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「どれどれ、僕もやるよー!」
変り種調味料で、舌鼓を打っていた充も挑戦。
幼い瑞麗よりは、遠くに飛ぶだろうと高をくくっていたものの。
「あ、あれー? 全然飛ばないんですけど……」
「アハハ、みつをのヘタクソー!」
充を、里桜を奪い合うライバル認定しているのか、穂月は腹を抱えて笑っている。
「むー……生意気な ほづきちめ! 里桜、種飛ばしってどうやってやるのかわかる?」
「えー、里桜もやったこと無いよぉ……」
里桜も充に習うが、可愛らしさを損なわないのが前提だから、全く飛ばない。
「Ой ……」
「こうだよ、ホラ!」
肩を落とす少女達に、お手本とばかりに勝治郎が見事な放物線を実演して見せる。
「やるねー、少年!」
「かっつんでいいぜ!」
「よーし、かっつんに負けずに頑張っちゃうぞー!」
充も再挑戦。
「やったぁ、さっきより飛んだじゃない、充♪」
同級生で友人の里桜は、すかさず充を褒め称える。
「えへへー、どんなもんだ~」
「やるじゃん!」
一方、こうなると面白くないのは里桜を一途に想う穂月なのである。
手持ち無沙汰になった彼は、鞄をゴソゴソすると井戸へ向かった。
「穂月? 一人で何してるの?」
「ん、ほづ水鉄砲持ってきたの? ふざけてこっちにまで水掛けたり……って、ギャー!?」
様子見に近づいた充が、高性能水鉄砲の餌食になった。
「つ、冷たぁー!! ああ~、おきにのワンピが犠牲に……!」
真っ白いワンピースが、びしょ濡れになって雫が滴り、地面に水溜りを作り始めた。
「ヘヘーン! みつを、ざまあ見ろ!!」
やんちゃボーイが囃し立てる。
勝った気になって、横目でチラと里桜の方を見たが、物憂げに横を向いて知らん振りしていた。
(水遊びとか、ガキっぽ……。里桜は濡れたくないから、高みの見物しよーっと。
はぁ……今頃、兄ちゃん何してるのかなぁ)
腹黒 男の娘の里桜は、兄への想いだけで、どんぶり3杯はイケるブラコンでもあった。
「こんのォ、許さないんだから! そっちがその気なら、僕はこうだ!」
「って、バケツ!? 危ないって!!」
むきになって銀色のバケツを引っつかんだ充が、水を汲み、穂月が悲鳴を上げて逃げ惑う。
「えーい、くらえー!」
「やめろって言ってるだろ!」
ばしゃーん!!
「きゃー!!?」 「…………あ」
甲高い悲鳴に、充が固まった。
バケツの水を穂月に躱されたまでは、まだ良かった。
「あ、あれ? 里桜サン?」
「ぎゃー! 里桜、大丈夫!?」
穂月が水鉄砲を放り出す。
ギリギリで避けられた水は、こともあろうか里桜をずぶ濡れにしてしまっていた。
(里桜の、お出かけ用のお洋服。高かったのに……ありえない!)
