this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
仁義なきアウトレット・ウォーズ
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
つぎへ >>
「いよっしゃあ、今日は死ぬほど買いまくったんねん!!!」
レシートで、ではなく紙幣でぱんぱんになった財布を握りしめ、
四野辺 蘭月
は鬨の声を上げる。この日のためにコンビニのバイトはめいっぱいシフトを入れ、こつこつと食費を削り、節電の名目でエアコンも我慢し、シャワーの温度は二度下げてガス代をケチり……数々の涙ぐましい努力を重ね軍資金を貯めてきた。今使わずにいつ使うのだというどこかの誰かの台詞が蘭月の脳内で高らかに響いている。そう、新しいものだけが収まったクローゼットから毎日違う服を選んで迷える幸せが、もうすぐ待っているのだ。想像するだけで口元がにやけてゆがんでしまうのをぐっとこらえ、蘭月は意気揚々とレディースフロアに乗り込む。
「忙しいてキューキーもよう読まんしなぁ、センス頼みやでほんま」
お気に入りのファッション雑誌も最近チェックを怠ってしまっているようだが、流行りの研究ならマネキンを見ればいいし、同じ店で買い物を楽しむ客のコーディネートだって随分と参考になる。無意識のうちに自分と同じような身長・体型の女性客を探してはふむふむと目ざとくチェック。
「お? あのコの服可愛えやん、ほほぉ……」
蘭月の視線の先には、花柄のワンピースを色違いで二枚手に取り見比べる
十文字 若菜
の姿がある。チラシをチェックして流行りのカラースキニーデニムやワンピース、他にも色々と欲しいものを試着していた。
「やっぱり可愛いなぁ、どっちも買っちゃおうかな。……あ、こっちは最後の一枚?」
「ちょっ、あたしが先に取ってんやんか!」
「えっ、あっ、すみません……!」
大ぶりの白いマーガレット柄がプリントされた、シャツドレスタイプのノースリーブワンピースのうち、生地がダークブルーのものかヘザーブルーのものかで悩む若菜。ダークブルーは定番のマリンカラーだが落ち着いた印象で、ヘザーブルーは色がすこし薄い分活発な印象を与える。そこに割り込んできたサーモンピンクのワンピースは可愛さもさることながら、『現品限り』のタグが抗いがたい誘惑のオーラを纏っている。
だがそれにひきつけられたのは若菜だけではない。先にさっと手を伸ばしていたのは蘭月だ。思わず手をひっこめた若菜が色違いのワンピースを持っているのを見つけ、蘭月は獲物を奪われまいと気合いを入れた表情がとたんに柔和になる。
「なんや、アンタやったら紺色のが似合うで」
「え、そ、そうかな?」
「ええんちゃう? 髪黒いし、そっちの色薄いのはジャリっぽいで」
蘭月の言うことは確かに正しい、黒い髪に色白の若菜は淡い色を選ぶとどうしても子供っぽい印象になりがちなのだ。今若菜が右手に持っているダークブルーのワンピースなら、さっき買った赤いカラースキニーのクロップドパンツを合わせるのもいいだろう。
「あ、アドバイスありがとう。あなたは逆に淡い色のほうが可愛いね」
「せやろ? あ、蘭月でええで」
「蘭月ちゃん! 私、若菜。ねぇ、よかったら一緒に買い物しない?」
お互い気持ちよくワンピースを譲り合って、蘭月と若菜は休戦協定……ならぬ、共同戦線を張ることに。買い物に浮かれて、本当に似合うかどうか冷静に判断出来ないとき、さっきのような第三者のツッコミは双方ありがたいものだ。財布がからっぽになるまで買いたいとはいえ、タンスの肥やしを増やすのも哀しい。
「ほな行こ!」
「うん!」
勢いを増したふたりは次なる服屋へ。シャツワンピースに合わせる細ベルトや可愛いミュールも欲しいし、二分袖のカットソーや、インナーでもそのままでも使えるキャミソールやタンクトップは色違い・袖の形違いで何枚あってもいいし、冷房対策にカーディガンやショールも必要だ。特に蘭月はデートの為に上から下までどれだけ組み合わせがあっても足りないくらい。
「夏休みまだまだあるしな~、あと何回デート出来るんか考えただけでにやけてまうわ」
「いいなぁ、デート。……あれ?」
「どないしてん?」
「しーっ!」
何かを見つけて立ち止まった若菜が、何の気なしに尋ねた蘭月を制止する。若菜の視線の先には、部活の後輩である
鴇波 羽衣
が……後ろ姿だけで顔はよく確認出来ないが、どうやら若菜の知らない男性と歩いているようなのだ。
「こ、これは……もしかしてデート!? 羽衣ちゃん、やるう!」
かわいい後輩がちゃんとしたひととお付き合いをしているのかも気になるし、また陸上部部員としても、後輩のメンタルにかかわる動向は把握しておきたいところ……などと苦しい言い訳を心のなかで重ねつつ、若菜はそおっと羽衣の様子を伺う。横にいる男性は角度の妙で姿がよくわからないが、どこかで見たことがあるような気もする。だがそれよりも、驚くべきは羽衣の楽しそうな表情……。どちらかといえば羽衣が相手の男性を積極的に引っ張っているらしく、一歩か二歩先を行く羽衣が時折振り返るたび、目が合いそうになって思わず若菜は物陰に隠れてしまう。偶然見かけただけなのだから別にやましいこともないのだが、何故か気になる、とっても気になる。いつか羽衣が若菜にこっそり打ち明けてくれた、気になる人の存在。それがあの男性なのだとしたら……?
気づけば、大量の紙袋で巧妙に姿を隠しつつ尾行を始める若菜がいた。何故か蘭月もノリで付いて来る。
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
仁義なきアウトレット・ウォーズ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬島
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月31日
参加申し込みの期限
2014年06月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!