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ポランスキー先生、ききいっぱつ!
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chapter.3 その男、凶暴な目つき
海浜公園を出たところの道を抜け、寝子ヶ浜海岸を走っていたジャンを奇異の目で見る者がいた。
「おい、なんだあの外人、すげー汗だくで走ってねえ?」
「やべー、ちょっとウケるな。声かけてみようぜ」
「おーい、ハロー! ハロー!!」
ふざけたノリでジャンを海岸沿いから呼び止めようとしているのは、地元のちょっとガラの悪いヤンキーだった。
3人組の彼らは、大学生くらいの歳だろうか。夏の海で若干テンションが上がってしまったものと思われる。
しかし、何度も言うようにジャンの耳には今彼らの声は届かない。なので、結果的に彼らの声を無視する形となってしまった。
となれば、ヤンキーたちが怒り出すのは目に見えていた。
「なんだこら、シカトかおい!」
「止まれっつーの!」
ジャンに近寄った3人はジャンを囲むと、そのままずるずると浜辺の方へと連れ出してしまった。ジャンからすれば、突然わけもわからないまま若者たちに連行され、混乱が深まるばかりである。
「オウ、何してるデスか。離してくだサイ」
「なんだよ、こいつ日本語喋るのかよ!」
「でも片言っぽいぜ、ウケる」
腕を掴まれそうになり、慌てて振りほどくジャン。しかし男3人に囲まれては、容易に脱出は出来ない。
「何だ?」
と、そこに
御剣 刀
が通りかかった。
刀は絡まれている相手をじっと見る。
「あれ? 寝子高の先生だよな……えっと、ポランスキー先生だっけ」
名前を思い出した彼は、そのただごとではない様子を目の当たりにして、すぐに足を動かした。
「ポランスキー先生」
後ろから近づいた刀が、声をかける。
「あ? 誰だお前」
が、返ってくるのはヤンキーの声ばかり。ジャンは刀の方を振り向かない。刀は違和感を覚えつつも、再度呼びかけてみた。
「先生? せんせー! ポランスキー先生!」
「先生先生うるせえな……ってこいつ先生かよ!?」
ヤンキーがジャンを指さし、仰天した。刀はそんなヤンキーのことなど相手にせず、ジャン先生をさらに呼ぶ。しかし返事はない。
「せんせ〜」
刀はとうとう前に回り込んで、目の前で手を振った。そこで初めて、ジャンは刀を認識する。
「もしかして、耳が聞こえてない……?」
さすがに様子が変だと感じたのか、刀が首を傾げた。
もう一度、じっと彼を見る。イヤホンで音楽などを聞いているわけでもないようだ。となれば、やはり耳がおかしくなってしまっているのだろうか。
「あ、そうだ」
刀は、ごそごそとポケットを漁るとレシートを取り出し、裏にささっと文字を書いた。
「せんせー! もしかして聞こえていないんですか?」
尋ねながらレシートを見せる。そこには「この声が聞こえていますか?」と書かれていた。ジャンは悲しそうに首を横に振った。
「先生……」
刀は、つらそうにしているジャンを見て自分も悲しくなった。
もし自分だったら。自分の好きな剣術が急にできなくなったら……そう考えただけでも恐ろしい。
刀は恐怖を覚えると同時に、目の前のジャンを何とかしてあげたいと強く思った。
とはいえ、何をどうすれば良いのかが分からない。
「病気か? あるいは神魂が影響しているって可能性も……とりあえず、その胡散臭いサングラスを……」
刀がジャンの顔に手を伸ばそうとした時、後ろから声がかかった。
さっきからずっと無視され続けているヤンキーたちだ。
「おいおめー、何シカトこいてんだよ!」
「いや、待て。待ってくれ。この人は耳が聞こえないんだ!」
「ちげーよ、おめーだよ! おめー何急に割り込んできて俺らをシカトしてんだよ!」
「あー……そういうことか」
「そういうことか、じゃねえよ! さっきから先生先生連呼しやがって。先生大好きかこらぁ!」
「待て、落ち着け! アンタたちの気持ちも分かる。アレだろ、風で女性のスカートが際どいところまでめくれた時の得した感と、でもその女性が不細工だった時のがっかり感みたいな」
「何わけのわからねえこと言ってんだおめー!」
「ムッツリかこら!」
話が通じないのか!?
