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ある夏休みの試練~サンマさんりたーんず~
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鬼崎 あやめ
は残念な気持ちで数学の補習課題を解いていた。まさか英語を頑張り過ぎて、次の日の数学で寝ぼけてミスしまうとは思わなかった。うっかり解答を1個ずつずらして書いた上、名前を書き忘れるなんて。
(だって……眠かったんだもん)
さらに体育は英語のプレッシャーで良く覚えていない。それほど頭が真っ白な状態だったのだろう。体育はともかくとして、今は数学。エアコンは壊れていて暑いし、隣の家庭科室からはクッキング・パーティーの楽しそうな音。ここは定食屋の義娘として、作るほうで参加したいところだ。そのためには、と課題を見つめる。ある程度は解けるのだが、ある程度解いたその残りが問題だ。難易度の話だけでなく、家庭科室の誘惑がやる気を挫かせる。
(だけど、我慢よ、あやめ! 今ここで誘惑に負けたら留年&可愛い義妹と同学年決定により姉の威厳喪失なんてひどい事に……)
それに、とあやめは思う。何より、そんな落ちぶれた姿を兄に見せたくなかった。
『部屋でアイドルコスして「定食屋アイドルあやめちゃんだよ~☆」と決めポーズをした?』
「……っ!」
どこから湧いて出たのか、小さなサンマさんがそこにいた。いやそれより、今何を言った、このサンマさんは。思わず叫びそうになって、あやめは口を押さえた。
(何でその事しってるんですかァァ!!!)
その代わりに心の内で叫んでおく。あやめの優先事項は今、課題より何より、ここでニヤニヤしている小さなサンマさんになった。そしてそっと小さなサンマさんの手を握ると、どす黒いオーラを帯びた笑顔でろっこんを使ったのであった。
「忘れてください……ね? あと、うるさい……」
「国語は名前書き忘れなければ全然問題なかったのだ、家庭科もうっかり真央ちゃん語さえ書かなければいけてたのだ、ホントに全然救いがないのは英語と数学だけなのになんで今日数学なのだ~」
泣きそう、否、既に半分泣きながら数学の課題を受けているのは
後木 真央
である。数学は赤点を取った教科の中で最低点ではないのだが、赤点であることに変わりはない。
「隣からきゃっきゃうふふの甘い匂いがするのだ食キング(しょっきんぐ)の血が騒ぐのだ一口、一口でいいのだ食べさせろなのだ~!」
課題への集中はどこへやら、真央の意識は家庭科室に向かっている。念のためと願掛け済みのコロコロ鉛筆を持ち込んではいたのだが、数学のため出番はない。課題の分からなさに絶望し涙しつつも、やはり心は甘いお菓子の匂いが気になる。さらに、小さなサンマさんが机の上で追い打ちをかけてくる。『幼稚園に通っていたとき、家の2階からヒーローキックして両足骨折した?』やら、『小学校2年生、友達の弁当まで食べて泣かれたと。なかなか恥話満載な人生だぜ』やら、それはそれは容赦がない。
恥ずかしい話に脳みそが一瞬で沸騰したような感覚を得て、真央は勢いよく立ち上がった。そして久保田先生の制止に耳も貸さず、全力で教室を出る。向かう先はただひとつ、隣の家庭科室だ。
「食べたら戻ってくるのだ、武士の情けなのだ、高楊枝なんてできないのだ、自由への逃走リターンズなのだ!」
響 タルト
は体育の補習課題に取り組むべく、会議室に来ていた。心の中にはクッキング・パーティーの存在がある。普段だったらパーティーよりネコミケの原稿を描いているのだろうが、よりによってこのパーティーを補習の日にやらなくてもという気持ちがあった。パーティーには行きたいが、さすがにすっぽかして進級できなくなるのは……先輩に笑われてしまうに違いない。そういえば会議室に足を踏み入れたとき、
串田 美弥子
に会った。
「あ、美弥子ちゃんも補習なんだ、意外♪ 頑張ろうね! 落第するときは一緒だよ☆」
「落第は嫌だなあ……」
「嫌? つれないなあ」
そんな会話をしたことを思い出す。一緒に落第してくれる仲間もいないなら、なおさら落第という事態は回避せねばなるまい。
不意に、誰かに呼ばれた気がしてこっそり周囲をうかがう。誰もが懸命に課題を解いていて、気のせいだったようだ。机の上の課題に目をやると、その解くべき体育の課題の上に小さなサンマさんがいた。何かこそこそと話しかけてくる。
「サンマさん!? うるさいなあ」
小さなサンマさんと同じく、タルトは言葉を返す。
「ほんとは僕はもっとできるはずなんだよ……ちょっと寝ぼけてただけなんだ。リアルとBLの身体の作りが違うことくらいわかってるってば」
だがしかし、タルトの恥ずかしい話をサンマさんは言い続ける。大きな声で言わなくてもいいのにと思うが、タルトが叫んでしまえばみんなに知られてしまうだろう。だが、久保田先生ならBLの趣味を分かってくれる気がする。その点はバレても気楽なのだろうか……。
突然ガタリと勢いよく立ち上がる音が聞こえて、タルトはそちらを見た。立ち上がっているのは……真央だった。
「食べたら戻ってくるのだ、武士の情けなのだ、高楊枝なんてできないのだ、自由への逃走リターンズなのだ!」
早口で叫んで、教室を出ていく。抜け出すのはよくないことだが、本当に抜け出す人を見ると、どうしても惹かれる。
(どうしよう、僕も行きたい……)
だがしかし、先に述べた通り、落第という事態は避けねばならない。ネコミケを純粋に楽しむことができなくなっても嫌だ。
「サンマさん捕まえて薄い本のモデルにしちゃおうか?」
机の上で恥ずかしい話を言っていた小さなサンマさんは、何を感じ取ったのか、ぱたっと喋るのをやめた。大体サンマさんが暴れているのはみんなに迷惑なはずだ。捕まえてクッキング・パーティーのおかずにしてもらうという手もある。捕まえよう、そう思ったときには、机上に小さなサンマさんの姿は影も形もなかった。逃げられてしまったらしい。
それにしても暑い……ろっこんで猫になってパーティーに行けたら捕まらないかもしれない。そうなればなんだかシンデレラの気分になりそうだ。もしこの課題が終わったら、無駄かもしれないけれどパーティー会場に行きたい。そんなことを考えながら、タルトはぽつりと呟いた。
「この次はきっとパーティー側に……」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月24日
参加申し込みの期限
2014年05月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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