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72時間耐久! フジコと行く酪農体験アルバイト!
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【1日目:午前中(鶏舎掃除)】
日の出とともに俺たちの作業は始まった。
鶏小屋掃除もゴキブリ駆除も、猫鳴館で慣れている。
それにしても、田舎のゴキブリは色艶が良くて、デカい。
(ナレーター:
邪衣 士
)
「私、今日ここに来るのを、楽しみにしていたのです……」
普段から早起きだと語る
御巫 時子
は、作業着に着替えるなり顔を綻ばせた。
「1日目は、鳥さんと触れ合えるんですね……」
彼女は大の鳥好きである。
ここへ来る直前にフジコから鶏舎の作業内容を聞いて、自ら志願したのだ。
200羽近い鶏たちと触れ合えると考えただけで、御巫の鳥好きの血が静かに疼いてしかたがない。
高原特有の目覚めの爽快さの相乗効果もあって、彼女の気分はここ数年希に見るハイテンション(ただし見た目はおっとりのまま)をキープしていた。
「うーん、髪や体が汚れるのは嫌だけど……、大自然の中で体動かすのも、わ、悪くはないわよね?」
弘明寺 能美子
はショッピング中にフジコに声を掛けられた。
彼女にとって、フジコは色々個性的だけど1人の表現者として尊敬している(はず)の存在だ。
そんなフジコからの協力、そして未知の体験に弘明寺は思い切って飛び込んでみたのだ。
「那須高原に農場なんてあったのね。あんまりこないけど、家族が避暑に来るから土地の名前だけはきいたことあるわ」
「へぇ! ノミコちゃんの別荘はコッチなんだね!」
ブルジョワな会話を嗅ぎ付け、
八十八旗 信彦
が弘明寺に話し掛けてきた。
「そういえばちゃんと自己紹介していなかったね! 俺は1年2組の学級委員、安心と信頼がモットーの
八十八旗 信彦
さんさ!」
今日も高原の爽やかな空気に負けないくらいの清涼感溢れる笑顔を彼は振りまいた。
一方、弘明寺は常に不機嫌そうな目つきに加え、ツンデレ通り越してツンドラな態度で八十八旗に接した。
「……8組の弘明寺よ。というか、何で私の名前を知ってるのよ?」
「嫌だなぁ! レディの情報なら如何なる些細なことでも俺は記憶しているのさ! バスでの会話の中で聞いたのを覚えていただけだしね!」
八十八旗の紳士パワーは島外でも発揮されるのであった。
「あ、そ、そうなのね……。マメなのね、見掛けによらず……」
弘明寺は驚きながらも、今回完全に友人が参加していない状態で孤立を覚悟していたので、彼に声を掛けてもらったことを内心感謝していた。
「そういえばノミコちゃん! 君の別荘ってどのあたりなんだい?」
「ここから近いのですか……?」
御巫も弘明寺の別荘のことが気になるようだ。
弘明寺は遠くの山を指差して、こう言った。
「別荘は……あの山の辺りです」
「あの麓、なのですね……」
御巫の言葉に、弘明寺は首を傾げた。
「え? 別荘って山1つ分でしょ? だから、『あの山の辺り』全部が別荘よ」
それを聞いていた他の庶民の参加者は呆然。
中には裕福な参加者もいたが、興味がないのか特段反応はしなかった。
ただ1人、八十八旗だけが「なかなかコンパクトな別荘だね!」と反応。
弘明寺も「そうよね? 結構こじんまりしているわ」と庶民には馴染みのない“別荘あるある”を八十八旗と弾ませるのであった。
「はいはい、おしゃべりはそこまでよ」
フジコが鬼崎を引きずってやってきた。
鬼崎は首輪が締まって、既に呼吸困難になりかけている!
