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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
空想サバイバル・バトル 拠点防衛
【日常は犠牲なしに得ることはできないのか？】
一〇時も半ば過ぎたころであろうか。
南門の敵に人が動いている間、北門で活動している四人がいた。
「ホースはあったが、これは……」
プロイセン風の格好をした八神 修は現実と向き合いながら、考える。
彼が、最初に考えていたのは畑用のホースを活用して、泥地と堀へと水を流し込み、拠点の防備を強化するという点であったが……あれこれと探した結果、出てきたのは麻でできたボロボロのホースである。
名称：ホースのようなもの。といったところであろうか。
また、井戸は幸運にも水槌ポンプ式であり、修の望むまま、とはいかないが一部の空堀に水を軽くまくくらいはできるだろう。
「手押し車で物運び慣れてるのだガンガン運ぶのだ」
その近くでは、資材を運んで行ったり来たりしている後木 真央がいる。
ちょっとジャパニーズ漁師な格好をしているが誰も気にしていない。
「他の二人は？」
「食事の準備をしているのだ！」
腹が減っては戦ができぬ。
兵舎のすぐ近くで椿 美咲紀と天馬 ひびきが、二人で話しながらいろいろと作っているのが見える。
「こっちも、やることが多い、いろいろと準備しないとな」
「了解なのだ！」
その二人を見つつ、修と真央は準備を再開するのであった。
一方、美咲紀とひびきが何をしているかというと……。
「にゃあああ！」
プロイセン風の装備に身を包んだひびきがそう叫ぶと、ろっこんで作ったクッキーがその言葉の形となって、口から放出される。
ろっこん【カモン・モンスタークッキー】の効果であるが……。
ビジュアル的には女の子の口からクッキーが射出されるのである。
なんというか、一部の男子らが喜びそうな状況ではあるが、戦場の空気がそれを忘れさせているのだろう。
英国風の軍服をした美咲紀も特に気にした風でもなく、自分の手ものにあるもので、パンと保存食のセットを作ったりしている。
赤に青が並んで、黄色がほしいところではあるが、残念ながらこの戦場に黄色はいない。
「がんばってこの世界の終焉を目指すのですです！」
そう言いつつ、美咲紀も着々と準備を進めているのだ。
外ではすでに散発的な戦闘が始まっており、時折銃声が響くが拠点にまだ何かしら取り付かれたり突破された様子はない。
あと、何時間かわからないが、この間に防衛拠点の構築ができれば、敵に対して大きく消耗を誘うことができる。
「「食事だよー！！」」
やがて、数がそろってきたのか、二人は合図をだした。
がんがんと、そこらへんにあった鍋と鍋をぶつけて、食事ができたことを知らせる。
「それにしても」
ホースを運びながら修は考えていた。
この島に来てからいろいろと事件があり、日常的なこともあった。
だが、なかなか平穏というものはやってこない。
（日常は犠牲なしに得ることはできないのか？）
ふと、胸に浮かんだ考えを打ち消す。
「どうしたのだ？」
「……いや、大丈夫だ。それより、北門は閉じれそうか？」
「なんとかやってみるのだ！」
話しかけてきた真央に、仕事を振りつつこの状況を打開するために必死に考えるのであった。
【再会して、泥だらけで】
１１時も過ぎたあたりだろうか、森の中で二人の男が活動している。
「ジム、私は何か悪い夢を見ているのだろうか……銃撃音を聞くのはいつかの事件以来だ（家族の元にかえりたい）」
拠点より東……、森の中を進みながらコートとズボンと帽子、ゲートルをつけた合衆国風の雨崎 圭太が先行する男へと向かって言う。
「こっちは映画俳優か、監督か。そんな気分だ……伏せるぞ」
それに答えるのはジェームズ・ブレイクだ。
こちらは、こちらで合地味な色合いの服装をしているが、持っている獲物に注目したい。
ケンタッキーロングライフル、いわゆる狙撃銃である。独立戦争を彷彿とさせる一品だ。
二人が伏せた付近を、数人の影の歩兵が歩いていく。
「偵察？（だが、こんな森になぜ？）」
声を潜ませ、胸中にいろいろと言葉をためながら、圭太はジェームズを見る。
「……何かあるか、ただの偵察か」
こちらも声を潜ませて考えこむジェームズ。
歩兵は気付かぬまま歩いていく。
「……（どうする。あとをつけるか？）」
何かを問うようにジェームズに顔を向ける圭太。
「……（無理をしない範囲でな）」
頷いたジェームズを見て、そっと歩兵をつける圭太。ジェームズも圭太の動きに合わせる。
（独立戦争の時は世話になったが手加減はしないぞ……大英帝国のように恥をかかせてやる）
ジェームズは、そう思いつつ歩兵の後をつけるのであった。
一〇時も半ば過ぎたころであろうか。
