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寝子島高校
サマー! 部活動のお時間です! ~運動部編~
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ボクシング部1 <インターハイ>
ボクシングインターハイ。千葉の某高校で開催された本大会に、寝子島高校ボクシング部からは2人の女子部員が参戦する。
「きっとすごい奴らがいるんだろうな」
会場に垂れ下がった「インターハイ」の横断幕を見上げながら
笠原 ひびき
が短く息を吐く。彼女がインターハイに出場する一番手だ。空手をしていて喧嘩には自信のある彼女だが、ボクシングに関してはまだ経験が浅いこともあり、今日までを期待と不安のないまぜにして過ごしてきた。
「私みたいなのが本戦に出て大丈夫なのでしょうか?」
ひびき以上に不安に押しつぶされそうなのが
北条 冬華
。
予選はビギナーズラックも多少あって
勝利することができ、本選へと進出してきてしまった。終始後ろ向きな言葉を吐いてしまっている。
「大丈夫よ冬華ちゃん、予選通後も僕たちたっくさん練習してきたんだから」
桜庭 円
が冬華の両肩をポンポン、と叩いた。
「そうですよね……牛瀬先生や仲間たちと一緒に練習してきたことを実践すれば……きっと勝てますよね!」
ボクシングのフットワークを刻み、豊かな胸を揺らしてシュシュッと拳を突き出す。
「うんうん、その調子でよろしく!」
にしても卑怯な大きさの胸だわ、と思いながら円は何度もうなずき、今度はひびきへ向き直る。
「ひびきちゃんもね、いつもの粘り強さでファイトだよ!」
「ああ、セコンド頼んだぜ部長。牛瀬センセーとの特訓の成果、試合でも存分に発揮してみせる」
これまでの積み重ねを思い出し、俄然熱が入ってくるひびきだった。
さて、ボクシング部の顧問、
牛瀬 巧
先生はというと。
「若いころを思い出すわ」
会場の前で学生時代をなつかしんでいた。
「牛瀬先生はインターハイでも活躍していたんです?」
日暮 ねむる
があくび混じりで尋ねる。今日もすこぶる寝不足な通常運転モードだ。今日はインターハイ見学の後、練習試合でのデビュー戦を控えている。
「んまあほどほどにな」
なかなか過去を明らかにはしてくれない牛瀬先生。しかし普段の練習時の動きやアドバイスの的確さから、只者ではない貫禄は感じさせる。
「みんなもほどほどに気張ったらええ。力入りすぎたら身のこなしが硬うなる。これほど打ち込みやすい相手はおらん。適度に息抜きながら攻めるんや」
「はい!」
冬華が元気よく返事する横で、ねむる同様練習試合に参戦する
民谷 鋭二
がビデオカメラを会場へ向けている。
「今日の模様はがっつり撮影しておくので、後々の研究材料にしましょう」
「無様な負け方はできないね」
カメラを向けられ、ひびきが言う。
「相手を打ちのめす最高のシーンが撮れるよう頑張るわ」
「期待しているよ」
鋭二のカメラ、今度はねむるへ。
「日暮も何か一言」
「う〜ん……ねむいね……」
むにゃむにゃ言うのだった。
高校アマチュアボクシング。プロとは違ってダウンを奪っていく競技ではない。ヘッドギアとマウスピースを装着し、当たったパンチの数でポイントを競う。女子ボクシングの場合は特に、ダウンを奪うような短期決戦よりも、小刻みにパンチでポイントを稼ぐ長期戦の傾向が強いため、パワーよりはスタミナが物を言う。
寝子島高校の強みはまさにこのスタミナ。これはフィジカルだけではなくメンタルも大きく影響している。へばってきても気持ちでは負けない、体力と精神力の双方を今日まで鍛え抜いてきた。
一番手のひびきはフェザー級だ。
「相手は優勝候補の一角か」
リングに上がる直前、対戦相手の体つきを分析している。フットワークは軽そうで、いかにもアウトボクサータイプといった風貌だ。
「笠原さんとは対照的なタイプやな」
牛瀬先生は、それ以上のアドバイスは言わない。どう対策するべきかはすでに練習で伝え済みだからだ。
「勝てばあたしが優勝候補になれるってことだ」
「そうや」
「ひびきさん、ファイトです!」
冬華へいい流れをつなぐためにも、これまでの練習の成果をフルに出しきる。両のグローブを叩き合わせるとひびき、静かにリングへ上がっていく。セカンドは円とねむる。