前髪で出来た濃い陰の下で、里桜は軽く舌打ちした。
「みつをが変な反撃しようとするのが行けないんだぞ!」
「ふええ、ごめんよう。里桜に掛けるつもりはなかったの!」
充が慌てて、ポケットを探る。
「ハンカチしかなかった……良かったら使って」
(まあでも、ここは嘘泣きしとくか……)
「ふえぇ……」
演技派の里桜が、よよよと泣き崩れる。
「り、里桜?」
「ずぶ濡れになっちゃったよぉ……」
「ご、ごめん、里桜。泣かないでよ、ごめんってば……」
「しかも、なんか透けてるし……あーん! 穂月のせいだからね! 責任取ってよ!」
「いやその、は、始めたボクも悪かったけど………って、り、里桜、服、透けて……!?」
くどいようだが、里桜は男の娘である。
だが親戚であるにも関わらず、穂月は事実を知らない。
「ボク、タオル借りてくる! 他の男は見るな!」
耳まで真っ赤になって、駆けずり回る穂月。難儀な少年である。
というか里桜のゴスパン服より、純白の充のワンピの方が、余程 肌が濡れ透けていて、目の当たりにした
赤羽 勇樹
などは、鼻血を出しているのだが……恋は盲目とは、よく言ったものだ。
「う、帰りにゲームセンターで好きなの取ってあげるから……本当にゴメン……」
バスタオルを借りて戻ってきた穂月に、里桜はつーんと そっぽを向いて舌を出す。
がっくり落ち込む穂月に、追い討ちを掛ける様に充の水鉄砲攻撃が開始された。
「もう、ほづきちのおバカさん! こうなったら水掛けバトルだ! 仇は取る!」
「え!? 仇って……それボクの水鉄砲じゃないかー!!」
「問答無用! 覚悟ほづきちー!!」
「ぎゃー!!」
「ばぁか、何やってんだよ」
歯に衣着せぬ
結緑 一色
の一言が、実に的を得ていて。
「楽しそう、だけど、お行儀良くない」
なんて、
劉 瑞麗
にまで言われる始末だった。
「おーい、程々にしとけ? 着替えないだろ、いくら夏でも風邪ひくぞ」
充と穂月の分も、バスタオルを出してきた そふとを見上げて、瑞麗はもじもじと切り出した。
「そふと、スイカとても美味しかった。小姐と叔叔にも、お土産にしたい。駄目?」
「いいよ、帰る時に持たせてやるよ。他にも欲しい人いたら、言ってくれな」
「そふと、謝謝!」
瑞麗に花の様な笑顔が零れる。
「蟻さんにも、おすそ分け」
地面に染み込んだ果汁に集まり始めた蟻の前に、瑞麗は甘い欠片をあげるのだった。
「どうした? お前も遠慮せず食えよ、テーブルも使っていいぞ? やりづらいだろ」
そふとが次に声を掛けたのは、可愛らしくあどけない外見に似合わず、部屋の隅で蹲ったまま膝を抱えている、表情の暗い少年だった。片目は長い前髪で、隠している。
和気藹々と過ごす皆から、明らかに浮いているこの少年は、4年生の
宮越 裕司
である。
裕司が母と共に夏休みの終わりに越してきたのは、父の計らいだった。
突出した才能のせいで周囲から浮いた我が子を、自分の生まれ故郷である寝子島に住まわせようと考えたのである。
黙ったきりの裕司に、周囲は顔を見合わせる。
「工作をするんですか?」
夢月 姫
は近づいて膝を折ると、裕司の鞄から覗く道具箱を見て、人懐っこく尋ねた。
裕司は気まずそうに頷くも、夢姫からぷいと視線をそらす。
(……知らない人しかいないし……同じ年くらいの子ばっかりって言ってたのに、母さん嘘ばっかり……。
中学生もいるじゃん……)
宿題なんて、ほとんど終わっているのに。
裕司は溜息をついた。
(……僕の故郷になるって……父さんは言うけど)
単身赴任で遠くで暮らす、大好きな父の笑顔が瞼に浮かんだ。
「ここはほんまに色んな人間がおるき、世界一懐は深いぞぉ!
どんな人間だって受け入れてくれる、どうなっても迎え入れてくれる!」
(……本当かな……)
「あっちで、皆で一緒にやりませんか? その方が、きっと楽しいですよ」
夢姫が、もう一度誘う。
裕司はなかなか答えなかったけれど、たっぷりと考えた末に
「じゃあ……」
と、道具の入ったバッグを持って、くっつけられたテーブルに移動したのだった。
そこでも、やっぱり裕司が選んだのは端っこだったけれど。
「ほら、うじうじしてないで食えよ、ばぁか! 美味いぞ?」
一色が強引にスイカを、手元に押し付けてくる。
その顔が分かりやすく裕司を歓迎していたので、もとより逆らう気力のない裕司は、渋々それを口にした。
「……甘い」
暑い中、子供の足には長い距離を歩いて、九夜山の麓までやって来た。
本当は、ずっと喉が渇いていたのを、裕司は急に思い出した。
「だろ!?」
勝気に笑う一色。
「お菓子も、食べてくださいね?」
夢姫がテーブルに出したお菓子を、裕司のために手元に置いてくれた。
「……ありがとう……」
「どういたしまして」
にこりと微笑む夢姫に、目元に皺を寄せて笑う父の面影が重なって。
どこか放心しながら、裕司は頭を下げた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月01日
参加申し込みの期限
2014年09月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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