乱入上等ッ！　覆面レスラー軍団VS寝子高生｜リアクション

乱入上等ッ！　覆面レスラー軍団VS寝子高生

【嵐が去って】

「変な先輩たちだったぜ」
　カナエが去っていった方角を見ながらふと、呟く。
「そういえば、なんで変装しているってあっさりバレたんでしょうね？」
　不思議そうに、ヴェスレーナは言う。
「あら、簡単よ？」
　蛇那伊が問いかけに、応じるように答えを返す。
「だって、動きが男性のそれじゃないんだもの。あの先輩たちは、しっかりと見ているからそこらへんからバレたんじゃないの？　男が化けたらまた変わったと思うわ」
「むぅ……そうですか？」
　と、残念そうに呟く。
「あれ、そう言えば。あの二人はどこにいったのかな？」
　円が見当たらないひびきとふわりのことを言う。
「ファッションとかスイーツについて語り合うとかで、卒業生を追いかけていったようだ」
　団十郎がやれやれと言う。
「ま、これも一つの日常だったな」
　そう、利平が締める。

　どこまでも広がる寝子島の青空を見上げながら、個性あふれる卒業生たちを見送ったのであった。

「あ、そういえば浅井先生はどうしたんだ？」
「変装するとき物陰に転がしたままです」
　慌てて確認しに戻った恵一によれば、浅井先生は幸せそうにまだ寝ていたという。

＜おしまい＞

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