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【ネコミケ】行かねば。フツウに大変なネコミケ@1日目!
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◆
「荷物は目の届くところにおいてくださ~い、置き引きが増えてま~す」
「撮影はカラーコーンの内側、柵の中で行ってくださーい!」
コスプレ広場にて、参加者を捌き続けるスタッフが二名。
『ねこっこモンスターズ』――
――で主人公にバトルを挑み続ける、『ら!けっと団』のジュウベエとマタベエの衣装に身を包んだその片割れ――、
宇佐見 望月
は、
「……いーな、生きてるか?」
小声で
大田原 いいな
に声をかけた。
「……ああ、叔父貴、儂は大丈夫じゃ」
「お前の涼しそうだもんな……」
ふっ、といいながくったりした笑みを浮かべる。
「この服はの、肌が出ている部分も『全身たいつ』とやらでの」
肩の辺りを摘んでみせると、薄くタイツの生地が伸びた。
「地肌が見えぬようになっておるのじゃが……意外に暑いのじゃよ」
言いつつ、スポーツドリンクをぐびぐび。
「ナンダ、結構肌が見える服だから涼しいのかと思ったらそうでもないのか……」
はあ、と小さくため息をつく。
「これさ、保冷剤が中に仕込めるから、何とか乗り切れそうなんだけどさ。夏にこの服って…死ぬな」
麦茶のペットボトルをぐびぐび。
この暑さと熱気の中、望月の格好は真っ黒なコート。正直、そうとうキツい。
「いーな、キツくなったらちゃんと言えよ。しっかし参った……チャラ彦に釣られたばっかりに……」
チャラ彦っていうか、ニャンダムに釣られてノセられたのが悔しいやらなんやら。
「ああ……じゃが、この暑さのせいでろっこんも発動しっぱなしじゃ。儂じゃとばれないので、好都合なのじゃ」
いいなのろっこんは、心拍数がトリガー。この暑さが、却って発動の助けとなるのだ。
――バイト先の「bonheur」で発動させっぱなしの修行の甲斐も、あったかもしれない。
二人もコスプレしているから、ギャラリーからお願いされることもしばしば。
一応、『スタッフ業務に差支えがない程度』になら、応じていいということなっているので……。
「じゃー、仕事中なんで一回だけですよー?」
「「せーの」」
「な、なんだかんだといったってー!」
「答える義理立てありませんー!」
「愛と野望の悪を貫き!」
「……ご、ゴールデンデンジャラスな敵役!」 「ジュウベェ!」
「マタベェ!」
「銀河を翔るら!けっと団の2人には!」
「ホワイトハウス、白いお家が待ってるぜ!」
ギャラリーの中から上がる拍手。
こういうのも、二人の仕事の一つだった。
「あの、マタベエさん写真撮らせてもらってもいいですか?」
「俺だけで撮影っすか? 今仕事中なんで……早く戻んないとジュウベエに怒鳴られるんっす」
すんません、と軽く頭をさげる望月マタベエ。
「マタベエ! 何を油売っているんだいっ! 急がないと『べかちゅーゲットでちゅー』が出来なくなるじゃないかっ!」
応じるように、いいなジュウベエのお叱りの声が飛んだ。
「……いーな、結構ノリノリだな?」
「そ、そんなことないぞ叔父貴!」
◇
「チャラ彦くん、こ、これは……ちょっと、短すぎないかのー……」
衣装の裾を、都は必死に手で伸ばす。恥ずかしそうに、頬を少し染めながら。
それも無理もないことだ。なにせ、ちょっとかがんだだけで見えそうなミニ丈メイド服を着ているのだから。
ちなみに前髪も上げてあって、普段とは大分印象が違う。
「恥じらう表情も素敵だよ!」
こんな調子で、信彦にノセられ続けた結果である。
信彦がデジカメを向けた瞬間、着たはいいけどやっぱり恥ずかしさが。
「ちょっ……まっ! 流石にやっぱこれは!」
右手で必死に隠しながら、左手でデジカメを遮るように手を前へ突き出す。
「うおぅ!? 危ないよ都っち!」
後ずさる信彦。ずっと立ちっぱで撮影を続けていたからか、足がもつれた。
バランスを崩し、そのまま転倒しかける。
しかし、
「な、なんじゃ!?」
運良く――あるいは、相手からすれば運悪く――通りがかったコスプレ姿の女性にぶつかったおかげで、事なきを得た。
「っと、申し訳ない通りすがりのレディ――うん?」
謝罪の言葉を口にした信彦は、相手の顔を見て一瞬怪訝な表情を浮かべた。
マスクと髪型のせいで断言できないけど、見覚えがあるような……。
それは向こうも同じだったようで、怪訝な表情どころか、思いっきり驚きの声を上げた。
都が慌てた様子で謝っている声が、どこか遠く聞こえる。
「んげっ! ボケ彦……」
「おや、その声はもしかして……いーなっち?」
なんということだろう。
よりにもよって、偶然ぶつかった相手が信彦だとは!
