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ワイナリーで休日を
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立秋を僅かに過ぎたが、動物達の淡い期待をあっさり裏切り、厳しい残暑は続く。
温度計の目盛は、朝から上がる一方だった。
けれど今日ばかりは、そんな暑さもむしろ歓迎だった。
バスはこれから、寝子島の各所で旅行者を拾いながら、避暑地へ向かう。
数時間後、彼らは清里高原に居るのだ。
「行ってきます……」
蝉時雨をどこか遠くに聞きながら、星ヶ丘からバスに乗り込んでいた少女は、窓ガラスに顔を寄せると、見送る小鳥達にそっと手を振った。
姫カットにした髪を、緩く編んで肩口から垂らした、可愛らしい少女だ。
そんな彼女の後ろで、小さな靴音が止まった。
「隣、いいかしら?」
しっとりした声に振り返れば、美しい大人の女性だった。
白磁のような透明感を持つ肌と、陽光にも劣らぬ眩しい笑顔に一瞬目を奪われた時子だが、我に返って慌てて席を勧めた。
「ありがとう。私は
蒼澄 永姫
よ、寝子島総合病院で看護師をしているの。よろしくね」
「こちらこそ、よろしくお願いします……私は、
御巫 時子
です……」
「まあ、あなたも名前に“とき”ってつくのね?」
永姫の言葉に、「奇遇ですね」と、おっとり時子が微笑む。
気品を感じさせる表情に親近感を覚え、柔らかなカーブを描いた口元を緩めた永姫が、ふと顔を上げた。
「あら、荒井君?」
真後ろの席に腰掛けていたのは、
荒井 景貴
。
洋菓子店『Raton』
のオーナーパティシエで、永姫の高校時代の同級生でもある。
暖かく人当たりの良い彼自身の気質と、フランス帰りの確かな腕のお陰で、店の評判は上々で。
永姫も退院する患者の手から、『Raton』の菓子詰め合わせを受け取る機会が増えていた。
味の感想と共に伝えれば、景貴は はにかみながら俯いて。
少年だった頃を、彷彿とさせた。
「旅行なんて随分久しぶりだわ、お互い いい骨休めになるといいわね。……ところで、そちらは?」
永姫の指先は、景貴の肩に体重を預けて、眠りこける青年を向いている。
着崩した派手なシャツから覗く肌は、若干青褪め、痩せた体は くっきり鎖骨が浮いている。
無防備な寝顔はアジア人のようだが、どこかエキゾチックで、危うい雰囲気も持ち合わせていた。
「友人の、
ジニー・劉
さんです。お店にも時々、来てくださるんですよ」
景貴の唇から控えめに零れる白い歯と、寝息をたてるジニーを見比べ、永姫は神妙に頷いた。
「ふーん、そう……なるほどね……」
「なるほどって……え?」
微妙なニュアンスに、景貴のこめかみを汗が伝う。
「ああ、いいえ。ちょっと意外だなと思っただけよ、気にしないで」
話を切り上げると、永姫は座り直して時子との会話を再開した。
人の趣向をとやかく言うべきではないわね、なんて厄介な誤解をしたまま。
艶やかな黒髪を一房ずつ両サイドに結わえた
雪代 伊織
は、クラシックな黒いスカートの裾を持ち上げると、しなやかな脚で迎えに来たバスのステップを一気に登った。
息を弾ませたまま、車内を一望する。
伊織の視線は、奥で琥珀の瞳を片方瞑って手を上げる青年、
伊予 祐
の上で止まる。
ともすれば勝気な印象すら与える、紅玉の虹彩に、柔らかな光が灯った。
「祐さん」
真っ直ぐ伸びる通路を、祐が颯爽と歩いてくる。
「おはよう、伊織さん。良かったら、今回の旅のエスコートは、俺に任せてもらえるかい?」
気さくな態度とは裏腹に、星ヶ丘寮で執事も勤める祐の動きは、洗練されていて頼もしい。
伊織の喜びは、すぐに戸惑いに変わる。
「祐さんさえ、それで宜しいのでしたら……私は一向に、でも」
――ご迷惑では?
後ろ向きな想いを遮って、祐は破顔し、手を差し伸べた。
「では、お手をどうぞ」
本当に嬉しそうなその雰囲気に呑まれ、伊織はくすぐったいような気持ちを抑え、手を伸ばす。
しっかりと受け止めると、祐は伊織を席へと導いた。
「おや、君は確か
先日
空き地で見かけた……」
ふんわりとした明るい髪色の青年を、彼が強く覚えていたのは、年齢こそ一回り程若いものの、自身が持つ外見の優しげな雰囲気が、その青年と酷似していたからかもしれない。
いや、雰囲気だけではない。容貌もよく似ていた。
目を見張る青年の瞳は菫色で、彼の若草色と同じく澄んでいた。
「おや、少しお疲れではありませんか?」
伏目がちな青年に、彼は軽く首を傾ける。
「ええ、実は最近ちょっと寝つきが悪くて」
「そうでしたか」
気遣わしげに、彼は柳眉を寄せた。
「あ、でも大した事ないんで、清里で綺麗な景色を見て、羽根を伸ばせば大丈夫ですよ」
心配には及ばないと、ややぎこちない笑みを作る青年を見下ろし、彼はほんの僅か唇を歪めた。
「確かに。良い景気に美味しい食事、俺も今から楽しみです」
そして思い出したように、名乗った。
「失礼しました、俺は
日向 透
と申します。君は?」
「
五十士 柊斗
です」
「五十士さんですか、よろしくお願いします」
「こちらこそ」
自己紹介したは良いが、それ以上は会話が続かず、二人は少し離れた席に腰掛た。
旅行の支度で少し朝が早かったせいか、柊斗はすぐに眠気に襲われた。
バスはプルシアンブルーに煌く、木天蓼湾を渡る。
銘々が、親しい人に心の中で一時の別れを告げる。
柊斗は心地よい振動に誘われて、浅い眠りに身を任せた。
時々、飴の様に流れていく景色と、透の金色の髪を意識の端に捉えながら。
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担当ゲームマスター
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グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月17日
参加申し込みの期限
2014年08月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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