【ネコミケ】萌えろ！２日目の幻想バトルロイヤル！｜リアクション

【ネコミケ】萌えろ！２日目の幻想バトルロイヤル！

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　黒兎はビビっていた。
　天使の輪で拘束された状態で逃げられない。
「いやいやいや、ああもあっさりやられるとか聞いてないし！　……うちはああならない、ならない！」
　ダイスの目は、現在最高の『６』！
「ツキまくってるうちは負けない！　負けないんだから！」
　ダイス杖を振り上げ、目の前の敵を一網打尽にしようとほくそ笑む。
　その時、何処からとも歌が聞こえてきた。

♪～平和を願う～青い鳥よ～私たちをどうか～導いてほしいの～

　その数秒後、黒兎の周囲にスプレッドミサイルの大群が次々に着弾！
「何が起こったァァァァァ！？」
　一気に下着姿になってしまった黒兎はパニックに！
　さらに歌声が聞こえる。

♪～仲良くなりたいの～でも傷付けちゃうよ～分かり合えないよ～

　直後、バルカン砲が黒兎を蜂の巣にしてしまう！
「だから何これー！？　運ゲーどうなったー？」
　黒兎の頭上に何かが飛んでいた。
「あーあれは勝てないわー、運ゲー以前に無理ゲーだわー」
　彼女は絶望した。

　まるでSF世界の未来からやってきたような飛空要塞に取り込まれた夢宮瑠奈が涙を流しながら歌っていた。
　そして歌うたびにミサイルやレーザービームが地表に降り注がれていく。
　その光景は、まさに人類滅亡を喚起させた。
（どうして皆いがみ合わないといけないの……？　あたしの思いも、あなたには凶器ってことなの……？）
　あたしが歌えば誰かが傷付く。
　だけれど彼女が歌わなかったら、誰もが傷付く。
　最小限の犠牲で最大限の平和を築くために。
　そう思うから。
（あなた方がちからを失えば、あたしは歌の力を使う必要もなくなるのよ……？　ねえ？　わかって？）
　夢宮の願いとは裏腹に、黒兎に絨毯爆撃が開始された。
「タンマタンマぁ！？　あんなテンド●ビウムに勝てるかー!!」
　黒兎、自ら運ゲーを放棄して白旗を振った。
　そして落とされる10ｔ爆弾の歓迎に、素に戻った黒兎は思わず言った。
「うち何やってたんだろ……穴があったら入りたい……っていうか死にたい……いっそ殺してくれし……」
　爆弾が炸裂すると、あたり一面は光と熱で覆われ真っ白になっていった。

「ば、馬鹿な……？　こうも魔王がやられるとは……！」
　驚愕する桜崎。
　既にこの時点で死亡フラグが役満で上がっている。
「おのれぇ！　人質の命が惜しくないのかー！　って、人質はどこだい！？」
　目を離した瞬間に、人質が消え失せていた。

「人質はここだよー！　にしししししし♪」
　美味しいところを持っていく、その名は狐娘のミストちゃん！（正体は霧谷朧）
　透明になって、人質たちを逆誘拐していたのだ！
「面白い方につくのが、ミストちゃん流なのだよ♪」
「このクソガキどもがー！」
　激怒する桜崎は、必殺武器であるハイパーゲバ棒を振り上げた！

「ホモモ、ホモ、ホモゥ！」

　だが桜崎の一撃は、巨人の手に握り締められたことによって妨げられた。
　そしてそのまま巨人の口の中へダイブ！
　ポリポリ……ポリポリ……ペッ。
「くそぉぉぉぉ！　覚えてなよォォォォ！」
　桜崎は星座になった。
　本日、２人目のダイナミック帰宅者が誕生した。

　進撃の腐人、桃原。
　現在の身長、８ｍ。
　戦闘に気を取られて、誰も桃原のBL本捕食を止めてなかった結果がこれだよ！

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