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ミッドナイト・フリーキー・ショウ! ~MOCONUと暮らそう
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【
神野 美野梨
の場合】
「スイッチ……とか、無いかしら」
青いもこもこの中に指先を差し入れて、もぞもぞまさぐってみますと。MOCONUはくすぐったかったのか、くねくねと身をよじります。
謎の新商品に、美野梨は持ち前の好奇心を、びしばしと刺激されたようでありまして。ぴょこんと飛び出した長い毛をちょっぴり引っ張ってみたり、ひっくり返してみたり、ちょいっと足をつまんでみたり。ああでもない、こうでもないと、その探究心は尽きることがありません。
「大体、使用期限が一週間ってどういうこと? 話しかけたことを録音して、個人情報を収集してるとか?」
突然、何の前触れもなく届けられたものですから、疑ってかかるのは当然のこと。美野梨は、どこかにマイクでもあるのではと、しきりに触診したり、試しに、テレビから聞こえるニュース番組の音声を聞かせてみたりするのですが。
小一時間ほど調べてみても、残念ながら、結局大したことは分かりませんでした。
美野梨は、箱の中から説明書を取り出すと、難しい顔でそれを眺めます。この投げやりな薄っぺらい紙切れがまた、美野梨の猜疑心をあおってやまない原因の一つなのです。
やがて美野梨は、ひとつ、深いため息。
「……ふう。やっぱり、試してみるしかないみたいね」
説明書によれば、いくつかあるというMOCONUの『機能』。それを自分の身で体験してみないまま、期限の一週間が過ぎてしまえば、きっと後悔するだろう……研究者気質の美野梨は、そう考えたのでした。
美野梨は両腕を伸ばし、そっと青いMOCONUを抱き上げます。何とも言えない、不思議で心地良い手触り。
「偽りの記憶に、意味なんて無いわ。これは、あくまで実験。ねえ、あなたもそう思うでしょう……?」
優しく身体をなぞる美野梨の手の平に、MOCONUはしかし、その問いには答えないまま。うっとりとするように、身を任せています。
……かつては美野梨にも、好きな人がいました。
部屋の中を見渡せば、豪奢な内装に、きらびやかな調度品の数々。お手伝いさんだって、何人もいるのです。
午後には、優雅なティータイム。美しいカップから香る、爽やかなフレーバー。テーブルの向こうには、大好きな彼。
柔和な笑顔を浮かべる彼へ、美野梨はちょっぴり照れて頬を赤く染めながら、言うのです。
「ねえ、新しい望遠鏡を買ったのよ。良かったら……見ていかない?」
日も暮れて、空に輝く、満天の星空。片目を閉じてレンズを覗き込む彼、その肩口にもたれながら、二言三言、言葉を交わします。世の恋人たちのようにべたべたとするわけでもなく、静かに、そっと寄り添う一時。それだけで、十分に幸せ。
二人だけの幸福な時間は、そうして、ゆっくりと流れていきました。
幸福な記憶、それそのものに、美野梨は興味がありませんでした。あくまで、商品としての機能、システムに興味があっただけ。それだけだったはず。
けれど。いえ、だからこそ、だったのかも知れません。
いつかの昔。幸せだったあの頃。懐かしく、それでいて色鮮やかな、それは『過去』。
そう。美野梨を幸福にするはずだった記憶が、皮肉にも、かえって『今』を引き立てるのです。
あんなに豪華な家が無くても。午後の優雅なティータイムが無くても。ぴかぴかの望遠鏡が無くったって、友人はできました。
人付き合いのしがらみを、ちょっぴり、煩わしく思うこともあるけれど……みんなみんな、今だからこそ作ることのできた、大切な仲間たち。
ふと見れば。青いMOCONUが、美野梨を見上げるように、頭をもたげています……いえ、頭がどちらなのだか、良く分からないのですけれど。
やがて一週間が経てば、この子は動かなくなってしまうのだと言います。
「……あなたを、ゴミになんて出すつもりは無いわ。研究して、いつか……もう一度。あなたを再び、動かしてあげるから」
だから、待っていて。
大事なことに気づかせてくれた、お礼として。美野梨はそう決意すると、柔らかな毛並みを、優しく撫で付けて。少し、微笑みました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月19日
参加申し込みの期限
2014年06月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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