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Summer night pleasur
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「ほー、なかなかいい雰囲気の店じゃねぇか。マスター、ハイボールで」
「かしこまりました」
たまにはこういう店で飲むのも悪くない、と繰り出した
典町 託志
は、カウンターに掛けて店内の雰囲気を楽しんでいた。
いつもの
カラオケボックス
の『テンチョー』スタイルとはちょっと違う、カジュアルながら落ち着いた風合いのジャケットとパンツを、細い色付きフレームの眼鏡でビシッと纏めている。
「マスター、見てて解るぜ、かなりベテランだよな……」
託志に注文のハイボールとナッツを出す仕草もソツがないマスターを見て、思わず呟く。
どうやら、昔はバーテンダーとして方々の店で働いていたらしい。
「お客様も接客のお仕事を?」
「あ、分かるか? カラオケボックスのオーナーやってて……って、今日は純粋にお客として楽しむつもりだったんだ」
「これは失礼致しました」
ごゆっくりお過ごし下さいと微笑むマスターに笑い返して、託志はグラスに口を付けた。
「ムードがいいと酒の味も一段と引き立つねぇ……」
「ありがとうございます」
他愛もない話をしながらカウンターにいる他の客に視線を向ける。
ひとりで来ている女性も静かに飲んでいる男性もいるし、軽く一杯飲んでマスターに挨拶しただけですぐに帰ってしまう客の姿もあった。
(ん?)
託志の目は、今しがた案内された人物に留まった。
一応きちんとした格好はしているものの、背丈は然程ではなく性別も年齢もよく分からない。
ここに通されているという事は、成人はしているのだろうけれど……。
「随分機嫌よさそうだけど、良い事でもあったのか?」
託志が思わず声を掛けると、その人物――
沓冠 梢太朗
は幼げな顔でニコリと笑った。
「ホテルに滞在しているマダム直々に靴をお売り出来る、実に貴重な体験をしたんです!」
「へえ、兄ちゃん靴屋なのか」
特に否定されないところを見ると、男性で合っているようだ。
「ええ、時間も遅くなってしまったので、今日はここで食事をと思いまして。昔はホテルのホールで発表を終えた後、お酒を飲んでましたねえ。
あ、バレンシア・コブラー頼めますか? 僕は靴直しではなく靴の販売専門なんですが、折角なのでお願いしたいです」
「かしこまりました」
話がてら注文する梢太朗の口振りに興味を持った託志は、しばし彼と話をする事にした。
梢太朗は姿に違わず変わった経歴を持っているようで、ニャーバード大をスキップで卒業したにも関わらず何度か警察のお世話になり、親戚の期待を失ってしまったのだという。
「はー、大変だったんじゃないか?」
「ええまあ……ところで典町さんの今日の靴も、なかなか素敵ですね」
「ん? ああ、靴もちょっといつもよりいいヤツにしたからな」
「お似合いです、とても……」
靴の事となると目の色が変わり、心なしか鼻息の荒くなった梢太朗を見て「もしかして警察のお世話になったのも、靴絡みなのか?」という思いが過ぎる託志だった。
スタッフが、また新しい客を案内してカウンターに向かってくる。
世間話に興じていた二人の鼻を、ふわりと甘い香りがくすぐった。
香水とは違う、湯上りのような清潔で仄かな匂いは、彼らの背を過ぎて奥の席に掛けた女性の肌から香っていたようだ。
肩口で揺れる、緩やかにウェーブした艶髪に、白い肌とシックな黒のサマードレスのコントラスト。
「……色っぺえ」
託志は思わず声を潜めた。
「でも品が良いよな。こういうのをセレブっていうのか……」
女性――
蒼澄 永姫
は、妖艶な雰囲気とそのプロポーションを惜しげもなく晒していたが、いやらしいという感じがしない。
聞こえた言葉の端に微かに目を細め、彼女は慣れた様子で強めのカクテルを注文した。
