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サマー! 部活動のお時間です! ~運動部編~
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ボクシング部2 <攻防>
「では、行ってきます!」
ライトバンダム級の
北条 冬華
。軽い柔軟運動の後、リングへ。セコンドには牛瀬先生と
桜庭 円
。
「相手も経験は浅いみたいや。勝ち味はあるで」
「はい! 基本の積み重ねを試合でも実践すれば自然と勝てる、ですね!」
「そや」
引っ込み思案を矯正するために入ったボクシング部。今ではその魅力に取り付かれ、本来の目的そっちのけで練習に励んでいた。気がつけば積極的に行動し、自然と心の底から声を出している自分がいた。
「よろしくお願いします!」
一礼。相手の顔はヘッドギアのせいでよく見えないが、冬華の丁寧な頭の下げ方に恐縮しているようだった。よろしく、と小さい声でうなずき返してくれる。
冬華はアウトボクサーだ。試合開始と同時に相手との距離を取り、リングとの位置関係を把握する。
どうやら相手もアウトボクサータイプ、牽制しつつ隙を突いてくる戦法のようだ。
両者の軽い叩き合いが続く。ジャブを打ち込んでは距離を取り、相手が詰めてきたら防御に徹し、下がりながらまたジャブ。コーナーに追い込まれそうになったら素早く位置を直す。
1ラウンドは拮抗したまま終わった。コーナーに座り、相手はセコンドからしきりに何か耳打ちされている。こちらはといえば、部長の円からも顧問の牛瀬先生からもアドバイスは一切ない。
「このままでいいのでしょうか?」
冬華のほうが心配にってくる。
「大丈夫や。自分のボクシングができてる。そのままでええよ。練習でやってないことはできひん。学んだことだけで勝負せえ」
「はい」
2ラウンド。相手に変化があった。さっきよりも間合いが近い。
(戦法を変えてきました)
どうやら相手の戦い方によって柔軟に変えてくるタイプのようだ。インファイト気味のアウトボクサー、といった感じだろうか。
(こちらから攻めるのを待っているのですね)
初めてのタイプに冬華は、不安どころか未知なる驚きを感じていた。どんなボクシングをしてくれるのか楽しみでもある。
(ではお言葉に甘えて)
力と技術が上なら、相手の策にはまろうが勝てる。冬華は一挙に詰め、ジャブを連続して叩き込んだ。
「うっ」
短く息がもれる。ボディブローを打ち込まれた。しかし致命的ではない。一発に重さはないが、果敢にパンチを繰り出す冬華。
2ラウンドが終わり、両者ともに疲弊が始まっていた。パンチは冬華のほうが当たっているが、有効とみなされたものは少ない。
3ラウンドも熾烈な叩き合いが続いた。
「なんて激しい」
ゴクリとつばを飲み込みながら、撮影を続ける
民谷 鋭二
。
「お、今のパンチは効いたな。両者とも引かないな。これはどっちが勝ってもおかしくないな、日暮……ん、日暮? おい、寝てるなよ!」
「ん、あ、ああ……昨日あまり寝てなくてさ。これは判定結果まで勝敗は分からないね」
あくびを噛み殺す
日暮 ねむる
。
「気持ちが続けばポイントも上回るかも。頑張れー北条さん!」
「俺たちの声で後押しか。よし……行け、そこだ、攻めろー!!」
仲間たちの声援がぼんやりと聞こえてくる。めまいがするくらい、冬華は困憊していた。わけも分からずパンチを打ち出している。
(これでは、日ごろの練習が活かせていません)
相手も同じように疲れている。パンチの感触は、当てるのも受けるのも、ほとんど感じなかった。感覚が麻痺してきているのかもしれない。この短時間で、長距離走をひたすら走ったような気分だ。
足を止める冬華。残りは数秒だ。
(最後の一発のために)
息を吐いて落ち着ける。相手は少し狼狽したが、チャンスと思ったのか一気に間合いを詰めてきた。
(溜めの一撃!)
相手の突撃をかいくぐるストレート。
「あ」
相手もパンチを繰り出していた。両者の腕が交差し、頬にグローブが突き立てられる。
しかし。相手が動いて攻め行った分、冬華のカウンターパンチは強烈だった。ふらふらとよろめきながら後方へ下がっていく。
(一気に叩くチャンス!)
