this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
Summer night pleasur
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
●華三輪、夜空の際に咲く●
「「乾杯!」」
ライレエ
と
皐月
、
ロレッタ
が軽く合わせたグラスの中で、灯りを受けて煌めく液体が揺れる。
傍らに置かれた煙草の煙は、灰皿と一緒に供された小型の空気清浄機が吸い取っていた。
「結構いいな、これ」
グラスを傾けながら皐月はその様子を眺める。
駆動音も静かだし、天井裏にもあるらしい装置と相俟って、隣の席にも殆ど臭いは届かないだろう。
「たっけーんだろうなぁ」
軽く笑って、ライレエはプロシュットが巻かれたチーズを取る。
細かく仕切られたおつまみセットの一皿は、種類も量もボリュームがあって女性なら二人で食べても充分楽しめそうだ。
他愛ない話に続けて、ライレエはくるりとフォークを回し、柄の方を皐月に向けた。
「で? あの人とは上手くいってるのか?」
「な、なんだよ」
藪から棒に聞かれ、軽く面食らう皐月を見て、ライレエは顔をニヤつかせた。
ロレッタも、サングラスの下の目を細めてあらあらとでも言いそうな笑みを浮かべている。
皐月は少しむくれたように息をついた。
「いい奴なんだけど……たまにあの俺様気質がイラッとくるんだよなぁ。いやいや、私の気が短いのが悪いってのは分かってんだけどさ」
スレンダーなだけが取り柄と思っている彼女には、二人の方が余程『姐御』らしく見えたりもするし。
「ふーん、喧嘩するほど仲がイイってとこか? さっちんとあの人のことだから、年中イチャイチャしてんじゃねぇの」
「な、それは……からかうなよ。そういや私と組長ばっかネタにされっけど、ライはどうなんだよ。ロレッタも気になる」
ニヤニヤしたまま囃すライレエに、皐月は口をへの字にした。
酒を嘗めながら、俯きがちにじとりと二人の顔を見上げる。
「この前ラーメン屋に行った時も私が話してただけだしな。たまにはそっちの話も聞かせてくれよ。
……あ、バーボンのロックをくれ。それとマッチあるか? ジッポーのオイルが切れちまった」
「かしこまりました」
「私の恋愛話は、そうだなぁ……」
皐月が呼び止めたボーイが去る姿を視界の端に、ライレエは口を開いた。
「昔、他のやつらよりも一緒にいた男がいた。そいつはへらへら笑ってて自分よりも他人優先な奴だったなぁ」
いつも不敵な色を宿す彼女の釣り目が、何処か懐かしげに細められる。
それはほんの少し前のようで、遠い昔のような、温かくも胸を抉る記憶だった。
それでも、彼女の顔に浮かぶのは笑みで。
「一緒にいて面白かったし、もうちょっと一緒にいていいかなと思ってた矢先死んじまった。……まぁ、そいつを恋愛的に好きだったかどうか今でも分かんないけどな」
「ライ……」
皐月はしばらく、掛ける言葉を見付けられなかった。
「そんなコトがあったのネ」
既にビールを空けたロレッタが、デキャンタのワインをグラスに注ぎながらゆるりと微笑んだ。
「寂しくなったら、ミーが慰めてアゲルわ」
「ははっ、昔の話だよ」
ライレエは明るく笑い飛ばした。
ついでに話題の矛先が、暗いルビーのような液体を楽しんでいるロレッタに向く。
「そういえば、ロレッタの恋愛話とか聞いたことねぇな。なぁ、ロレッタは何人の男と付き合ってたんだ?」
「ミー? ミーはモトカレの数は、そんな多くないよ。男の人は……ネ」
ロレッタが小さく肩を竦めると、さらりと長い金糸が零れ落ちる。
「そうなのか?」
「こんな美人さんだから、引く手数多だと思ったんだけどなぁ」
皐月もライレエもちょっと意外そうだ。
そんな二人の表情にクスリと笑って、ロレッタは話し始めた。
「そうネ……はじめてのカレは12の頃☆ 野球が好きでメジャー目指してたけど、SNSで連絡とったら今は通学バスの運転手らしいの」
振り返れば甘酸っぱい、幼い頃の恋。
けれど、人と人との関わり合いが、決して良い思い出だけではない事は、彼女自身が身を以て味わっていた。
「次の次に付き合ったのが、結婚までしたダンナ。暴力亭主だったの、それっきり男はダメね」
「そうだったのか……」
皐月は思わず神妙な顔になっていたが、その割にロレッタのノリは軽めなまま。
「それでDV被害の集団セラピー受けたら、パートナーになった子とね、意気投合して……」
結局その彼女とステディな関係になって以来、女性を好むようになったのだという。
「そ、そうだったのか……」
聞いているうちに、皐月の目が点になってくる。
男性遍歴は然程ではなくても、女性遍歴は多く、めくるめく百合エピソードが出てくるわ出てくるわ。
「なるほどなぁ……」
元々快楽主義なライレエの方は、こういった嗜好の話もおおらかに耳を傾けていた。
(……私が子供みたいに見えてきた、というか未知の世界を垣間見た気が)
相手が相手ではあるが、比較的普通の恋愛しか知らない皐月にとっては、相手を失ったり反動で女性に走ってしまったりという二人の経験はかなり衝撃的だった。
傍若無人が服を着たような奴でも、彼なりに自分の事を大切にしてくれて、元気でいてくれる……そんな相手と過ごす時間は、とても大切なのだと。
「ってもうこんな時間か。最後にアレ言っとくか」
ふと我に返って、彼女は空になったバーボンのグラスを端に置き、ボーイを呼び寄せる。
「ギムレットには早すぎる。……私はまあ、スコッチのウィスキーミストで」
皐月の口から出た名台詞に、ライレエは口端を釣り上げた。
「出たな、それ。私らはどうする?」
「フフッ、どっちの意味カシラ。ミーは最近、日本酒も飲むんだけど」
「お、イケるクチなら……」
ロレッタの為にお勧めの日本酒を見繕う。
彼女たちの話には、まだまだ花が咲きそうだ。
「この後ミーのレストランの2階で二次会、ドウ?」
「そういえばロレッタの店も星ヶ丘だったな」
自ら経営しているレストラン『カミチエ・ロセ』の自室で、ストックのワインやブランデーを出すというロレッタの言葉に、いいかもなとライレエが乗る。
オトナの女同士、プライベートな場所でなら、もっと深い話も出来るだろう。
「もっと色んなお話、しまショ? 夜のコトとか、聞きたいワ」
ロレッタが意味ありげな微笑みを浮かべると、ライレエも再びニヤリとする。
「そういう話なら、さっちんにもじっくり聞かせて貰わないとな?」
「な、なんの話だ……!?」
彼女たちの楽しい夜は、バーを出てからも続きそうだ。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
Summer night pleasur
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月21日
参加申し込みの期限
2014年05月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!