「ああ、あの靴、あの材質、フォルム……素晴らしい。やはり素敵なおみ足には、良い靴が似合いますよね……」
「兄ちゃんの靴好きも相当だな……」
何よりも足許を見てうっとりしている梢太朗に、託志は苦笑した。
(そこの席の人たち、なんか面白い話してるなぁ……)
胸元に可愛らしいコサージュの花を咲かせた
楽々浦 宮八
が、興味津々に聞き耳を立てる。
今夜は大人っぽくお上品に飲もうかな~、と訪れたバーのカウンター、夕日が沈んだ後はマスターと取り留めもない話をしていたのだけれど、段々やって来る顔触れも賑やかになってきた。
「あの、ロングアイランド・アイスティーってカクテルだったかな。それをいただこうかしら」
仄かな緊張を隠し、隣に座った柔らかそうな淡い茶の髪の娘がバーテンダーに注文を入れた。
左の泣きボクロが印象的な、
桧垣 万里
だ。
控えめながらフリルのレースが彩る清楚な雰囲気のワンピースを纏った宮八と比べると、随分シンプルな格好だった。
「アイスティー? 本当に紅茶みたいな色なのねぇ」
バーテンダーの無駄のない手捌きで出来上がったカクテルを眺めて、宮八が呟く。
「ええ。……見た目も味も紅茶に近いのに、紅茶を一滴も使ってないなんて不思議ですね」
頷いて一口飲んでみた万里が微笑む。
「とても飲み易くて美味しいので、幾らでもいけそうです」
「そうなんだそうなんだぁ」
そう言われると、ちょっと気になる。
紅茶に似せたカクテルを切欠に、二人はあれこれとお互いの話をした。
万里は、叔父夫婦から必要ないからと譲り受けた宿泊券で泊まったついでに、気になっていたお洒落なバーに来たのだという。
「宮八さんはウィッグを沢山持ってるの?」
打ち解けてきて普段の喋り方が混じり始めた万里に、宮八が頷く。
「そうだよそうだよ~、気分とかで色々変えるの。コンタクトもね」
いつもはアンリアルなグラデーションが掛かっているものが多いが、今日はこういうところだからね、とブラウン系の落ち着いた色合いで纏めているという。
「私がメイド服を着ている時みたいに、気分も変わるのかな?」
「まさちゃんはメイドさんなの?」
次第に会話に加わり始めていたあゆかが尋ねる。
「あ、叔父が経営してるメイド喫茶で働いてるんです。本業は大学生なんだけど」
「へえ~、萌え系な感じかなぁ」
あゆかの頭を「お帰りなさいませご主人様~」な万里の姿が過ぎっていく。
「わたしは一応お店をやってるの。……お客さんはすごく少ないんだけどね」
彼女は
主にチョコレートや飴の細工を扱う店
を、シーサイドタウンに構えていた。
腕は確かなのだが、いかんせん場所が外れの方で気付かれ難いようだ。
「でも、そのお客さんに少しでも夢を与えることができてたら嬉しいな……なんて」
「繊細で可愛かったり綺麗だったりするんでしょう? いいねぇいいねぇ♪」
「そういえば、宮八っちは?」
あゆかに聞かれて、頬に手を当てて笑っていた宮八は胸を張った。
「私は自営業!」
ドーン!
……実は「寝るのが仕事だから自営業でいいんだよ!」という、非常にその、残念な感じらしい。
「ふふ、宮八さんおかしい」
「あれ、まさちゃん良い感じにお酒が入ってきたかなぁ?」
ころころと笑う万里の様子を、あゆかが窺う。
「うー、ちょっと楽しくなってきました」
彼女は知らなかった。
ロングアイランド・アイスティーがその飲み易さに反して度数の強いウォッカをベースにしていて、テキーラやジンも入っている結構強いカクテルだという事を……。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月21日
参加申し込みの期限
2014年05月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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