姿勢を立て直す冬華。
が、ここでゴング。試合終了だ。
結局試合は、相手のほうが有効なパンチを入れた回数が多く、僅差で冬華の負けとなった。
「最後惜しかったねーあと数秒あればKOだったね!」
「はい……最後の最後、冷静になれました。あれがなければ大差で負けていたかもしれませんね」
「ようやったで。大健闘や」
牛瀬先生に肩を叩かれ、どっと疲れが押し寄せる冬華だった。
こうしてインターハイの初日は終了。
笠原 ひびき
が2回戦へ進み、冬華は惜しくも敗退となった。
インターハイ会場を後にしたボクシング部一行は、続けて練習試合のアポを取った相手校へと移動。会場と寝子島のちょうど中間地点にある学校だ。ちなみに移動は牛瀬先生の愛車のワゴン(ベビーカー搭載)。牛瀬先生の安全運転に揺られながら、ひびきと冬華は十分な休息をとる。ねむるも爆睡。
さて、練習試合会場にて。寝子島高校から1人の見学者がやって来ているのをねむるが見つける。
「お、風雲児くん」
「ボクシング部のみんな今日は頑張ってくれよ!」
風雲児 轟
だ。
「インターハイは事情があって(電車賃が乏しくて)行けなかったけど、こっちの練習試合は最初から最後まで見させてもらうぜ!」
「風雲児くんはボクシング部に入りたいの?」
部長の円がここぞとばかりに勧誘に出る。
「うーんまだどの運動部にしようか迷ってるんだよねぇ」
と濁す感じの轟。本当のところは運動部に入る予定はない。何を隠そう、彼は寝子島の平和を守るローカルヒーロー「ザ・ストレイト」である。寝子島の平和を維持するためには、格闘のスキルは必須。夏休みを利用して色々な運動、特に接近戦系の部活動を巡り、その技術を吸い取ろうというのが彼の狙いだった。
「いきなりインターハイ出場者が出るくらいだから、相当強いんだろうな」
「ふふふ、牛瀬先生のトレーニングの賜物です」
冬華が言い、全員がうんうんとうなずく。牛瀬先生が照れくさそうに首筋をかく。
「楽しみにしてるぜ」
体育館に敷かれたリング。まずは双方の選手同士が挨拶を交わし、さっそく対戦カードが発表される。
「よーしまずは僕からだね」
「部長がんばれー!」
仲間たちの声援を背に受け、円が勇んで前へ出る。
「よろしくお願いします!」
(うーんつよそー)
対戦相手との握手で抱いた率直な感想だ。円のウェイトは35キロ。階級は一番軽いピン級に入る。ただしピン級の上限は46キロで、相手は体重を絞ってギリギリピン級にねじ込んだといった風格。体に無駄な脂肪はなく、女性とは思えないほ鋭い目つきをしている。
(体格差についてはこの際慣れたもんだけど、この威圧感はちょっとビビっちゃうなあ)
「部長、大丈夫?」
考え込んでいる様子だった円にセコンドのひびきが声をかける。
「お返しの氷、入れてやろうか?」
「ふふ、大丈夫だよ」
ヘビに睨まれたカエルのような気持ちは消えた。
(インターハイを見て盗んだ技術、たくさん活かすんだ!)
試合観戦中は、「自分だったらどうするか」と選手を自分に置き換えて想定した。その結果、一番手を出しにくい相手ははやり、動きの読めない奴だ。
(だから僕も、動きを読まれにくい動きをする!)
まずは様子見、ジャブが届くかどうかの距離で、リングの形状を意識しながら旋回。ジャブが来たら後方へ大げさなくらい下がる。コーナーに追い込まれそうになったら素早くリングを蹴って移動する。
アウトボクサーのような振る舞いをして、相手からの攻めを誘う。
(この動きを相手に焼き付けさせて、ここぞというときインファイト!)
前回のインターハイ予選では、相手の裏をかいた騙し技を早めに出してしまい、以降警戒されて攻めづらくなってしまった。今回はその敗因を教訓にし、切り札は最後まで温存しつつ、地道に削っていく戦法をとる。
2ラウンドが終わったところで、ポイントは円の劣勢。しかし悲観はしていない。
(相手の距離が少しずつ詰まってきている。最終ラウンドでスパートをかけるよ)
3ラウンド。案の定、相手は油断したのかさらに間合いを詰めてきている。
(隙あらば一気に攻める、って顔をしてるね)
相手は体格ががっちりしており、動きは大振りだ。対して小柄な円は、当たり負けはするが、相手の鋭い一撃を回避する自信があった。
(さあ来い)
故意に隙を作る。相手の眼光が光った気がした。ここぞとばかりに、渾身のストレートで攻めてきた。
ここだ。
頭を下げ回避。さらに前へ出てくる相手はジャブ。これは受けてしまうが大したダメージではない。これの引き手にあわせて、円は懐にもぐり込んだ。身長のある相手から見れば、消えたも同然だろう。
遠心力を利用したフック。ダメージ以上に、これまでの動きからは想像できない円の積極的な攻めに、動揺しているようだ。
(一気に行くよ)
立て直そうと離れた相手にさらに接近。コーナーへと誘導するように意識しつつ、右ストレートで牽制。
(これでもう逃げ場はないよ)
まんまとコーナーへ追い込むと、後は連打。残るスタミナを全て使い切って攻めに攻めた。
試合終了。円、ラストの怒濤の追い込みで勝利!
「さすが部長!」
ひびきとハイタッチ。
「リスクの高い戦い方やったが、あれくらい覚悟せんと勝てん相手やったしな。上出来や」
牛瀬先生からもお褒めの言葉。
「ひひ、疲れたけど楽しかったー」
ヘッドギアを脱ぐと、汗びっしょりだった。
「なるほどリングを意識した戦い方か」
鋭二が撮影した動画をさっそく見返す轟。
「地形をきちんと見ながら、相手と自分の立ち位置も考えながら動く。これまであまり意識しなかったな」
「勉強になりますね」
冬華も映像を追いながら動きを真似て体に染み込ませる。
「さて次は僕だね」
眠れる獅子が動きだす。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月17日
参加申し込みの期限
2014年05月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月24日 11時00分
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