this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
寝子電、ラッピングコンテスト!
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
14
つぎへ >>
●寝子島ドラマチック
寝子電のプリントを貰って数日後。
高尾 日菜
と
屋敷野 梢
は、旧市街の一角にある寝子島図書館を訪れていた。
「寝子島は、数多くの景色があったり、いろんな人が住んでいる所で、人の数だけ沢山のドラマがある所だとおもいます。まー、そーいう感じで、私は『寝子島』のテーマで描いてみたくなりました!」
「なんかこう……寝子島の特徴的な施設とか建物とかを入れたいなって思うんですよね」
そう云って梢は瞳を閉じる。
「今日という1つのドラマが終わって、いざ家に帰ろう! っていう時間帯の夕暮れ時……寝子島がシルエットになって浮かび上がる瞬間……っていうんですか。そういう感じで」
「いいねえ」
日菜のほんわかとした声に、梢は少し困り顔で目を開けた。イメージはある。寝子島への愛もある。
けれど、どうにも絵が苦手で……それをどうやってかたちにしたらいいのかがわからない。
親友の日菜の助けがいるのだ。
「大丈夫だよ。そこまでイメージ出来てるんだもの」
「ところがどっこい、ここからなんですよ、問題は~」
助けてください~と泣きつく梢をよしよしと慰めて、日菜はこんなふうに問いかけた。
「じゃあ……寝子島らしい施設とか建物ってなんだろう? そこから考えてみる?」
ふたりは寝子島の地図を広げてみた。
「旧市街と云えば参道商店街、寝子島神社、寝子小……」
梢は記憶を頼りにイラストを描く。シルエットにするつもりだし、そんなに正確じゃなくていい。
「そーいえば、この島で色々あったなー」
街の風景を思い出そうとすると、忘れたと思っていた幼い日のことも思い出してすこしくすぐったい。
例えばそう、梢が小学生の途中まで通っていた寝子小。当時の先生は元気だろうか。
そのとき日菜が地図の参道商店街の少し南を指差した。
「たしかこのあたりに銭湯あったよね」
「杜の湯ですね。今度一緒に行ってみます?」
日菜はくすっと笑って、もっと南へ、シーサイドタウンの方に指を滑らせる。
「一緒に行くなら、こっちがいいかな」
「観覧車ですか! そーいえば、最近乗ってないなー」
「ふふっ、梢ちゃんといつか一緒に乗りたいなぁ」
これでもうイラストの中に観覧車を入れることはすっかり決まったようなものだった。
梢はどんどんイメージを膨らませてゆく。
シーサイドタウンの街並み、星ヶ丘の高級住宅街……そして中央にそびえる九夜山。
日菜は、それだったらこんな形がいいと思うよ、とか、梢ちゃんのイメージはこんな感じかな、などと手を貸しながら、一方で自分のアイデアを練っていた。
(私は……どうしようかな)
日菜が選んだテーマは『秋』。
秋から連想してお月見という案自体はすぐ出た。
秋の澄んだ夜空。白く浮かび上がる月とススキ。
綺麗な風景。……悪くない、と思う。けれどなにか、インパクトが足りない気もする。
手を止める。
「走る猫のシルエットを入れたいのですが」と声を掛けられたからだ。
私が描くとどうしても謎のモンスターにしかならないのです、と梢は嘆く。
日菜はすすっと鉛筆を走らせ、跳ねる猫の見本を描いた。
梢は感激して瞳をぱちぱちさせた。
「おおーこれはまさに猫! ありがとうございます! あ、そうだ。人以外にもいっぱい生物が住んでいる街ですので、アキアカネとイチョウにも特別出演してもらいましょー!」
それは自分で描けるようだ。
日菜は友人の横顔を眺めた。
なんだかとても楽しそう……そう感じた瞬間、急に憑き物が落ちたような気がした。
「……そっか。テーマ自体は秋でも、寝子島っぽくしちゃだめってわけじゃないんだ」
個人的なテーマを「寝子島の秋」にしよう。
そう考えた途端に、見えなかったものが見えてきた。足りなかったのはそう、寝子島らしさだ。
月とススキ野原だけだったイラストに、九夜山と猫のシルエットを足してみる。
猫は二匹。寄り添いながら九夜山の上空にかかる月をじっと眺めている。
何を想っているのだろう。それは描いた日菜にもわからない。でもきっと、それでいい。
「……うん、それっぽい感じになったかな?」
こういうのはあまり得意じゃないと思っていたけれど、なかなか気に入る出来になった。
絵としても、黒が入ったことでぐっと締まった気がする。
うん。これで完成。
そう思って筆をおくと、梢もちょうど完成したところだった。
「島の人にも、島から離れた人にも、島外の人にも、ノスタルジアというか、そういうのを感じてもらえたら嬉しいかなー。ひなちゃんはどうですか?」
「私は、寝子島らしい秋を感じて貰えたらいいな」
互いに見せ合う。
梢が寝子島の夕方、日菜が寝子島の夜。
「いいね!」なんてハイタッチしたら、周りからちょっと睨まれた。
「……図書館は静かに、だね」
日菜は肩を竦める。けれどすぐに、申し訳ない、って気持ちを押しのけて、くすくす笑いが溢れてくる。
お茶して帰ろう、って云ったのはどちらだったか。
間もなくふたりは図書館を出た。
もうそのときには、少女たちの心の中はあま~いスイーツでいっぱいだった。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
14
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
寝子電、ラッピングコンテスト!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月30日
参加申し込みの期限
2014年11月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!