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Summer night pleasur
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●夜空の隣に●
「こ、これは……」
オーデン
の脳裏に衝撃が走った。
湯に通しただけにも見える、シンプルな大根とこんにゃくの煮物に、濃い色のトロリとしたタレ。
目の前に鎮座ましましている田楽を口に運ぶと、鼻を抜ける鰹の香り高い風味に甘めの味噌ダレが素材の深い味わいを呼び起こす。
自分の知っている『おでん』とは違う、限りなく遠く、また限りなく近い世界の扉が開かれたような気がした。
更に、薬味として添えられているおろした柚子の皮を乗せて食すと、口の中に響き渡る新たなシンフォニー。
「これがおでんのルーツというものなのですか……!」
いつものおでんはおでんで美味しいが、素材の味を余すところなく引き出そうという日本食の奥深さを感じる逸品だった。
思わずワインも進む。
「ああ、美味しそうに召し上がってますねぇ」
女性の声に顔を上げると、そこにはオーデンの感動する様子を眺めて笑んでいる
万里
の姿が。
「おやレディ、お一人ですか? 私、最近星ヶ丘に越して来たオーデンと申します」
「おーでんさんだけに、おでんがお好き……なんて、ふふふ」
「桧垣さん、こちらだよ……おや、田楽ですね」
オーデンの自己紹介に万里が上機嫌に笑っていると、
徹
が案内されたテーブルから呼びに来て、紳士が食しているものに目を留めた。
「あなたもおでんや田楽がお好きで?」
何処か期待を秘めたオーデンの眼差しに、徹は軽く笑む。
アメリカ人の父を持つ徹は、その外見から外国人同然に思われてしまう事も少なくはなかったから。
「ああ……こういうなりだけど、僕は根っから寝子島育ちで。その代わり、おでんの美味しいお店なんかも何件か知っているよ」
「ほ、本当ですか!」
「シーサイドタウンの駅近くの居酒屋さんとか……おでんが売りのお店だと、夏場でも変わらずおでんを出しているからね」
オーデンは流石に立ち上がらなかったものの、心の中では全オーデンがスタンディングオベーション状態だ。
「今日はなんという素晴らしい日なのでしょう。そのお話、もっと聞かせて頂けませんか?」
こうして、酒の席に彼も加わる事になった。
寝子島に戻ってきて、実家を改装した雑貨店を始めて。
通販で売れ残ったような健康器具やら、昔流行った玩具やら古本やら、ぱっとしない品物の詰まった倉庫の整理に追われ、のんびりなようで意外と忙しい日々。
『ひとりだけだからなぁ……』
小さな一軒家だけど、ひとりで住むには広い。
小さな島のはずだけど、ひとりで生きるには大きい。
先の事は分からないけれど、多分自分はひとりがいいからひとりなんだろう。
(そう思ってたんだけど……)
記士郎
は今、テーブルを二つくっ付けた顔触れの中にいた。
場所柄か、賑やかすぎない落ち着いた空気があって、居心地はそう悪くない。
隣人は、気付くと意外と側にいるのかも知れない。
いつも、悪い夢を見る。
夢見が悪いのなんて昔からだったし、誰かと一緒に眠れば悪い夢は見ないかも知れないと色々な相手と床を共にした事もあった。
でも、安心して眠りに沈めるような相手との出逢いには、恵まれなかった。
ひとりでも、ふたりでいても、追い掛けてくる悪夢は彼女を逃しはしない。
淡い期待を抱いて腕を伸ばしても、裏切られると分かっているのに。
それでも、いつか……。
今夜だって、男性に声を掛けられたら駆け引きめいた遣り取りをする事も考えていた。
けれど、今
永姫
は何故か和やかな人の輪の中にいる。
ちょっと変わった人も多く、自称自営業だったり博物館の館主、
靴に興奮を隠せない靴屋
までいて、ヘンテコな感じだ。
不思議な感じではあるけれど、ひとりで溜息をついている時よりは気が紛れた。
「トッキーはどんなお仕事してるの?」
「男の人が言うところの『白衣の天使』よ」
ノリで皆にアダ名を付ける
あゆか
に聞かれてそう答えると、
託志
が意外そうな顔をした。
「看護師かぁ、俺はてっきりセレブのお嬢さんかと思ったぜ」
育った環境を振り返れば間違いではないけれど、そこはあえて口にはしない。
「でも、永姫さんみたいに綺麗で色っぽいと、患者さんとかにモテるんじゃないですか?」
「セクハラされちゃったりして~。ナースさん、ボク苦しいんです……とかとかぁ」
席が離れているのでスキンシップ出来ない万里がモソモソしながら言うと、
宮八
は悪ノリする。
そして徐に
杏
に向き直った。
「えっちなのはいけないと思います!」
「Why!? 俺、何もしてないよ」
潔白を見せるように両手をひらひらさせる彼を見て、宮八はちょっと悪そうに笑った。
永姫もクスリと笑う。
「本当に手当が必要ならしてあげるけれど、邪な気持ちで病院に来る人には、きつい注射をしてあげるわ」
男性はちょっとヒヤリとさせられたけれど、女性陣はカッコいい~と眺めている。
「なるほど、それでボルドーがお好きなんだね」
一方、徹はオーデンたちと好きな酒の銘柄や食の話題に花を咲かせていた。
脇に置いたシルクハットの鍔を軽く指で撫でながら、オーデンは答える。
「銘柄は問いません。年月を経た赤ワインは、皆それぞれに良さを持っているものですから。継ぎ足し引き継がれた、おでんダシの様にね」
「本当におでんが好きだねぇ」
例え話に軽く笑って、徹は最近見た映画の話やネコフェスの事を話題にした。
仕事に関係した話は、先ほどのおでんを扱っている店の事くらいだ。
おでんが食べられそうな店を幾つか知って、オーデンもほくほくしている。
「ここで仕事の話をするのは、あまり雰囲気にそぐわないからね」
「なるほど、そりゃそうか……」
それを聞いて、託志は出し掛けた名刺をしまった。
「もうこりゃ軽く職業病だな……ハハっ」
ついカラオケボックスの営業みたいな事をやってしまうのだと、軽く頬を掻いた。
「ここにはよく来るの? 君が思う大人とは、何?」
「えっ、大人……? 大人かぁ」
杏の問い掛けに、宮八が目をしばたかせる。
「先に何を見据えてどの景色を見ているのかな」
「杏っちってちょっと不思議ちゃんなのかなぁ?」
あゆかも怪訝そうに首を傾げた。
「ふむ、哲学的とでも申しましょうか……こういう席では難しい話題だったかも知れませんね。あなたは一度、我が博物館にいらしてみては如何でしょう? カラクリのゼンマイ仕掛けの中に、その答えが隠されているかも知れませんよ」
「からくり? どんなものが展示されてるんだい?」
星ヶ丘の新しい名所になり得るか、徹たちも機械仕掛けの博物館には興味が深いようだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月21日
参加申し込みの期限
2014年05月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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