弘明寺はフジコを見るなり、佇まいを正して一礼。
「先生のご家族があんなに喜んでるし……。先生のその筋肉やしなやかな立ち振る舞いは、きっと農作業で培ったものなのですね。私も学びながらお手伝いします」
「いい心掛けね。期待しているわ!」
フジコは早速、鶏舎での作業内容を説明しはじめた。
(可愛い生き物に触れ合えるかも……)
この時、弘明寺は牧畜を正に牧歌的なものと考えているのだった。
「に、鶏って大勢いると結構迫力あるのね……!」
コケコッコーと集団で鳴く鶏たちの姿に、弘明寺はちょっぴり引け腰。
ここはブロイラーのような完全個室ではなく、大まかな部屋に区切られた中で飼育されている。
雨風は凌げて空調も整っているので、下手な人間の住居より立派かも知れない。
「でも、鶏はこんなに鋭い目付きだったかしら……!?」
ギョロッと見開いている鶏の目にビビリながら、汚れた藁や糞をホウキや熊手でかき集めていく。
「玉子、まだ温かいですね。産みたての証……!」
清掃と同時に産みたての玉子を回収するのは鬼崎。
従業員の皆さんに混じって、せっせと優しく回収していく。
御巫も清掃が終わり次第、卵の回収を希望している。
だが、それよりも彼女が楽しみにしていたことは、ろっこんによる鶏たちとの会話だった。
御巫のろっこん『鳥の囀り』を発動すべく、人気のない区画へ移動。
その甲斐あって上手く発動することができた。
「おはようございます、はじめまして……」
『あらぁ? わっちのごとわかっか?』
栃木弁の雌鶏だった。
「はい、ろっこんっていうのですよ……。私、ここでの作業が初めてなので、皆さんのことをよく知りたいんです……」
すると雌鶏は最近は暑いからもっと水分が欲しい(水飲み場を増やしてほしい)と、餌のグレードが落ちたのが不満だ等、御巫と世間話を興じ始めた。
他の雌鶏たちも言葉が通じる人間がいると、区画中の鶏が御巫の周りに殺到。
「みなさん……、いっぱいお話しましょうね……!」
鳥好きの御巫にとって、至福のひと時!
だが、次の瞬間、彼女の右耳に優しくフジコの吐息が掛けられた。
「きゃっ……! ごめんなさい……、鶏さんたち、可愛かったので……」
「御巫ちゃんは本当に鳥が大好きだったのね……。でも、仕事はしてもらうわ。さぁ、ここの掃除から始めちゃいましょう? あたしも手伝うわ」
こうして、フジコと御巫はペアを組み、どんどん清掃をこなしていく。
その際、水飲み場のことや餌のグレードのことをさり気なく尋ねると、フジコは驚愕した。
水飲み場のことはともかく、単価の安い餌へ変更したことは、身内しか知らないはずだったからだ。
「……御巫ちゃんレベルの鳥好きなら、気持ちが通じたのかもしれないわね。分かったわ、パパンに後で相談してみるわね」
これに御巫はこっそり雌鶏に微笑みかけた。
「良かったですね……」
(後日、餌を以前のものに変更した途端、鶏たちが見違えるように元気になったとフジコ父が感心していたと御巫はフジコから礼を言われることになる)
200羽近くの鶏たちの世話は、思った以上にハードだった。
埃っぽさもさる事ながら、糞や鶏の体臭のキツさも作業の妨げになった。
「紳士たる者、常にレディのために全力で最善を尽くすのが務めさ!」
ここで八十八旗、紳士の面目躍如の時が来た。
彼はなんでも毎朝かなり早朝に叩き起されているらしい。
今日も早めに起床し、フジコ母に断ってあるものを仕込んでいたのだ。
「それがこれさっ! ハッカ油希釈液!」
八十八旗はここへ来る前に、ハッカ油を調達していた。
彼もまたこのアルバイトに志願した1人だ。
「フジコちゃんの心がレディなら、俺は決して断れないよ! アルバイト以前の問題さ、紳士としてレディの頼みは聞き入れるのは当然だからね!」
――ということで、彼には準備期間が与えられ、レディ達の労働環境を改善するべく色々と持ち込んできたのだ。
「でも、ハッカ油なんて何に使うのよ?」
「よくぞ聞いてくれたね、ノミコちゃん!」
弘明寺の問いに笑顔で彼は答えた。
「あたしも興味あるわ」
