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子猫にリボンを!
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時は遡り、校内に貼り紙が提示され終えた直後。
三日連続遅刻の罰掃除として校長室の掃除を言い渡されていた
猫島 寝太郎
は、職員室よりも重々しい雰囲気を醸し出すその扉の前で剣呑そうに首を地締めていた。
「校長室の掃除当番なんて緊張するんですけど……。まぁ校長先生は気さくで親しみやすいけど、校長室っていう響きがなんとなくな~」
扉を開けることすら躊躇するものの、いつまでもこうして突っ立っているわけにもいかない。やめられるものならばやめたいと溜め息をつきながらも、仕方なさそうにドアノブに手をかけた。
「失礼しまーす……」
恐る恐る顔を覗かせ、中に誰もいないことを目にしてほうと安堵の息を吐く。
まずは机の雑巾掛けから済ませてしまおうと、持参した水入りバケツを重そうに置いた。
「そういえば気になる貼り紙もあったし、自分もここの掃除が終わったら捜索に参加しようっと。早く見つかれ、こねこねこねこ、こねこねこ~♪」
即興の自作歌を口ずさみながら、軽快に雑巾がけをこなしていく。
「それにしても結構広いよねこの部屋。っと、しまった!」
机側から見ることでよりありありと広い室内を実感し、それに気を取られた瞬間。
こつんという音を響かせ、卓上にあった上等な万年筆が床に落ちる。垂直に落ちたそれは硬質さゆえに床に弾かれ、本棚の後ろへと入り込んでしまった。
「あー……やっちゃったなー」
ガシガシと頭を掻き、仕方なく本棚と壁の狭い隙間に腕を差し入れる。探るように指をパタパタと動かすと、やがて指先が固いものに触れた。
「おっ、あったあった。って、痛っ!」
万年筆を手繰り寄せようとした瞬間、突然小さなものに叩かれ、尖ったものが何度も突き刺さる痛みに慌てて腕を引く。
「な、なんだぁ?」
覗き見ると、少し奥側でブチ柄らしき子猫が困り果てた顔をして小さな鳴き声を漏らしていた。
「ちょ……っ! お前、あの貼り紙の子か!? えっと、とりあえず助けを呼んでやるからもうちょっと待ってろよ!?」
面喰らって手前の本棚を見上げるも、この棚はおろか中に入っている蔵書すらもなかなかに重量がありそうで、とてもではないが一人でどうにか出来るとは思えない。
とにかく自分以外の誰かに助力を求めようと、猫島は校長室から飛び出して叫んでいた。
「誰かー! 誰か来てくださーい!」
レナ・フォルトゥス
は北校舎三階を、まさに校長室へ向かって歩いているところだった。
校長ののんびりとした慌てようを目にし、そして貼り紙を見て事態を把握した後、もしかすると一匹くらいは校長室の中に残っているのではないかと予測して下見に来たのだ。
「本当はフォルテッシモとピアニッシモを連れて来て匂いを辿ってほしいんだけど……でもまずは自分の目で確認しないとね。もし中に残ってる子猫ちゃんがいるなら、突然大きい犬が来たらびっくりして逆に逃げ出してしまうかもしれないし」
小さく呟きながら、見つかりそうにない場合には愛犬を敷地内に入れることも想定して考えに耽る。
その耳に、校長室から助けを呼ぶ声が聞こえた。
「誰かー! 誰か来てくださーい!」
その必死の声色から言って、良からぬことが起きているのは確実。それを機敏に感じ取り、レナは咄嗟に足を速めた。
「どうしたの?」
即座に現れた救援に、猫島の目が白黒する。なによりレナの大人びた雰囲気は、明らかに先輩であることを示していた。
「あ、その。本棚と壁の間に子猫が一匹挟まってて、出られなくなってるみたいなんです」
「え!?」
おどおどとしていながらも思いがけない状況説明を繰り出してきた猫島の言葉に、急いで目視確認へと向かう。そして指差された本棚の後ろを覗き込むと、確かに説明通りの事態になっていることに軽く唇を噛んだ。
「大変。君はここで、子猫ちゃんの動向を見張っておいて。その間に私が他にも人を呼んで、校長先生に本棚を移動させる許可をもらってくるわ」
テキパキと指示を出し、猫島が頷くのを横目に走り出す。
「子猫ちゃんを探してる人、校長室に来て! 動けなくなってる子がいるの!」
何度もそう声を上げながら、各階を走り回る。
すると子猫が北校舎に残っていると考えていた生徒が多かったのか、美術室や家庭科室、音楽室などの様々な教室から即座に反応があった。
結果、校長室に集まったのは新たに9人。
