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\ オーバータイム!/
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貴方の声が聞けるなら
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【聞きたかった声は】
『それでは、お代に貴方の声を頂きます』
兎の宣告は、それほど気にはならなかった。
そんなものよりも、
滝原 レオン
には遥かに聞きたい声があったからだ。
レオンが聞きたいのは母の声。
自分が望んで聞きたかったのは、他でもない母さんの声。
「(母さんは俺のこと、どう思ってたんだ?)」
沈黙の霧の中を待つ。母が自分をどう思っていたのかを。
声は前触れもなくやってきた。
霧の向こうから唐突に。
「邪魔」
ああ、これは足蹴にされた時の声。
「うざい」
ああ、これは腕で払い飛ばされた時の声。
「お荷物」
ああ、これは……
鮮明に、鮮烈に。
記憶と言葉が繋がって再生される。
忌々しさに満ち溢れた声。
紛れもない母の声は棘のある憎たらし気な声で何度も罵り、脳裏に浮かぶ情景の自分に暴力を振るい続けていた。
シングルマザーだったレオンの母は、彼を容赦なく虐待していた。
ろくに食事も与えられず、学校にも行かせてもらえず。
生きていたのは、母が育てていたのではなくて、レオンが微かな運を味方につけて、自力で生き延びたからに他ならない。
声を聞くたびに、脳裏に浮かぶ映像と重なって身が竦む。
「消えろ」
「あんたなんか生むんじゃなかった」
「あんたさえいなければ私は……」
最後の言葉と同時に、母は自分を蹴り飛ばした。
テーブルの足に激突した額が、真っ赤な血を流していて。
手を当てて、真っ赤に染まった自分の手を見て、自分は大怪我をしたんだと思うと、痛みよりも何故だかとても悲しくなった。
「(……そっ、か)」
レオンは諦めたように俯いた。
それから、レオンが10歳になったある日、母親は彼を寝子島に置き去りにして行方をくらませた。
今も何処にいるのか分からず、生死すら不明の状態。
これ以上、義務教育を誤魔化し切れなくなったからかもしれない。
それとも、新しい男でも出来て子供が邪魔になったのかもしれない。
動機すらも分からないまま、母親はレオンの前から姿を消した。
(だよな、そうだよな。
ごめん、期待した俺がバカだったよ)
誰に言うわけでもなく、心の呟きが洩れる。
「(それでも……)」
普段前髪でごまかし続ける、額の傷を隠して生きてきた。
それに触れて、声の出ないのが分かっている口が静かに動く。
「(…嘘でもいいから、一度だけでも『愛してる』って言って欲しかったな)」
嗚咽も零さない、涙だけが頬を数度伝った。しかし、その理由は自分にも分からなかった。
彼の姿が、静かに濃霧に飲み込まれるように消え去った。
後には、霧の中を燕尾服を着た兎が一羽。
手に持つにんじんを一齧りして、心から至福のため息をついた。
「うん、これは絶品だ」
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担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月07日
参加申し込みの期限
2014年06月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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