【ネコミケ】萌えろ！２日目の幻想バトルロイヤル！｜リアクション

【ネコミケ】萌えろ！２日目の幻想バトルロイヤル！

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　アナザー青龍に忍び寄る２人のモテオーラ男子の影。
「やぁ、せにょりーた！　俺は君を落としにきたよ！　『人の心の中に踏み込むには、それ相応の資格がいる』……俺にその資格を持たせてくれないか？」
　八十八旗信彦、いざ、戦闘（ナンパ）開始！
　だが、今回はライバルが居るぞ！
「気の強そうなオンナじゃねーか。せいぜい、俺の前であがいてみろ。その分、屈服させる楽しみが増えるぜ……！」
　桃川圭花こと、夜の帝王の桃山圭亮だ！
　早速、圭亮がアナザー青龍に加虐的な笑みを浮かべて詰め寄ってく。
　追いやられた先は、ブースの仕切り板。
「ちょ、え、なになに？」
　思わず響の素が出てしまう。
　構うもんか、と圭亮は彼女の顔の横に腕を突き立てる。
「こ、これは……！」
　八十八旗は目を丸くした。
「壁ドンですねー、きゃぁぁぁ！」
　椿はきゅんきゅんしている。
　圭亮は響の耳元で囁く。
「俺の女になっちまえよ……」
　響の反応は？
「うーん、ごめん！　だって君、女の子だもの！」
「ぐはっ」
　圭亮、いや圭花、撃沈！
　すかさず八十八旗がアプローチ開始！
「『私はいつも一人の男だった』……。だが、君の笑顔は俺の心を照らしてくれたんだ。『青龍は私のハニーになってくれるかも知れない女性だ』！」
　時折混じるニャンダム語録を多用し、八十八旗は響の手を取った。
「『いい女になるのだぞ』……。俺と付き合えば、その魅力も更に磨きが掛かるさ！」
　圭花とは違う押しの強さに、響はタジタジだ。
　そこへ乱入する男が１人！
「ユカリさ～ん！　おっぱい揉ませて下さい！」
　ピンクスーツの横嶋下心だ！
「ははは、おっぱいしか興味がないだなんて！　だから君は『坊やだからさ』って言われるのさ！」
「エロいことをしないと人類が滅びるだろう！？」
　横嶋はここぞとばかりに口調を強めて主張した。
　響の前に躍り出た横嶋。
　だが、彼はもう１人の青龍の方へ向きを変えていった。
「そこの君！　ブラカップは正しいものを付けよう！」
「ひゃ！？」
　響は自分の胸元を触って確認した。
「あれ？　PADだぁ！？　本物かと思っていたのに！」
　響はガッカリ！
　八十八旗も偽物と知ってガッカリ！
「『まだだ、まだ終わらんよ！』」
　だが、彼のリターンマッチは続く！
　横嶋と八十八旗は本物の青龍に突っ込んでいった。
　へたり込む響に、椿は「元気出して」と声を掛けた。
「美形男の子掛け算が大好物ですが、女の子清楚系掛け算とか、女×男とかの歪み系掛け算も捨てがたいですねっ！　物品同士でも構いませんが、いかに擬人化するかが勝負の分かれ目なのですよ！　例えば。このリンドウのアレンジメント。花だから女の子か！　否！　イケメン系クールお兄さんでも良いじゃあないですか！　と言う事でリンドウは美形の攻め的性格な青年で！」
　変わらない腐女子クオリティに、響は「植物と鉢植えもイケるね！」とノリノリ。
　彼女たちは戦闘そっちのけで腐談義にのめり込むのだった。