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●春日大社
石灯籠と古木の並ぶ原生林の参道を抜けると、鮮やかな朱の鳥居が現れる。
春日大社。
今から1300年前、平城遷都――都を奈良に移すに際し、この春日の山に神々をお迎えしたという日本でも由緒ある神社だ。ここでは古代からの神々が物語ではなく歴史として存在している――そう感じる。
時折木陰で休んでいる鹿たちを眺めながら、
椿 美咲紀
は清々しい心持ちで歩いていた。
「お寺が有名な奈良。でも日本人として、春日大社は外せないのです!」
まずはご本殿を参拝し、それから別宮めぐり。
別宮というのは一言でいうと神社の中の神社だ。
春日大社には沢山の神さまがお迎えされており、その数はなんと61社もあるという。
正しい知恵を授けてくださるという若宮神社。一言真心を込めて祈願すれば必ず叶うといわれる一言主大神を祀る一言主神社。めずらしいのは、大国主(おおくにぬし)と須勢理姫(すせりひめ)をご夫婦でお迎えした夫婦神社でこちらはもちろん、夫婦円満を願う参拝者が多くいる。
美咲紀はそれらの別宮を全部回ってご挨拶するつもりだった。
お財布の中は5円玉でいっぱい。よいご縁がありますように、の「ごえん」である。
時間を掛けてぐるり巡ってきた美咲紀は、社務所の前で足を止めた。
爽やかな花柄の着物に日傘を差した楚々とした少女が、ご朱印を授かっているところだった。
美咲紀が目を留めたのは、その少女の隣に並ぶお守りやおみくじだ。
「そうだ、春日大社に来たからには鹿みくじですよね」
おみくじを口にくわえた小さな一刀彫の鹿に手を伸ばした時、和服の少女が「あら……」と会釈してきた。
「美咲紀さん……?」
「えっ、御巫さん?」
美咲紀は目を丸くした。和服の少女は、同じ寝子高の
御巫 時子
だったのだ。
「こんなところで奇遇ですね……美咲紀さんも鹿みくじを?」
「そうなんです。可愛いですよね。ええと……これにしよう。――あっ、大吉!」
美咲紀は弾んだ声をあげる。
「『願望、励めば励むだけ結果がついてくる』……ですって! うんうん、頑張ります!」
「ふふ……良かったですね。私もさっき引いたんです……中吉で『方角、東の方向によし』とありました」
「寝子島はここから見たら東だから、帰ったらいいことがあるかもしれませんねー」
美咲紀はころころ笑って、また目を輝かせる。
「あっ、この白鹿のお守りも可愛い!」
「まあ、本当です……幸運をもたらすお守りなんですね……」
美咲紀は神様のお使いであるという白い鹿が描かれたお守りも求め、それからこのご縁を楽しむことにした。
これから植物園へ向かうという時子に同行することにしたのだ。
春日大社内には萬葉植物園があり、約200本を超える藤をはじめ様々な草花が目を楽しませてくれる。
「むらさきとか半夏生とか。青蓮の白い花はとても立派なのです。
南蛮煙管は面白い形。思ひ草って名前も風情があります」
花好きの美咲紀の話は面白く、時子は頷きながら聞いている。
「植物……お詳しいんですね……」
「好きですからねー」
「ご一緒出来て良かったです……私一人だったらきっと気づかず通り過ぎたお花もあるでしょうね……」
ふたりはお互いのカメラで記念写真を撮る。時子の肩に止まった小鳥も一緒に記念撮影。
「ふふ、奈良の小鳥さん、こんにちわ……」
時子が語りかけると、小鳥は「ようこそ奈良へ」と可愛らしく囀る。
「お伊勢さんは式年遷宮ですけど、ここは式年造替ってのがあるんですねー。
神宮はみんな20年に一度立て替えるものだと思っていました。春日さんは違うんですねぇ」
実は美咲紀は伊勢神宮のある三重出身。実家は東の方の山を越えた向こうで、そう遠くはない。
式年遷宮は伊勢神宮で行われる20年ごとに新たな社殿を造り替えて神様を移す儀式なのだが、春日大社の場合は20年ごとに社殿を修築する式年造替なのだという。
「補修とかで何年もかけて少しずつお手入れするようです。
神社仏閣は次世代へ伝えるべき文化遺産。
大切にしたいですねぇ」
「本当ですね……」
植物園を出てすぐの茶屋でくず餅を食べ一休みしたあと、時子と別れる。
人力車に乗り込む和服の時子は、まるで別の時代からタイムスリップしてきたかのよう。
手を振るその顔には笑み。美咲紀も微笑み手を振り返す。
「御巫さんよい旅を! 奈良、お互い楽しみましょう。『奈良はあなたを笑顔にします』ですからね!」
素敵な奈良のキャッチフレーズ。走り出した人力車を見送って美咲紀は踵を返す。
「さて、私は春日大社をもうひとめぐりしましょうか」
美咲紀の背中にくんくんと鹿が鼻を寄せてきた。
「あはは、くすぐったいですよぉ、鹿せんべい持ってませんってば」
その鹿と並ぶようにして、美咲紀はまた深い原生林の境内へと戻って行った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月18日
参加申し込みの期限
2014年08月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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