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サマー! 部活動のお時間です! ~文化部編~
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○歌留多同好会 交流会
寝子島高校歌留多同好会の部長、
八重崎 五郎八
は、
大田原 いいな
を連れてシーサイドタウンのスポーツセンターへやってきた。
町営のこの施設には、競技場やトレーニングルームだけでなく会議室など大小さまざま多目的スペースがある。
「五郎八殿、ここが今日の練習場所なのじゃな? 月に一度行われておる『寝子島かるた交流会』で、あるか」
五郎八から貰ったビラを見つめていいなが言う。
「……要は百人一首の会じゃな?」
「うん。お爺ちゃんお婆ちゃんから私達高校生に小学生まで……老若男女様々だけど定例だし割と気心の知れてる人が多いし、皆で和気藹々ってとこかな……」
説明する五郎八。
「小学生から年寄りまで、老若男女が和気藹々とかるた取りをするのかや……今まで練習してきた事を発揮し、同好会の名を知らしめる良い場であるな、うむ!」
「そうだね。昇級周りで個人的にはごたごたしてたし、今日はのんびりと気楽に歌留多を楽しむ事にするよ」
「そうと決まれば早速行くのじゃ! 五郎八殿の名前で申し込んであるのじゃな、早う受付を済ませてきてはくれぬかの?」
「あ、うん」
背中を押されるように五郎八は受付に向かった。
五郎八を見送ったあと、いいなは大きな荷物を持ったままこそこそと主催側の女性に相談に向かった。
「……すまぬが、これをしまっておけるところはないかの? ……実は斯様な事を考えておっての、協力者をもとむのじゃ」
目を見開いた女性は、開かれた荷物を見て大きく頷くと、笑顔で荷物を受けとった。
「任せてください」
「受付済んだよ。どうしたの、いいなちゃん」
「ちょっとな。さあ行くのじゃ!」
訝しむ五郎八と共にいいなは会場に入った。
「おや五郎八ちゃんこんにちは、調子はどうだい」
顔見知りのお爺さんが声をかけてきた。
「はい、お爺さんご無沙汰です……調子は……おかげさまで此間A級昇格したんですよ」
「おお、それは良かったのお」
一緒にいた孫が、五郎八の手を引っ張る。
「ねえいろは姉ちゃん、TCGやろうよ!」
バイト先のホビーショップの常連の子だった。
「ん……TCGは今はなしねー、今は歌留多を楽しむ場……おねーさんが胸を貸してあげよう」
「よーし、負けないぞ!」
その間いいなは、お爺さんお婆さんの対戦を見学していた。
「ねえ、ぼうずめくりやろうよ」
幼稚園くらいの子が声をかけてきた。小柄でベリーショートないいなは、一見小学生くらいの男の子に見える。
「ふむ、それじゃやろうかの」
しばらく坊主めくりを楽しんでいると。
「……大田原いいなさん」
名前が呼ばれた。
「お、儂の名前が呼ばれておる、出番かや?」
行ってみると、相手は小学生の男の子だった。
「ふむ、儂は小学生と対戦なのじゃな、実力上仕方あるまい」
「お前小学何年生?」
きかんきそうな男の子が上から目線で聞く。
「儂はこれでも寝子高生じゃ! 制服も着ておるわ!」
試合が始まった。
「いにしへの 奈良の都の――」
いいなの手が伸びる。
(五郎八殿の好きな歌じゃ!)
先取したいいながにやりと笑い、男の子が悔しそうな顔になる。
「もろともにあはれとも――」
今度は男の子のほうが早かった。
ドヤ顔でこちらを見て笑う男の子に、いいなは拳を握りしめる。
(今度は負けぬぞ)
「久方の光のどけき――」
二人の手が同時に伸びた。
と思うと、男の子の足も伸び、いいなに蹴りを食らわせた。
「小癪な!」
たまりかねたいいなが蹴り返す。男の子は殴り返そうとする。
「まあまあ、落ち着いて」
ヒートアップした戦いを見かねたお年寄りたちが仲裁に入った。
「五月蠅いのじゃ! 一発ぎゃふんと言わせんと儂の溜飲が下がらん! 止めてくれるな爺様、婆様!」
「いいなちゃん、相手は子供だよ、勝負は歌留多でつけなきゃ。そっちの君も、冷静にね」
五郎八が止めに入り、ようやく収まった。
「八重崎五郎八さん」
今度は五郎八の名前が呼ばれた。相手は顔見知りで、なかなか手強い人だ。
「A級のお手並み、拝見しようかな」
「よろしくお願いします」
暗記時間の後、試合が始まる。
競技時は別人の如く俊敏になる五郎八だが、立て続けに札を取られ、笑顔のまま目が真剣になった。
「あはは……相変わらず手厳しいですねぇ……これは、交流会だからって私も気を抜いちゃ駄目かぁ」
眼鏡を直し気を引き締める五郎八。
まったりした会場の中、ここだけ緊迫したガチバトルが開始されていた。
その間に、周りで何か囁かれていたり渡されたりしていることなど、集中している五郎八は気づかない。
ほぼ互角の試合も終わり、交流会も締めの挨拶となった。
「……これから影のめいんいべんとじゃな」
いいなが何かを取り出し、声を上げる。
「有志の皆、くらっかーをお願いするのじゃ!」
「えっ?」
きょとんとしたのは五郎八だけだった。
賑やかにクラッカーの音が響き渡る。
「五郎八殿、A級進級おめでとうなのじゃ!」
満面の笑顔でいいながケーキを渡す。
「えっ? これ、私のために?」
普段クールで飄々としている五郎八が本気でぽかんとする。
(受付のとき主催者さんと話してたのは、こういうわけだったのか)
「おめでとう!」
周囲の人も祝福の声をかける。
「あ……ありがとうございます、皆さん。あの……」
じわじわこみあげる嬉しさを隠し切れず、笑顔がこぼれそうになるのをひとまず抑えて。
五郎八が頭を下げる。
「皆さんのおかげで昇格することができました。これからもよろしくお願いします」
大きな、暖かい拍手が鳴り響いた。
拍手をしながら、いいなは満足気に頷いた。
(儂ももっと強くなって、小学生などに負けぬようになるのじゃ)
ちなみにケーキは五郎八の希望で切り分けられ、希望者におすそ分けされた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
天村花海
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
37人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月25日
参加申し込みの期限
2014年06月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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