ひょっこり後ろからフジコ。
身長差がちょっと気になる。
「フ、フジコちゃんもかい? しょうがないなぁ……!」
八十八旗、相手の心が女性なら、例えオネエでもレディ扱いするのが彼の流儀だ。
だが、流石に選り好みはするらしく、フジコへの対応は若干雑である。
「き、気を取り直して! このハッカ油希釈液を、持参してきた加湿器にセット! そしてスイッチオン!」
すると、加湿器からハッカ独特の清涼感のある香りのスチームが鶏舎内を満たしていく。
「鶏舎の匂いが気にならなくなったわ」
弘明寺は鼻を覆っていた手を外して喜んでいた。
「レディにとって、慣れないこの匂いの中での作業は辛いだろうからね。爽やかな空気で満たせる上に、このスチームは人畜無害! まさに俺のような手法だろう?」
八十八旗はキラッと輝く白い歯を見せて女性陣(フジコ含む)に同意を求めた。
「さぁ、どんどん掃除をしちゃいましょうね」
「「はーい」」
女性陣はお約束通りスルーした。
「ははは、みんな照れ屋さんだなぁ!」
八十八旗はそれでもめげない。
その時だった。
「きゃぁっ!」
御巫が一際甲高い声で悲鳴を上げた。
汚れた藁をほうきで掃いたその下から、あの忌まわしき黒色の生命体Gが出現したのだ!
「あら、毎年恒例ね。ここは餌になる糞があるし、湿度や温度がちょうどいいみたいで、この時期はすぐに繁殖するのよねぇ」
フジコは密集しているGを見て溜息を吐く。
その後ろから、弘明寺がGの前までスタスタとやってきて、なんと怯えることなくしゃがみこんで観察しだした。
「さすが郊外よね。すごく、おっきいわね……。でも私は昆虫採集の趣味はないし、先にこの虫をチリトリで集めて外に逃がしましょう」
彼女は平然とチリトリとほうきでGたちを掃き集め始める。
シャカシャカとGたちがチリトリの中で暴れる!
その勇敢な姿に周囲から畏怖の声が上がった。
「ノ、ノミコちゃん! それが何だか知っててやっているのかい!?」
八十八旗の問いに、弘明寺は首を傾げる。
「え、カブトムシのメスじゃないの?」
この発言に周囲が凍り付いた。
お嬢様気質の弘明寺、これがGとの初接触だった。
故に、目の前の黒い生物をカブトムシだと勘違いしていたのだ!
シラヌガホトケ!
「ひ、ひぃ! そんな凶悪な奴だったの!?」
フジコから正体を明かされ、思わずチリトリを落としてしまった。
その落下した衝撃で、掻き集めたGたちが四方八方に逃走してしまう!
あたりは大パニック!
「こんな時こそ、ハッカ油の出番さ!」
八十八旗はハッカ油希釈液入の霧吹きをGたちに散布!
すると途端にGたちは沈黙、活動を停止させた!
「ハッカ油の希釈液の中に、薬局で買えるエタノールを混ぜておいたのさ。Gはアルコールに弱いし、ハッカ油の香りにも弱いからね、市販の殺虫剤よりお手軽だよ!」
この瞬間、八十八旗を見る周囲の目が一気に変わった。
まさにG退治の救世主。
フジコ母も「今度からこれにすっぺ!」と大絶賛。
「何本か霧吹きを用意してあるから、野郎どもはGを駆逐しようぜ! レディ達はそのまま掃除を!」
八十八旗の指揮の下、G駆除と清掃が並行して行われることに。
「あとの事なんて考えてられないよ! 俺は今、レディ達を守るために全力で戦う!」
台詞はカッコイイが、相手はGであることを忘れてはならない。
だが、八十八旗の後ろでは、鬼崎が笑顔でGたちをプチプチ踏み潰していた……。
「Gがゴミのようですね……」
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3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月02日
参加申し込みの期限
2014年06月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月09日 11時00分
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