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仁義なきアウトレット・ウォーズ
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夏のアウトレットモール、そこはさながら戦場であり狩場である。
お目当てのブランドのプロパー品がアウトレット落ちしてくるのを虎視眈々と狙う者、マネキンに着せていた為値下げされたいわゆるサンプル品に賢く目をつける者、あるいは春の間に夏服を買いそびれたが為に明日のデートで着ていく勝負服を必ず仕留めなければならない者……服飾に餓えた歴戦の猛者たちが、まだ見ぬ己が獲物に目を光らせているのだ。
……そんな、ごく一部のショッピングジャンキーの話はおいておこう。
今日から五日間の日程で始まった寝子島シーサイドアウトレットのファイナルサマーバーゲンは、全館総力を挙げての一大イベント。日ごと変わるマネキンのディスプレイにも趣向が凝らされ、各ショップの呼び込みにも自然と力が入る。本土からの観光客はもちろん、寝子島の人々も大勢訪れてたいへんなにぎわいを見せていた。
「バーゲンですか? あぁ、もうすぐ始まりますよね」
「うん、お店が忙しくって夏服とか買いそびれちゃって……行ってみようかなぁって」
「いいですね、でも……真夏のバーゲンは何かと大変でしょう。僕も行きますよ」
「えっ」
そんな会話が
荒井 景貴
と
紅林 柳霞
の間で交わされたのは数日前。柳霞は何気なく、ただの話題のつもりでバーゲンに行く予定を喋っただけだったのだが。
「初日ならここも定休日ですし、荷物持ちくらいなら。あ、初日はご都合が悪いでしょうか?」
「だっ、大丈夫! 私もその日がいいなって思ってたところだから!」
……ひとりで行くのなら、五日間のうちいつでもよかったのだけれど、景貴が一緒に来てくれるのなら話は別だ。おかげで柳霞はすっかり、バーゲンで何を買うか、どのお店を見て回るかよりも、当日何を着ていくか、どんな髪型をするかを悩みまくって数日を過ごすことになる。
「(行くって言っただけなのに……どうしよう、嬉しいなぁ……!)」
これってデートって言ってもいいかな、いいよね、ふたりで出かけるのは初めてじゃないのに何だかドキドキが止まらない。そんな思いがぐるぐると柳霞の胸で楽しげに跳ね回る。
そして当日、待ち合わせは寝子島シーサイドタウン駅。約束の時間より20分早く着いた柳霞はパフスリーブのバイカラーワンピースにサマーパンプスというシンプルめなコーディネートをウィンドウの前で最終チェック。ワンピースは控えめなAラインで胸元から切替が入った愛らしいデザインだが、上がオフホワイト、下がネイビーブルーと涼やかなカラーリングだ。夏らしい雰囲気を出しつつ、淡いシャンパンゴールドのサマーパンプスで甘さを添えて。お気に入りのレトロテイストなかごバッグにはワンピースの裾と同じネイビーブルーのリボンを結んで統一感を出すことも忘れずに。試着もたくさんするだろうから、髪はおろして、髪飾りも今日はなし。上から下までじっくり確かめ、柳霞はちいさくうんと頷いた。
「今日は何を買うんですか?」
「えっと、ブラウスも見たいしスカートも……あ、サンダルも新しいのが欲しいかな? あとは……」
「女性のファッションはカラフルで選び甲斐がありますね、僕も勉強しないと」
正面入口の総合案内所に並べてあったフロアガイドを開きつつ、人混みに流されないように景貴と柳霞は寄り添って歩く。柳霞のお目当ての店はここから少し歩くようだ。その前に目に入ったのはメンズ服のショップが集まる一角、ふたりは人の波をよけるようにそちらへと移動した。
「あっ、あのサマーニット素敵!」
柳霞が指差したのは麻素材のサマーニット。ニットとはいえ、麻のしゃりっとした軽い手触りはこんな暑い日でも着心地がよさそうだ。色は明るめのモスグリーンと、白に近いライトベージュの二種類があるようだ。柳霞は迷わずモスグリーンのほうを手に取り、景貴の胸の前に持ってくる。
「どう、かな?」
景貴に白が似合うのを、柳霞はよく知っている。だって、いつもお店で見つめているコックコートの色だもの。だからつい、色柄ものが目についてしまうのかもしれない。勧められた景貴は鏡の前でにっこりと笑う。
「あ、いい色ですね。サイズもちょうどよさそうです」
「ほんと? あ、あっちのシャツも似合いそう。ほら、あのギンガムチェック」
あれもこれもと自分の買い物そっちのけで服を持ってくる柳霞。気に入って欲しくて一生懸命考えてもいるけれど、実はこういうのを着たところを見てみたい……というのが正直なところのようだ。
「柳霞さんは白が似合いますから、一緒に歩くなら色柄物を着たほうがいいのかな」
「えっ? ……えっ、と」
「今度出かけるときはこれを着て行きたいですね」
「!」
今度、つまり、次がある。
これを着て。つまり、夏の間にまた一緒に出かけられる。
景貴のさりげない言葉には、柳霞が浮かれて小躍りしてしまいそうなキーワードがいくつも入っている。そんな状態ではとっさの返しも思いつかなくて、柳霞は嬉しそうに笑ってみせるだけで精一杯だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬島
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月31日
参加申し込みの期限
2014年06月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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