刀は自分の例え方にも問題あったかも、と思いつつどうにかなだめようとするが、彼らの怒りは収まらない。
「くそっ、もうこうなったら……」
こいつらの相手をしていたらキリがない、もう無視して先生のサングラスを取っちゃおう。
そう判断し、刀は再度ジャンの顔に手を持ってくる。
そんな場面を目撃してしまったのは、
斉藤 次久
であった。
「……え、アレって……」
いわゆるオヤジ狩りというものでは。次久は素直にそう思った。外国人と思われる男性ひとりに、若い男たちがよってたかって詰め寄っている。
次久が特に目を留めたのが、今にも男性の顔に手を出そうとしている目つきの鋭い男だった。
「……あのおじさんを……助けないと……!」
怖い。特に次久は対人恐怖症でもあったため本来ならばそれをするのはかなりの勇気がいる。でも彼は頑張った。
誰かを虐めるのは許せない。そんな強い思いを胸に次久は、目つきの鋭い男の手を押しのけ、ジャンをかばうように背後へとやり間に立った。
「……おい……そこら辺にしておけ……君たち……そんなかっこ悪いことして……情けなくないのか?」
じっ、と彼らを見据えて、声を振り絞る次久。
ヤンキーたちはその言葉に一瞬頭が沸騰しかけたが、次久の顔を見てそれはすぐに冷めた。
「なんだこらぁ、喧嘩売って……」
「……る、とかそういうのはないっすよね、へへ。へへへ」
一気にへえこらし出すヤンキーたち。そう、次久はその性格に似合わず、もの凄い凶悪な面構えをしていたのだ。
ヤンキーがひるんだのを見て、「これなら対話ができるかも」と考えた次久は、実行に移す。
「……どんな理由があろうと……暴力はいけない……」
笑って、こちらにも敵意がないことをアピール。最近読んだ、「人との接し方」に書いてあったことだ。対話で大事なのは笑顔。次久は忠実に実行したのだ。
ただ、彼の場合その笑顔が微妙にひきつっていてより凶悪さを引き立ててしまっていた。
擬音で言うなら間違いなく「にこり」ではなく「ニヤリ」である。
そんな笑みで暴力反対を唱えられたヤンキーたちは、すっかり腰が引けていた。
しかし次久は見た。その中でひとり、自分を見つめ返す者の存在を。そう、最初に見た、目つきの鋭い男だ。
「君は……手を出そうとしていた人だね……どうして、そんなことをするんだい……」
もうお分かりの通り、次久がそう話しかけたのは刀である。彼は誤解だということを必死でアピールした。
「いや違っ、俺はただサングラスを外そうと……」
ていうか怖いなこの男。ただ者じゃないぞ。内心ちょっと構えながら、刀が反論する。しかしそれは、微妙に反論になってなかった。
「……サングラスを……外す……? それは……イジメじゃないのか……?」
まあ端から見たら、そうなるのも分かる。刀は一から事情を説明するには時間がいると判断し、とりあえずヤンキーたちから離れて場所を移動することを目論む。
「えーっと、詳しい話はあっちで」
「……待て……俺は……この人の盾になる……!」
ジャンを連れ去ろうとする刀を、引き留める次久。その迫力は、顔面の怖さも相まって、今日一番の怖さだった。
さらに運が悪いことに、彼の視線を真っ直ぐ受け止めていた刀は、次久のろっこん「偽りの邪眼」の影響を受けてしまっていた。
対象の精神を不安定にするこの力により、刀の心に恐怖心が宿る。まあ原因の比率は顔面5、ろっこん5くらいだけど。
「う、うおおおっ!?」
咄嗟に恐怖心を拭おうとした刀は、近くにいたヤンキーをぐいと掴み、力任せに持ち上げた。今の若い子って軽いから、意外と簡単に持ち上がる。
刀はそのままヤンキーを投げた。それが次久に当たると、彼はヤンキーに潰されながら派手に尻餅をつき倒れる。
「な、なんだこいつら、やべえ!」
「逃げろ!!」
そのやりとりを見ていた残りのヤンキーふたりが、慌てて逃げ出した。結果的に、ジャンは助かった。次久とヤンキーひとりの犠牲と引き替えに。
「いったいなんだ、この男は……!?」
刀が戸惑いながら口にすると、息も絶え絶えに次久は答えた。
「……お、俺は……オヤジ狩りを止めようと……」
「……え?」
その後、お互いの誤解が完全に解けるまで話し合ったふたりは、目つき悪いと苦労するよねトークで意外と盛り上がったという。
なお、ジャン先生はその間にまたどこかへ走り去り、少し遅れて海岸にやってきたののこも後を追い駆けだしていきましたとさ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月02日
参加申し込みの期限
2014年05月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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