「何かまずいところがあったら遠慮なく教えてくれ」
「うん、支援は任せてね」
「頑張ってくださいねぇ」
1ラウンド。お互い牽制し合うような序盤。ひびきはどしっと重心を保って構え、相手はひびきを中心に隙をうかがいながら横へとスライドする。
(強烈なのは打ってこないはず。まずは相手の出方を見て)
と作戦を頭に描いているときにパンチを繰り出してくる。まるでこちらの気が逸れるのを狙ってきたかのようだ。
「く」
2発の連続ジャブを寸ででかわす。こちらが反撃をと思ったころには、相手はひびきの手の届かないところにまで下がっていた。
「身軽な相手だね。ヒットアンドアウェイで小刻みにポイントを稼ぐ作戦か」
カメラを回しながら鋭二。パンチの重みではなく、何度相手にパンチを打ち込めたかがアマチュアボクシングでは勝敗を決する。相手の戦法は非常に合理的といえた。
「そういう相手にこそ、ひびきちゃんのじっと構える戦法は威力を発揮しそうですね」
と、冬華。牛瀬先生は黙って試合の行方を見守る。
相手をコーナーへ追い込もうとするが、軽いフットワークで反対へ回り込まれてしまう。結局パンチを何回かもらってしまい、こちらは何もできないまま1ラウンドは終了。1分のインターバルに入る。
「ねむるくん、起きて!」
「はっ」
途中まではきちんと見届けていたはずなのだが。ねむるは慌ててドリンクの準備をする。
「なかなか追い込めないな」
パンチを打たせてくれないもどかしさから苛立っているひびき。
「ひびきちゃん冷静になって。きっと隙はできるから」
「しかしこのままでは」
気持ちだけが先行してしまう。
「ひっ」
ひびきの背中に冷たい感触。円が氷を首から落としていたのだ。
「どう、落ち着いた?」
「ああ、一気に冷めたよ。今は我慢だな」
「うん、相手のスタミナは確実に削れてる。練習を思い出して」
円のアドバイスに深くうなずき返す。
2ラウンドも同じような展開だったが、相手の動きにやや鈍さが生まれている。
(センセーの言うとおりだな)
ひびきは牛瀬先生の言葉を思い出していた。
「ボクシングはスタミナがもの言うんや」
スパーリングで実戦を想定した練習の中、牛瀬先生は言った。
「相手もそれを承知でスタミナ鍛えてとるが、無尽蔵なわけやない。こっちより相手が動いていれば運動量に差が出てくる。相手の動きは鈍くなる。そこから反撃開始や」
コーナーから逃げようとする相手にボディを当てる練習を何度も行った。2ラウンドまでは相手の動きが早くなかなか繰り出せなかったが、次ならばいける。
「今度は起きてちゃんと見てたよ〜相手の動きが遅くなってるね」
「ああ、次なら決められる」
ひびきには自信があった。
パンチを打たれまくりポイントには差があったが、このラウンドで巻き返す。
チャンスはさっそく訪れた。お決まりのパターン、コーナーに追いつめると相手は攻撃を止めて脱出を図った。
(ここだ!)
これを避けられたら反撃にあってしまう。渾身の一打を出す。スタミナの差、動きの切れの差が勝負の決め手。
「おー!」
鋭二はしっかりとカメラでとらえた。相手のボディにひびきのパンチが見事に食い込んだ。ノックアウトは取れなかったものの、その後も相手のフットワークはみるみる重くなり、残り1分ではほとんどのパンチを相手に食らわすことができた。
最後の追い上げ。見事に逆転し、ひびきインターハイ一戦目を突破!
「ふふ、優勝候補に勝ってしまった」
「さすが喧嘩が得意なだけあるな。お疲れさん」
パイプ椅子にだらしない格好で座ったまま牛瀬先生が労う。
「センセーのアドバイスのおかげです。ありがとうございます」
「顧問として当然のことをしたまでや」
「ひびきちゃんかっこよかったです! 私も勝てそうな気がしてきました!」
「次は北条だな。頑張ってくれ!」
そう言うとひびき、椅子に深く座り込む。スタミナはかなり浪費していたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月17日
参加申し込みの期限
2014年05月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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