this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
仁義なきアウトレット・ウォーズ
仁義なきアウトレット・ウォーズ
<< もどる
1
2
3
4
5
…
13
つぎへ >>
さて、景貴の服を選んで大満足な柳霞はやっと自分の買い物に手を付ける。男の人は長い買い物がそんなに得意ではないだろうから……と、夢中になって景貴を退屈させないように気を配りつつではあるが、欲しかったものがあれもこれも、わたしを買って、わたしを着てみてと力いっぱい誘惑してくるのを柳霞は拒めない。
あのブラウスは似ているのを持ってるけどフリルの形が違うから買いかな、お店でも履けるローヒールのサンダルは何足あっても足りないし、ちょっと待ってこのスカートは前に本土の百貨店で見て諦めたものにそっくりだけどお値段はゼロがひとつ少ない!? と大はしゃぎ。楽しそうな柳霞の背中を眺めるうち、心にほんのりとあたたかい何かが芽生えるのを景貴は感じ始めていた。
「(……可愛いな)」
最初は、自分のケーキを愛してくれる熱心なお客様だった。それが自分を無邪気に慕ってくれる妹のような存在になり、今は……。芽生え始めたこの気持ちをどう呼べばいいか、景貴自身、まだうまく名前をつけられないでいる。だが、そのもどかしさもどこか居心地がいい。そんな風に思っている自分に気づき、景貴は目を細める。
「ねぇ、見て見て! あの食器屋さん、可愛いディスプレイだよ」
「あ、本当ですね。勉強になるなぁ」
夏らしいガラスの食器やマリンカラーでボーダー柄やギンガムチェック柄が描かれた涼し気なファブリックが並ぶショーウィンドウに目を留めるふたり。景貴が店のレイアウトの参考にしようと興味深く眺める横で、柳霞はガラスの向こうの食卓に柳霞と景貴が向い合って座っているところを想像してしまって少し照れくさい。
「(……気が早すぎだって! もう……)」
「柳霞さん?」
ガラスに映った柳霞の頬がほんのり染まっていたのは夏の暑さのせいではあるまい。それをよくよくわかっているだけに柳霞は景貴へ顔を向けられず俯いてしまうが、景貴の気遣わしげな眼差しを拒めるほど頑なでもあれない。
「大丈夫ですか? 外もたくさん歩きましたからね、少し休みましょう。あの長椅子は日陰になってますから、座っててください」
「えっ、あっ、うん……」
むしろここまでの荷物を全部持ってもらった景貴にこそ休んで欲しいとの言葉が柳霞の口から出かかるが、赤面した柳霞をすわ熱中症かと勘違いした景貴は荷物を持ったまますたすたと近くのカフェに行ってしまう。ついて来たら怒られそうだと柳霞は素直にベンチに座り、あらためて手鏡で自分の赤面ぶりを確かめて盛大にためいきをひとつ。
「(で、でもそういう意味で赤くなったのがバレなかったってこと……だよね?)」
それはある意味助かったかもしれないと軽く息を吐き、柳霞は景貴の背中を見つめる。優しくて、親切で、朗らかで、気配りが上手で……好きで好きでたまらない、あこがれの人。柳霞は知っている。今、柳霞が景貴からもらっている優しさは、きっと分け隔てのない、特別ではないものだと。だけどこうしてふたりで出かけて、笑顔を絶やさずにいてくれる。それだけで勘違いをしたくなるし、ひとり占めにだってしたくなる。
「お待たせしました、具合はどうですか?」
景貴が柳霞に持ってきたのはピンクグレープフルーツ果汁とはちみつのエード。グラスの縁に添えた塩に気遣いを感じ、柳霞はぎこちなくそれを受け取った。
「……ありがとう」
「いいんですよ、無理してはいけませんから」
荷物を置いて、ベンチに並ぶふたり。具合を悪くしてしまったわけでは決して無いけれど、こんな誤解ならちょっと嬉しいかも……そんな風に、ほんの少し甘えて景貴の肩にもたれる柳霞。また赤くなってしまうかもしれないけれど、今はいい。
「……景貴じゃねーか。あいつもなかなか隅に置けねーなぁ」
「えっ、荒井さん? どこですー?」
ひゅう、とからかうように口笛を吹いたジニーの目線を洋美が追えば、カフェと休憩スペースが併設された中庭のベンチで寄り添う景貴……と、柳霞、ジニーと洋美が見慣れない少女の姿。
「よぉ、色男。デートとはやるなぁ、おい」
「あはは、ジニーさんこそ。洋美さんもこんにちは」
「こんにちは~。劉さん、デートの邪魔しちゃダメですよ」
「あ、えっと……!」
デート、と言われて柳霞の頬がまたぱっと染まる。落ち着かなくちゃと柳霞が慌てて背筋を伸ばせば、景貴がジニーと洋美に笑いかける。
「柳霞さん、お二人に会うのは初めてでしたよね? こちら
ジニー・劉
さんと鹿嶋洋美さん。お二人には喜好君と祥子さんの事や変わった事件が起こった時にお世話になったんですよ」
「初めまして、紅林柳霞と申します」
「柳霞さんはよくうちに来てくださるんですよ、今まですれ違ってないのも不思議ですねえ」
「(……あれ、彼女じゃないんだ?)」
友人を紹介してくれる、少なからずこの人の世界の登場人物として認めてもらっている。それが嬉しくて、柳霞は心からの笑顔でジニーと洋美に応じた。洋美は景貴と柳霞の間に漂う、自分たちとはすこし違う空気に気づいて。
「あ、私たち今から水着とか見るんですけど、ご一緒しませんかー?」
「おう、いいんじゃね? どうせだし一緒に回ろうぜ」
「いいですねえ。柳霞さん、大丈夫ですか?」
「うん、行こう!」
◆
「劉さん劉さん! こっちとこっち……ど、どっちがいいと思います?」
「はァ!? どっちがってお前……き、着てみなきゃわかんねーだろ」
「わ、私はこれが気になるかなあ……」
「ああ、明るい色で素敵だと思いますよ」
ちょっぴり照れつつも無邪気に水着候補を目の前でひらひらさせる洋美にジニーはしっかりばっちり挙動不審、対して景貴は柳霞が選んだ淡いオレンジ色のホルターネックビキニを素直に褒めてみせる。……この男子力の差は一体どこから出るものなのか。
洋美は紺地にマルチカラードットのキュートなタイプのビキニを、柳霞は最初に選んだ淡いオレンジ色のホルターネックビキニをそれぞれ選んだようだ。どちらにもパレオとショートパンツがついて納得のお値段だったそうである。
「同じ水着でも印象が変わるから嬉しいよねえ」
「ですよねー、パレオは羽織ってもいいですし便利!」
すっかり意気投合した洋美と柳霞はお互いの水着を見せ合ってきゃっきゃしている。
「今度はこれでダブルデートですかね~?」
そうだ、夏はまだ終わらない。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
13
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
仁義なきアウトレット・ウォーズ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬島
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月31日
参加申し込みの期限
2014年06月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!