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歌え! 笑え! シング・ア・サンドー
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開始時間が20分後に迫る頃、ステージ付近でマイクのテストをしていた司会者をみつけ、満月は横断幕の件を無事に伝えることができた。ついでに立て看板の書き直しを頼まれ、その場で一筆書き入れる。
「宇佐見さん、マイクテスト中なんですが、試しに一曲歌ってみて下さい。ハウリングしないか確かめたいんで」
「鹿井さんが歌えばいいんさ」
「いや私、歌は自信がないので」
テンションが分からない仏頂面のまま司会にマイクを向けられる。
ひとつ咳払いをして歌い出すと、周りが合いの手を入れ始めた。
それが恥ずかしく、ぶっきらぼうにマイクを突き返す。
「ほら! 以上なし! それより横断幕任せたからね!」
細かい仕切りはそちらに任せ綾花の様子をみにいこうとすると、その張本人がステージ脇で拍手していた。
「素敵な歌でした。お上手ですね」
「こぶしが効きすぎるのがたまにきずさ。ところでどうかしたのかい?」
「あ、はい。実は機材のことで分からないことがありまして」
確かに、音楽を流す機材は世代に応じて多岐にわたる。年代の差を感じながら、満月は快く質問に応じた。
「ひとつだけ使用方法が分からなくて」
「もしかしてMDやカセットテープかい? 今でも持ってくる人はいるからねえ、注意しないと。まあ、それでも流石に8トラなんて代物は」
「これなんですが……」
「って、あったんかい!」
綾花が持っていたのはまさしく8トラックと呼ばれる年代物の一品だ。
「いえ、参加者さんの持ち込んだものではないんですが、見慣れないものだったので気になって。昔はこんなものがあったんですね」
「結構時代を一世風靡してたもんさ」
興味深げに8トラックを眺める綾花の後ろからぬっと顔を出したのは司会者だ。
「懐かしいですね。よく祖母の店でムード歌謡なんか歌いましたよ」
「アンタ何歳さ」
的確なツッコミにもひるまず、司会者は小さな声で歌を口づさんだ。
綾花と満月は間近で聞いたその声に言葉を失う。
バリトンの地声からは想像もできない、きれいな女性の歌声が聞えるからだ。
「あの……男の人、ですよね?」
「勿論です」
司会者はポーカーフェイスのまま頷いた。
それに対し、満月は怒りをあらわにして司会者に詰め寄っている。
「さっき歌が苦手っていったのはどこのどいつさ!」
「得意でないと云ったんです。人前で歌うの恥ずかしいじゃないですか」
「それであたしに歌わせたのかい!」
「あの、持ち場につきませんか? 時間もありませんから」
口論を止めたのは綾花だ。
高校生に諭され云いあいを止めた大人たちをみて、綾花はほっとしたように微笑んだ。
「司会者さんも、宇佐見さんも、がんばってください。私、審査しながら猫ちゃんと一緒に応援してますね」
それぞれの持ち場につく頃には、ぞろぞろと観客が集まりつつあった。出演者もステージ脇にちらほら集まり、緊張をほぐしあったり雑談に花を咲かせたりしている。綾花は大人しく待っていてくれた猫を抱き上げると、旗を貰いに配布場所へ向かった。
その途中、横断幕の文字と同じ字で書かれた立て看板をみつけた。同時に、よく通る低めの声が聞えてくる。
「皆さま。本日は参道商店街にお集まり下さりありがとうございます。商店街振興企画『歌え! 笑え! シング・ア・サンドー』まもなく開始いたします。是非特設ステージまでお越しください」
アナウンスが流れたのを聞き、
新井 すばる
は母の
新井 なぎさ
を観客席へけしかけた。
「ほらかあさん、そろそろ始まるよ。裏方はボクに任せて」
「そう? いつもごめんなさいね。いたごさんってお祭り事が大好きで困ってしまうわ」
「まあまあ、本人張り切ってるからみてきてやってよ」
やれやれという風をかもしているなぎさ。
だがしかし、本当は楽しみでもあることをすばるはちゃんと分かっている。
「魚新のテーマ曲を作ったんですって? どんなのか気になるわね」
どうやら父は母にそう伝えていたらしい。実際は夫婦の16年分の結婚生活を歌にした壮大な恋の歌だが。
「あら、どうしたのにやにやして。面白いものでもあったの?」
「違う違う、これはえーっと」
そこへ見知った人物が顔をだした。友人の
八神 修
だ。ロシアンブルーの猫を抱いている。
「新井、観客席ってどっち行けばいいんだ?」
「あれ、やがみんも参加してくの? だったらうちのかあさんについてくといいよ」
うまく話題が逸らせたことに安心しつつ、すばるはふたりを送り出す。
「さてと、うさぎ屋さんの加勢に行きますか」
審査員兼観客席に向かいながら、ふたりは和やかに会話をしている。
「すばるがお世話になってます、母のなぎさです」
「いや、俺の方こそ。八神修です」
「その猫ちゃんは飼い猫? かわいいわ。一緒に参加するの?」
「ブルーって云うんです。散歩してたらなんだか商店街が活気づいていたから気になって。うさぎ屋に寄って話を聞こうと思ったら店長不在だったんで、ポスター見ながらうろうろしてたんです」
「うさぎ屋さんは裏方で忙しそうだったから、なかなかつかまらないかも知れないわ」
しかし会場についたはいいものの、かなりの人数が集まっていた。ふたり分の席はなかなか見つからず、うろうろと席を探し回る。
「ここ、空いてるぜ」
声をかけたのは託志だ。礼を云って席に着くと、すぐ傍に修と同じように猫を抱えている綾花がいた。
「お二方、審査の旗はあっちで配布してるんで、持ってきたほうがいいんじゃないか?」
託志の言葉に修は頷く。
「俺が持ってきます。新井のお母さんはここで待っててください。ブルーだけ預かっていて貰えますか?」
「ありがとう。お願いしますね。ほらブルー、こっちおいで」
返事をするようににゃんと鳴いた声に、綾花が反応する。
「かわいい猫ちゃんですね」
「ブルーって名前なんです。私の猫じゃないけれど。あなたの猫は?」
「野良なんです、そこで会って」
「まあ、よくなついてるわね」
猫談義に話を咲かせながら、綾花は抜け目なくブルーをメモにとる。
そんな中、楽しげな音楽と共に『歌え! 笑え! シング・ア・サンドー』の幕があいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
貝
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月30日
参加申し込みの期限
2014年10月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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