this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
私を野球に連れてって!
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
五回の裏の攻撃が三者凡退で終わると、一旦グラウンドの整備に入る。その間、観客を楽しませるのが、マスコットキャラクターによるパフォーマンスだ。
ドルフィンズ公式マスコット「イクチー」の中に入った
呉井 陽太
は若干緊張気味だった。額を伝う汗は暑さからくるものだけではなさそうだ。
「アドリブも含めて観客を楽しませてこい、かぁ。気楽に言ってくれるよねぇ」
このイクチーというマスコット、やはり可愛くない。着ぐるみを着ているときは声を出してはいけないと思い、さっき迷子を見つけた時も、そっと手を伸ばして迷子センターに連れて行こうとしたが、よけいに泣かれてしまった。陽太はため息をつくが、ここまで来たなら開き直るしかない。
ドルフィンズのメインのマスコットであるドルくん、フィンちゃんがまずグラウンドに登場し、応援歌に合わせて踊りを披露する。そのあとの寸劇で、陽太の出番が来る。
男の子のイクチーは、女の子のフィンちゃんに惚れているという設定。イクチーは、コミカルなBGMとともに現れ、キザな身振りでフィンちゃんにバラの花を渡そうとする。しかし、つれないフィンちゃんにあっさり振られ、意気消沈。
観客席から笑いが起きた。
「よし、受けたぞ!」
すごすごと引き下がる演技をしながら、陽太は内心ガッツポーズをしていた。
マスコットのパフォーマンスで和んだ雰囲気の中、試合はタイタンズの攻撃から再開した。
「まだまだ1点差! 試合はどうなるかわからないですよ!」
「でも、今日の馬場は調子良さそうじゃないか。テネシーに一発浴びただけ。北さんの予言は外れっぱなしじゃないかい?」
息巻く玄を、満月はからかう。
「大丈夫ですよ! タイタンズの盗塁王、山口がすぐに点を取り返してくれるですよ!」
「あ……山口、自打球当てて負傷交代しちゃった」
「なんの! 控えの千葉も成長株、選球眼はピカイチですよ!」
「あっさり三振しましたよ」
「……うう」
「今日の馬場は、打ち崩せそうもないですね、北さん」
高久が言ったその瞬間だった。
「もういいです! 僕、今日からドルフィンズのファンになるですよ!」
「えっ……」
自暴自棄になった玄の言葉に、周囲は固まる。
「ちょっとそれは、やめといたほうが……」
「うん、なんか嫌な予感がします……」
「なぜです! 僕がついてます、今日はドルフィンズの勝ちですよ!」
玄が胸を叩いた瞬間。馬場はあっさりセンター前ヒットを打たれた。
「まずいな……」
「どうしちゃったの? 馬場投手、別人みたいになっちゃった……」
修と美咲紀は心配そうにグラウンドを見守っていた。連打で二死二、三塁。ドルフィンズは一打逆転のピンチを迎えてしまった。
「大丈夫ですよ! 馬場がきっと踏ん張ってくれますよ!」
「そう言われれば言われるほど不安になってくる……」
玄の言葉は、もはや満月たちにとっては不幸の前兆にしか感じられない。内野陣はタイムを取り、マウンドに集まるが、馬場は続投する模様だ。
対するバッターは6番・福井。馬場はキャッチャーのサインになかなか首を縦に振らない。
「良くないムードだな……馬場、雰囲気に飲まれてる感じがするぞ」
「心配いりませんよ! 直球勝負で討ち取ってくれますよ!」
高久の言葉を玄が否定したのと、福井が馬場の変化球を打ち返したのはほぼ同時だった。打球は、スタジアムを埋め尽くすドルフィンズファンの悲鳴を切り裂きながら、フェンスを直撃した。三塁走者はもちろん、二塁走者もあっさりと本塁を陥れた。
タイタンズ、逆転―――。
「皆さん、なんで僕をにらむんですか? 僕のせいなんですか?」
周囲の視線に慌てる玄。しかし、冷静な声が客席の澱んだ空気をかき消した。
「最下位球団がここまで魅力を保っていられるのはファンの力―――」
さっきまで黙って絵を描いていた月詠だった。
「ちょっとドルフィンズについて、タロットで簡単な占いをしてみたのだが」
思いもよらない言葉に皆きょとんとしている。
「最近は星の巡りが悪いみたいだけど、徐々に回復傾向にあるらしい。『今は鍛錬の時』―――耐え忍べば勝ちが見えてくるんじゃないかな。占いだけどね」
「確かに、まだ六回だ。耐えれば勝ちも見えるだろうが……」
高久がかろうじて言葉を返す。
「皆、好きな方に賭けてみるといい。じゃ、私は移動するよ。ほかのアングルで書きたい物事がいっぱいある」
呆気にとられる一同をよそに、月詠は少ない手荷物をまとめ始めた。
「どこ行くの?」
美咲紀の問に、月詠は振り返って答えた。
「外野の方に行こうかな。一度ホームランボールをレシーブしてみたいし。それじゃ、また会おう」
月詠はそれきり、皆をおいて去っていった。
「ホームランボールはレシーブするもんじゃないよ……」
修の遅い突っ込みは、届かなかったようだ。
〈六回表 ドルフィンズ2-3タイタンズ〉
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
私を野球に連れてって!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
三城 俊一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
4人まで
シナリオジャンル
日常
スポーツ
定員
30人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月01日
参加申し込みの期限
2014年06月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!