this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
水着で「饗宴」!―エロスとは何か?―
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
信彦がどうすれば愛の女神は微笑むのかと苦悩していると、それを聞きつけた者がいた。
「愛の神? ヴィーナスならここよ~☆」
赤いビキニの上に薄いショールを羽織り、腰は紫と黒のグラデーションパレオ、頭に日よけの帽子、トレードマークのサングラスといった格好の女性、
ロレッタ・ガトパルド
だ。
基本的にはクールなロレッタだが、今日はパートナー(女性)と一緒ということでノリノリである。
パートナーは今一時的に離れて、海で泳いでいるらしい。
「ワタシの育ったNYでは、人種も思想も宗教も、それから性別だって超えたラーヴをいっぱい見てきたわネ。ジャパーンより差別や偏見、病気も多いけど、エブリワンがラーヴのために前向きなのデース!」
自身も同性寄りの両性愛者なので、性的マイノリティの存在も尊重している。
日陰で扱われがちなエロスについて、どこまでもポジティブだ。
「僕、カマキリ、好きですよ!」
場の空気を読まない、唐突な発言をしたのは、
北 玄
。
童顔だがもう32歳。
IT系の企業に務める、立派な社会人だ。
「カマキリ、元気な子を産むために、男が喜んで自分の体、女性に捧げるですよ! 女性はその心意気、汲んで捕食するですよ! これが愛ですよ! 理想の愛ですよ! 僕、人間大のカマキリに捕食されたいですよ! 妥協して10メートルですよ! 100メートルでもいいですよ!」
矢継ぎ早にまくし立て、周りの注目を無理やり集める話し方は、玄独特のものである。
「でも現実の恋愛、違うですよ! 僕の頭の中の理想と全然違う人、好きになるですよ! 自分の価値観、根底から覆されるですよ! 後頭部、鈍器で殴られる気分ですよ! 現実、小説よりも奇なりですよ!」
そこで性的マイノリティーに言及したロレッタの方に一瞬視線を向ける。
「昔、僕、異性愛者と思ってたですよ! 今、性別関係ないの、知ってるですよ! 容姿・性格・技能・資産・既婚・子持ち、全部関係ないですよ! 好きな人は全部好きになるですよ! アバターもエークボですよ! 僕の好きな人が世界で一番美しいですよ! 最高に魅力的ですよ!」
思うことを片端から口にしていく玄は最後にこう言った。
「恋愛するの愚かなら、僕、馬鹿の方がいいですよ! 理性、信用してないですよ!」
これには博士が軽い反応を示した。
「ふむ。理性的に考察する、というのが私の基本的なスタンスだが……理性を否定する、馬鹿であることを肯定する、という結論に至ることもあるのか」
「私、よく分かんなーい」
βは退屈そうである。
「分からなくても、全て聞いておくんだ。いずれ、必要になる時が来る」
「ぶー!」
博士とβのやりとりを、玄は注意深く聞いていた。
彼がこのイベントに参加した真の目的は議論ではない。
人工知能への興味、可能ならその技術の盗取である。
実際に参加してみて何を思ったのかは、彼自身にしか分からない。
ロレッタや玄と対照的なのは、赤いトランクスタイプの水着をはいた
御剣 刀
だった。
彼は自分の感情の機微を少しでも伝えようと、静かに、言葉を選びながら、ゆっくりと語り始めた。
「エロス……つまりは性欲、だと直球過ぎて話が進まないから、俺の場合は触れたい、知りたいって気持ちかな。身体とか気持ちとかお互いの事とかに触れたくて触れて欲しい、知りたくて知って欲しい」
「ユーはナイーブネ」
ロレッタがからかうように言うが、刀は特に気にした様子はない。
「でも互いに触れて、互いに知っても足りないって感じる相手もいてさ、その人を抱きしめてキスをして、そして……ごめん今のなし」
その先、を想像して顔を赤らめる刀。
なるほどナイーブである。
「エロース? の話といえば、とりまプシュケーとエロースの話があるネ。これは女の子のプシュケー(魂)がエロース(愛)を求めても、すぐにはその本質を捉えられず、心から信じたとき、プシュケーがラヴをつかまえたお話デース。哲学でもシグニフィカントな寓話だと言われてますネー」
格別の容姿を持つプシュケーは神エロースの寵愛を賜るが、顔を見せてくれないエロースを疑い、一度はエロースの愛を失ってしまう。
プシュケーは再びエロースの愛を得ようと、エロースの母であり美の女神であるアフロディーテから課される数々の苦難を乗り越え、ついには神格を得てエロースと結ばれた。
寓話の概要はこんな感じである。
「愛の本質……か。難しいな」
考えこむ刀だったが、だんだんオーバーヒートしてきたようだ。
「あーっ、俺も男だから女性に色々と期待したり反応しちゃう時があるわけだけど、反応した誰にでも色々としたいかって訳じゃなくてさ。俺の場合は近くにいる誰かになるんだ……多分。いや、自分で説明しててそういう相手が居るのか? という点にいまいち自信がなくなってきた。実際に起きてみないと分かんないな」
そこで一度言葉を切ると、
「博士やβはどうなの?」
と、刀は2人に水を向ける。
もはやどうでもいいことだが、小森は完全に空気である。
「私に言わせれば、エロスとは――呪いだ」
「呪い?」
「私の意見にはあまり価値が無い。βはどうかね?」
解説を求める刀の視線には気づいていたようだが、博士にそのつもりはないようだ。
「私はよく分かんない……分かんないけど……みんなにあるんだなって思った。本当によく分かんないんだけど……」
ディスプレイの中のCGが眉を寄せている。
その様子に幾ばくかの共感を覚えつつ、刀はこう言った。
「想いとか気持ちとか衝動とかを言葉だけで伝えようとするのは無理なんじゃないかな。だから歌にしたり、音楽とか絵とか料理とか別の感覚に訴えるもので表現しようとするんだ。考えるな、感じろ! なんて言葉もあるだろ?」
「芸術には、時に言葉を超える表現力がある」
絵に専念しているとばかり思われた月詠が、視線をスケッチブックから外さずに、一言だけ呟いた。
「だろ? βにもそういうのを感じさせる事を意識した場を設けると良いのかもな」
「ふむ……検討してみよう」
「うぅぅ……難しい……」
βはすっかり迷路に迷い込んだようだった。
「イージーに言えばジャパーンのボーイズ&ガールズ! もったいぶらずにモアザン、ラヴしろデース! ワタシのライフは誰かに恋して、裏切られて、結婚し、離婚して、ラヴし、ラヴされてきたけど、オール良かったと思ってマース」
どこまでもポジティブなロレッタは、まるで突き抜けるように青い夏の空だった。
「easy? difficult......what's the EROS......similar to ERRORS......」
「ちょっとβ、考えすぎ! パソコン、めちゃくちゃ熱くなってる!」
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
水着で「饗宴」!―エロスとは何か?―
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
つづり
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月11日
参加申し込みの期限
2014年07月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!