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フジコ先生リターンズ~追試と小さな先生の囁き~
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フジコ先生降臨です
富士山 権蔵
先生、いや、フジコ先生は、黒のレオタードに桃色のカシュクールが眩しい。
「ひぃっ」
その姿を一目見た鬼崎が引きつった悲鳴を上げる。
「もう……華やかな舞台の世界からあたしを攫うなんて、イ・ケ・ナ・イ・子達……」
投げキッスがふわり宙を飛ぶ。それを真正面から受け止めてしまった鬼崎は、少女にあるまじき白目を剥いた。
犬
とか
犬
とかの記憶が走馬灯のように駆け抜けたのだ。この追試をパスしないと……留年、そして来年入学予定の義妹と同級生で姉の威厳完全崩壊……何よりフジコ先生とまた……そんなプレッシャーが鬼崎を襲う。
「ひゃうっ」
今度は追試と補習の常連、
行梨 謡
の声。
まったく勉強していないことを見抜かれたのだろうか、やる気なさげに丸めた背中をフジコハンドでつつつ、と撫でられあられもない悲鳴を上げる。
「特別補習、ご希望かしら?」
行梨はぶるぶると首を振る。
特別補習――通称、犬小屋。
一説によるとフジコ先生とのマンツーマン指導らしいが、実際に何が行われているのはわからない。
が、体験者の鬼崎が口から泡を吐き痙攣しているのを見れば推して知るべし。
行梨は自分の身体を抱きしめる。
――何か大事なもの失いそうでしょ。ナニかは言わないけど。
「おかしいわね、人数よりテスト用紙のほうがずいぶん多いじゃない?」
蛇に睨まれた蛙のごとく身を固くする生徒たちを見て、フジコ先生は目を細めた。
うっかり目を逸らしたのが運のつき。
響 タルト
はねちっこく髪を弄られる。
「何教科なの。言って御覧なさい?」
「さ、三教科……英語と音楽と体育です」
「夏休みに宿題の山はイヤよねぇ?」
「も、もちろん」
響には、ネコミケという大いなる目標がある。
本来この時期、勉強などにかまけている場合ではない。
「あたしの犬小屋はいつでもあなたみたいなカワイコちゃんを待ってるわよ?」
「イエッ、ケッコウデス!」
フジコ先生は好きだが、犬小屋は嫌だ。響はごくりと唾を呑み込み、気を引き締める。
フジコ先生はその様子に満足そうに鼻を鳴らすと、今度は
納 十一
の頬に触れた。
「あなたは何教科?」
「全部かなー。ちょうど実家の農作業が忙しくてー。あの4日間テストだったんだー失敗したなー」
セリフが棒読みだ。
「つまりテストを受けなかったのね。おうちのお手伝いをするのは偉いけど、学生の本分は忘れちゃ駄目よ……ねぇ?」
はあ~っと吹きかけられる薔薇の香りが、納の右耳をくすぐる。これぞ恐怖の必殺技、フジコブレス!
「わかるのよ、あたしも。夏の農作業大変よねぇ~? フフフッ、健康的な農業少年……悪くないわ……」
怖いなんて思っていないのに、納の背中を冷たい汗が流れる。身体は正直だ。
フジコ先生は踵を返し、納の隣の
メルヒオール・ハルトマン
を一瞥した。
一瞬の覇気にこそ怯んだものの、メルはすぐに、
――まあこれも修行だ。
と割り切る。流石肉体派である。
こうしてひととおり生徒たちが恐怖に打ち震える様を堪能したフジコ先生は告げた。
「今日の追試は終わった者から帰って良し。1科目50分だけど、追試が複数科目の場合は、早く終わったら次に進んで構わないわ。ただし、また赤点だったら、あたしから愛の課題があるわよ。そして、もしこの追試でワーストになったら……」
毒蛇のような赤い舌で口唇を舐め。
「犬小屋行き。楽しみね……じゃ、はじめて頂戴」
伏木 綾人
は思案する。
追試のテスト用紙が配られ、それぞれが取り組み始めている。
なのになぜ。
自分には問題が配られないのだろう……と。
哲学する僧侶のような静かさで、目の前で揺れる大きな林檎を眺める。
そう、前の席は林檎だった。比喩ではない。頭が林檎なのだ。
名を
リンゴ・スタージンガー
という。覚えやすいが、リンゴなリンゴなのでちょっとややこしい。
当たり前だが、リンゴは一際目立っていた。そして伏木は目立たなすぎた。
互いの存在感の絶妙なハーモニーによって、テスト問題すら配られないという悲劇が起こっていたのである。
そもそも……と伏木は回想する。
――なぜ、今回も0点扱いのテストが……。
先日の期末テスト、0点を言い渡された英語と地理。
欠席したわけではない。解けなかったわけでもない。むしろ自己採点では90点近く取れているはずだった。
ところが影が薄過ぎたのか知らぬ間に欠席扱いになっていたのである。今回「も」というところが涙を誘う。
仕方がないので、伏木はリンゴを観察する。
なかなかいい色艶だ。
そのときだ。フジコ先生がリンゴと佐藤を呼んだ。
「あなたたちはたしか、音楽の実技だったわね。別室に来て頂戴」
リンゴが立ち上がった。チャンスだ。伏木はテスト問題を貰おうと手をあげた。
だが。
「あ……」
駄目だ、誰も気づいていない!
無情にもフジコ先生は行ってしまった。
伏木は心の中でほろりと泣いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
笠井 月子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月30日
参加申し込みの期限
2014年05月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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