南門の敵に人が動いている間、北門で活動している四人がいた。
「ホースはあったが、これは……」
プロイセン風の格好をした八神 修は現実と向き合いながら、考える。
彼が、最初に考えていたのは畑用のホースを活用して、泥地と堀へと水を流し込み、拠点の防備を強化するという点であったが……あれこれと探した結果、出てきたのは麻でできたボロボロのホースである。
名称：ホースのようなもの。といったところであろうか。
また、井戸は幸運にも水槌ポンプ式であり、修の望むまま、とはいかないが一部の空堀に水を軽くまくくらいはできるだろう。
「手押し車で物運び慣れてるのだガンガン運ぶのだ」
その近くでは、資材を運んで行ったり来たりしている後木 真央がいる。
ちょっとジャパニーズ漁師な格好をしているが誰も気にしていない。
「他の二人は？」
「食事の準備をしているのだ！」
腹が減っては戦ができぬ。
兵舎のすぐ近くで椿 美咲紀と天馬 ひびきが、二人で話しながらいろいろと作っているのが見える。
「こっちも、やることが多い、いろいろと準備しないとな」
「了解なのだ！」
その二人を見つつ、修と真央は準備を再開するのであった。
一方、美咲紀とひびきが何をしているかというと……。
「にゃあああ！」
プロイセン風の装備に身を包んだひびきがそう叫ぶと、ろっこんで作ったクッキーがその言葉の形となって、口から放出される。
ろっこん【カモン・モンスタークッキー】の効果であるが……。
ビジュアル的には女の子の口からクッキーが射出されるのである。
なんというか、一部の男子らが喜びそうな状況ではあるが、戦場の空気がそれを忘れさせているのだろう。
英国風の軍服をした美咲紀も特に気にした風でもなく、自分の手ものにあるもので、パンと保存食のセットを作ったりしている。
赤に青が並んで、黄色がほしいところではあるが、残念ながらこの戦場に黄色はいない。
「がんばってこの世界の終焉を目指すのですです！」
そう言いつつ、美咲紀も着々と準備を進めているのだ。
外ではすでに散発的な戦闘が始まっており、時折銃声が響くが拠点にまだ何かしら取り付かれたり突破された様子はない。
あと、何時間かわからないが、この間に防衛拠点の構築ができれば、敵に対して大きく消耗を誘うことができる。
「「食事だよー！！」」
やがて、数がそろってきたのか、二人は合図をだした。
がんがんと、そこらへんにあった鍋と鍋をぶつけて、食事ができたことを知らせる。
「それにしても」
ホースを運びながら修は考えていた。
この島に来てからいろいろと事件があり、日常的なこともあった。
だが、なかなか平穏というものはやってこない。
（日常は犠牲なしに得ることはできないのか？）
ふと、胸に浮かんだ考えを打ち消す。
「どうしたのだ？」
「……いや、大丈夫だ。それより、北門は閉じれそうか？」
「なんとかやってみるのだ！」
話しかけてきた真央に、仕事を振りつつこの状況を打開するために必死に考えるのであった。
【再会して、泥だらけで】
１１時も過ぎたあたりだろうか、森の中で二人の男が活動している。
「ジム、私は何か悪い夢を見ているのだろうか……銃撃音を聞くのはいつかの事件以来だ（家族の元にかえりたい）」
拠点より東……、森の中を進みながらコートとズボンと帽子、ゲートルをつけた合衆国風の雨崎 圭太が先行する男へと向かって言う。
「こっちは映画俳優か、監督か。そんな気分だ……伏せるぞ」
それに答えるのはジェームズ・ブレイクだ。
こちらは、こちらで合地味な色合いの服装をしているが、持っている獲物に注目したい。
ケンタッキーロングライフル、いわゆる狙撃銃である。独立戦争を彷彿とさせる一品だ。
二人が伏せた付近を、数人の影の歩兵が歩いていく。
「偵察？（だが、こんな森になぜ？）」
声を潜ませ、胸中にいろいろと言葉をためながら、圭太はジェームズを見る。
「……何かあるか、ただの偵察か」
こちらも声を潜ませて考えこむジェームズ。
歩兵は気付かぬまま歩いていく。
「……（どうする。あとをつけるか？）」
何かを問うようにジェームズに顔を向ける圭太。
「……（無理をしない範囲でな）」
頷いたジェームズを見て、そっと歩兵をつける圭太。ジェームズも圭太の動きに合わせる。
（独立戦争の時は世話になったが手加減はしないぞ……大英帝国のように恥をかかせてやる）
ジェームズは、そう思いつつ歩兵の後をつけるのであった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年06月21日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年06月28日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年06月28日 11時00分