心拍数が、ドンドン加速していく。心臓が、早鐘のように打ち続ける。
「えっと、いやあの……人違いじゃないですか?」
すっとぼけてみるが、彼にはろっこん姿がバレている。
ああ、なんか見つめられてるし!
信彦が口を開くのが、妙なスローモーションで見えた。
何を言われるかと身構えるが――
「セニョリータ、一枚写真を撮らせてもらってもいいかな?」
いざ聞いてみれば、コスプレ広場的にはごくごく普通の言葉だった。
ホッと胸を撫で下ろす。
「ええとまあ、1枚だけなら、大丈夫ですよ?」
「ありがとう! 都っち、ちょっと待っててもらってもいいかな?」
「いいよー……っていうか、うちこれ着替えちゃいかんかの」
ぶつぶつ言いながら裾を隠したまま、都が隅っこの方へと移動していった。
それでは、と信彦のデジカメがいいなに向けられ――一枚パシャリ。
(……1枚だけ……)
パシャリ。
(そう1枚だけなら……)
パシャリ。
(いちま……)
パシャリ
「貴様何枚撮っておる! 一枚と言ったじゃろうが!」
いいなのキックが炸裂した。
「ごぶぅ!?」
◆
一旦いいなと別れてコスプレ広場を見まわっていた望月は、おもむろに時計を確認した。
「ふー……そろそろ休憩時間になるかな?」
これでやっと、ニャンダムの物販ブースで限定版のプラモが買える。
期待に胸を踊らせながら、いいなと合流しようとすると――
「おーい、いー……って!?」
いいなは、信彦に迫られていた。……あくまで、そういう風に望月からは見えた。
実際には、ついシャッターを切る手が止まらなかっただけである。
いいなのキックが炸裂し、デジカメが宙を舞う。
望月はそれをキャッチしながら、信彦の腕を捕まえた。
「はい、チャラ彦アウト」
「や、やあモッチー。……アウト?」
「一枚って言ったんだろ? なら追加撮影はちゃんと許可撮らねーと」
それに、と指すのはカラーコーン。
「この付近は出入口だから、止まって撮影は禁止なー」
「おおっと! これは失礼」
いいなも気付いてなかったのは同じなので、小さくなって頭を下げていた。
「あと、ポーズや撮影の強要をしないっていうのもルールだからなー。他の人撮る時は気をつけろよ」
言うだけ言って、いいなの手を引き足早に去っていった。
「……なー、いーな」
「なんじゃ叔父貴」
「悪い事はいわねぇ、俺と一緒に休憩時間過ごすか?」
心配そうな声音。
一人で居させて、変な奴に絡まれたりでもしたら死んでも死にきれない。
「うむ、叔父貴と行動した方が良さそうじゃの」
いいなも、それには素直に頷いた。
この後、ニャンダムブースで出くわした真央からジュースの差し入れをもらったりした二人だった。
◇
「チャラ彦くん、他の衣装ないの?」
都に訊かれ、少なくともさっき凄い勢いで拒否られたのもあって信彦は少々考え込んだ。
そう、紳士たるものレディが嫌がるものをそのままにすべきではない。
モッチーにも釘刺されたし。
「……よし! じゃあここはこの衣装でどうかな都っち! キミの魅力を引き立ててくれるはずだ!」
そう言って彼が差し出したのは、茶屋小町の衣装だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
63人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月26日
参加申し込みの期限
2014年08月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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