大丈夫、なんて言われたけれどなかなかどうして、コツを掴むまでが難しい。
「……でも、とても綺麗です……」
鏡池に映る大仏殿を見てきた。竹細工に蝋燭を灯した浅茅ヶ原も、ライトアップした博物館も。
古都奈良の夜に咲くろうそくの花。
この素敵な夜を、きっと忘れない。
――浮見堂を照らすように、まんまるの月が昇っていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月18日
参加申し込みの期限
2014年08月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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