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\ オーバータイム!/
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貴方の声が聞けるなら
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【おかあさんのこえ】
『それでは、お代に貴方の声を頂きます』
兎が何を言っているのかに少し時間は掛かったが、
花風 もも
はしばしきょとんとした後、それが声が出せなくなる事だという事に気がついた。
試しに少しだけ声を出そうとしてみたが、何か大切な一部がなくなってしまったかのように、その喉からは空気だけが漏れ出した。
「(それでも、僕はお母さんの声が聞きたいの)」
空洞のように抜けてしまった母の記憶。
声を、声だけでも聞ければ何か思い出せるのではないかと、淡い期待を込めて待つ。
しばらくして、濃霧の向こうから声が聞こえた。
「もも、本当にいい子に育ってくれて。
お母さんは本当に嬉しいわ。」
心の底から温かくなるような、聞いているだけで幸せになれる優しい声。
……どうして自分は、こんな優しい声を忘れてしまったのだろう。
「(ねぇ、お母さん。
僕はどうしてお母さん達の事を忘れてしまったのかな)」
こんなにも、声だけでこんなにに会いたいという思いに駆られるというのに、どうして忘れてしまったのだろう。
どうして、母の記憶が何一つとして無いのだろう。
「もも。
貴女が私達の事を忘れてしまった事、少し寂しいとは思うけれど……。
でも、それは私達のことを忘れる事が、貴女にとって必要だったからでしょうね。
私達に会いたい。貴女がそう思ってくれるだけで私達は充分幸せよ」
その言葉に瞳に涙が潤んできた。
しかし、その言葉には、言葉外に会えないという意味を含んでいるようで悲しくなった。
「ねぇ、お母さん……。お母さん達は今どこにいるの?
僕はもう、お母さん達に会えないの?」
濃霧の向こうの声が少し悲しそうな雰囲気を帯びた。
それでも、霧の向こうから静かに穏やかな、そして僅かな決意を帯びた声が響いた。
「私達の可愛い娘。
この先何があっても誰かを憎んだりはしないで。
何時迄も変わらず、優しい貴女でいて頂戴。
お姉ちゃんと仲良くね。
貴女のお姉ちゃんも、私達の大切な娘。
いざという時は貴女がお姉ちゃんを支えてあげて。
私達はいつだって貴女達の事を見守っているわ」
「(お母さん、姉様のこと知っている……の……?)」
ももの頭の奥に激痛が走った。
思わずよろけて、その場にうずくまる。
「(僕がお母さん達の事を思い出せないのは、
姉様に何か関係があるのかな…?)」
声は消え、その問い掛けに答えてくれる存在はすでになく。
ももは頭の痛みに堪えかねるように、その場で気を失い濃霧に飲み込まれるように消えていった。
その場に取り残された一羽の兎は、にんじんを頬張ってみた。
「うん、謎な味。美味しいけれども、これの隠し味はなんなんだろう」
兎は頬張ったにんじんを齧りながら、今度はももが倒れていた方とは別の方角へと小さく跳ねて向かっていった。
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担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月07日
参加申し込みの期限
2014年06月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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