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私を野球に連れてって!
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好投していた馬場は六回で逆転を許し、降板。しかし、寝子電スタジアムのドルフィンズファンはまだ諦めずに声援を送っていた。幸い、馬場のあとに登板したセットアッパーのフォックスと亀井は七~九回を無難に無失点に抑え、九回裏の攻撃に望みをつないでくれた。
「リリーフエースのフォックス投手もワイルドでかっこいいねえ。うーん、外国からやってきて、日本の文化に馴染めない助っ人と、孤独を癒してあげようとするチームメイト……お、これも薄い本の題材になっちゃうかも?」
「タルトさん、また妄想がダダ漏れだよ……」
タルトと響也のやりとりに、しおりと水樹は苦笑した。
時刻は午後4時にさしかかろうとしている。暑さもピークを越えた頃だが、今度は西日が辛くなってきた。
しおりはドルフィンズのロゴ入りうちわを仰ぎながら、グラウンドに目をやった。両親へのお土産に、ミニタオルまで買ってしまった。散財しすぎたけど、一日くらいいいか。
二回裏に二本のホームランを浴びた宮崎だったが、それ以降は完全に立ち直り、三塁を踏ませない好投を続けていた。九回、マウンドに上がったのは守護神・長野。タイタンズは守備固めの選手も出し、必勝態勢に入る。
「ラストイニング……追いつけるかなあ」
「まだ、わからないわよ」
しおりの独り言に、水樹が答えた。なんだか試合序盤とは別人になってしまったように見える。序盤は、ドルフィンズが活躍しても特に嬉しそうでもなかったのに、今では完全にドルフィンズに肩入れしている。
しおりの心中を察したのか、水樹は語り始めた―――。
「実はね、私、ドルフィンズがボロ負けするところを見に来たの。元彼がファンだったから、その腹いせで。だけど」
水樹は言葉を切る。
「今日試合を見てみて、ドルフィンズの良さがわかったわ。強いタイタンズに真っ向勝負するピッチャー、ドルフィンズ一筋の四番バッター。そして、暖かいファン―――」
「ドルフィンズの魅力は、それだけじゃないみたいですよ、ほら」
しおりに言われ、水樹はグラウンドに目を向けた。この回先頭打者の熊谷は、ボテボテの打球ながら一塁に果敢にヘッドスライディング。内野安打をもぎ取り、初回エラーの汚名を返上した。泥まみれのユニフォームを目に、水樹は思わず目を細めた。
「反撃はこれから、だな」
響也がつぶやく。しかし、この直後の波乱を、この時誰が予想しただろうか―――
続く辰巳の打球は、ショート正面に転がる。しかし、一塁ランナー、熊谷のスタートは早かった。タイタンズのショート・石川は二塁にボールを転送するが、タイミングはセーフかと思われた。しかし―――
二塁塁審は拳を突き上げた。ランナー熊谷、アウト。際どい判定に、スタジアムがどよめく。そして、次の瞬間、ドルフィンズベンチから蘇我監督が飛び出してきた。
「八神ぶちょー、何が起こったんです?」
騒然とするスタジアムの雰囲気にあたふたしながら、美咲紀は修に聞く。
「判定がアウトだったから、監督が審判に抗議してるんだ」
「でも、審判の判定は絶対でしょう?」
「監督の抗議は、選手の士気を高めるパフォーマンスの意味合いもあるんだよ。でも、かなりすごい勢いで抗議してるな……」
普段の蘇我監督の風貌は七福神の大黒様のような温和なものだが、今では鬼の形相だ。一点を争う展開で際どい判定が出たのだから当然か―――だが、審判の手は上を向いた。監督、退場―――スタジアムの異様な雰囲気は最高潮に達した。
「監督が退場? どうなっちゃうんですか?」
「いや、代わりにコーチが指揮を執るから大丈夫。それでも、おおごとだけどね」
「なんだか、すごいことになってるねぇ……」
一旦お役御免になり、裏に引っ込んだ陽太は、内野席からの観戦を許してもらっていた。観客やテレビカメラの視線は、当然、憤然と退場していく蘇我監督に注がれている。だが、陽太はスタジアムの浮き足立った雰囲気など意に介さず、黙々とバットを振っている次打者の姿に気づいた。ドルフィンズの四番を張る大ベテラン、猪瀬だった。
「これが、プロの選手の集中力か……」
陽太は一人、納得した気分になった。一流選手は、そういうところが普通の人と違うのだ。
九回裏一死一塁から、試合は再開した。バッターボックスには、二回にホームランを放っている猪瀬が入る。
「このままで終われるかい! かっとばせー、い・の・せ!」
満月はもはや開き直ったようだ。自分の席を背後からメガホンでばしばし叩かれている修だったが、背後からの殺気に振り返ることもできない。
「そうさ、熊谷の気合の入ったプレー、蘇我監督の怒り、無駄にはできねえ!」
「僕、こんなすごい展開の試合見たの初めてです! 絶対ここで決めて欲しいです!」
高久と玄も興奮を隠しきれない。
「なあ、椿。野球の本質は一対一の関係なんだよ。ピッチャーとキャッチャー、バッターとキャッチャー……でも、見てみるといい。クローザー・長野と四番・猪瀬。これ以上ない緊迫感に満ちた一対一の対決だ」
「すごいです……二人の気迫がここまで感じられます……野球って奥が深いんですね、ぶちょー」
スタジアムは一体になり、長野と猪瀬の対決を注視していた。残りツーアウトで勝利のタイタンズと、つなげば望みが見えるドルフィンズ。スタジアムは、終盤にしてこの日最大の盛り上がりを見せていた。
初球だった。長野の投じた内角低めストレート。猪瀬は待ち構えていたかのように、完璧なスイングでボールをとらえた。
快音とともに、観客は総立ちになる。勝利に飢えていた選手やファンの思いに後押しされるように、打球は伸びていき―――バックスクリーンへと吸い込まれていった。
「勝ったああああっ!」
満月が、高久が、玄が、修が、美咲紀が。
響也が、タルトが、しおりが、水樹が。
スタジアムのすべてのドルフィンズファンが、絶叫した。
ベンチからドルフィンズの選手が飛び出してくる。決勝弾を放ったベテラン・猪瀬は、ダイヤモンドを回りながら拳を突き上げた。
〈試合終了 ドルフィンズ4×―3タイタンズ〉
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
三城 俊一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
4人まで
シナリオジャンル
日常
スポーツ
定員
30人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月01日
参加申し込みの期限
2014年06月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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