「灯台下暗し、というやつね。まさか校長室にいるとは思わなかったわ」
「生物部のみんなには、少しの間こちらに来ないように連絡したよ。これ以上人数が増えても厄介だ」
考えが及ばなかったことを悔やんでいる
橘 千歳
に、
逆巻 天野
が軽く肩を叩いて慰める。
「きゃうん、かわいいー! これは早く助けてあげないと!」
「お手伝い出来ることがあれば、なんでも言ってください。お邪魔になるようでしたら、後方で支援させて頂きますから」
もはや声にならない声で叫んだ
椿 美咲紀
にくすくすと笑みを漏らし、
常葉 治
もにこやかに支援を申し出た。
それを受け、
多喜 勇生
がコンコンと本棚を叩く。
「この本棚、中身さえ出してもらえれば動かせそうだよ。ちょっと壁から離すだけでも、あの子なら抜け出せるよね?」
「でも、長時間挟まっていたのならどこか痛めてるかもしれないわ。出来るなら、誰かが抱き上げて出してあげられるくらい動かしてもらったほうがいいかもしれないわね」
多喜の提案に、
黒依 アリーセ
がさらに改定案を重ねる。そのもっともと思える主張に、本棚を動かす実質要因になりえる男子達は揃って納得した。
「ねぇねぇ、出てきたら美味しいものもあげようね! あんなところにいたら、寂しいし疲れるしで、きっとお腹が減ってるよねー!」
はしゃぎながら発言したのは
天馬 ひびき
だ。だが、彼女の発言はテンションが高いばかりではない。その口からは、発言とともにポンポンと発言した文字のクッキーが生み出されている。
おかげで、天馬の発言後からは食欲を刺激する香ばしい小麦とミルクの匂いが室内に充満した。
「すっげー! なぁ、なんでクッキー出てんの!? すっげーうまそう! それお前のろっこん!? これからお前のことクッキーって呼んでもいい!?」
それに対し、はっきりとした喜色のみで反応したのは
矢吹 千春
だった。
元より小柄な彼は、長身な天馬の横で跳ねるとまさに小学生のようにしか見えない。反応と口調も相まってか姉と弟にも似た会話を繰り広げる二人を、入り口近くで見ていた
滝原 レオン
はどこか苛立った様子で頭を掻きむしった。
「だーっ、もう! 遠足に来た小中学生かお前らは! ちったぁ大人しくしろ! っていうか、なんで子猫探しにこんなに人数集まってんだよ……」
罵声のごとく叱責しながらも、予想外の人の多さにこっそりと舌打つ。子猫を見つけたら遊ばせてやろうと用意していたネズミのぬいぐるみを鞄の中に優しく押し隠した。
救出には人数が必要と分かってはいるものの、子猫を独り占めできる時間はなさそうだと溜め息を吐く。
「校長先生に、許可をもらってきたわ! 並んでいる本も、すべて出していいそうよ」
「やったー!」
駆け込んできたレナの言葉に、室内にいた全員から思わず歓声が上がる。
「矢吹さん。あなたはクッキーを量産しているその人を部屋の隅に隔離しておいてくれる? 作業中にクッキーが出たら、片付けも大変だもの」
「天馬はその小学生っぽい奴を引き付けておいてくれ。重そうな本が多いし、今は大人しくしてくれると助かる」
「おう! 任せとけ!」
「了っ解だにょん!」
準備に入れると聞くや否や、橘から矢吹へ、逆巻から天馬へと指示が飛ぶ。それを素直に受け止め、二人は楽しそうに部屋の隅へと移動していった。
「力があんまりなさそうな子と、現状の扱いに困る子を……」
「見事、ご本人へのネガティブワードなしにどいて頂きましたねぇ」
「あの二人、やり手だね!!」
多喜、常葉、椿の言葉に数人が頷いた。
「待ってろよチビ。もうすぐ出してやるからな」
騒ぎに乗じ、こっそりと子猫を見に行っていた滝原が小さく声をかける。その真意を理解出来ていないまでもミュウとか細く応えて見せたブチ猫に、普段鋭く尖っている目元がフニャフニャと緩んだ。
愛する可愛いものからの声援を受け、決意を込めてすっくと立ち上がる。
「よっしゃあ! やるぞお前らぁ!」
気合を煽るその掛け声に、誰もが便乗して腕を掲げた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
井之上
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年11月28日
参加申し込みの期限
2012年12月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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