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大人の時間はビアガーデン
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ドイツビールの巨大なジョッキを右手に、左手には激辛麻婆豆腐のトレーを載せて、鷹峰凪は席を探します。
店が多いわりに入場者数は限られているので、行列にあまり待たされないのも大変ありがたい。その分、入場料は相応に高めですが。
――今日もあの席が空いていればいいけれど。
はい注目、『今日も』に注目です。
凪はこのガーデンに来るのは初めてではありません。
それどころか、先月のオープン以来、わりと頻繁に訪れているのです。
シーサイドタウンの一角、『鷹峰書房』をとりしきる見目麗しき店長、それが凪の公式経歴です。
客商売というのは決して楽ではありません。知的で紳士なお客ばかりであれば、凪だってそれはもう喜んで接客し、ちょっとばかりホモォ……失礼、成人指定的な妄想の材料にも(こっそり心の中で)させていただきますけれども、瀟灑な店構えの書店であろうと、ときどき、ノーサンキューな客層が訪れるのは防げません。親の顔が見たいわ、いや、見たら見たでますます失望しそうだわ、と、深い穴を掘って叫びたくなるような程度の低い猿みたいなのが、その態度物腰に相当する知的程度の低い発言で凪のストレス源になったりします。
今日も、そんなウザい、失礼、見た目言動すべてにノーサンキューなクレーマーのクレーム対応をさせられ、本来ローズピンクな凪の心には、ぼた餅大の黒い汚れが生じていたのです。
凪はプロ、多大なストレスにも負けず、一応は笑顔で猿の接客をこなしました。
とはいえこのとき、
――あのDQNどもが……私の城の中で騒ぎやがって……いつか穴という穴を×××でツッコんでやる……。
などというサタニックな念を、可憐な凪が抱いていたなどと誰が想像できるでしょうか。
心の汚れは酒で洗い落とすのが一番、というわけで『今日も』凪は憂さ晴らしに、ビアガーデンを訪れていたのです。夕刻、群青色の空の下、お気に入りの席でそよ風にふかれつつ、アルコールをたしなみ読書に身を委ねるのは、このところの凪の楽しみでした。
座席は基本自由のこのガーデンですけれど、凪のお気に入り席はいつも決まっていました。
その席を探していたときのことです。
「何で拒否するんですかー私は大人ですよー」
なにやら聞き覚えのある声が彼女の耳に届きました。
見れば、背が低く愛らしい顔立ちの少女が、ビールの注文口でいささかトラブルになっている模様。
声は、ころころ心地良い音楽のようなソプラノで、体つきは抱きしめたくなるくらい華奢、ぱっちりと大きな瞳も印象的でした。美少女としかいいようがない。
といっても、本人が主張するような大人の女性とは思えません。
いやそもそも……女性なのでしょうか? いいえ。
「ほら、これが身分証です。こういうことがよくあるので、首から下げているのです」
と彼女、いや、彼こと八咫鏡
(二十歳)
は写真入り身分証を店員に示し、店員の平謝りとビールを勝ち取りました。けれど鏡は勝ち誇ったりしません。
「慣れてますので」
と軽く流して、1パイントは入る男前な大ジョッキを手に振り返りました。
鏡はれっきとした社会人、普段は星ヶ丘寮のスタッフとして働いています。執務能力はかなり高くまた常人をはるかにしのぐ記憶力も有しており、ともすれば混沌的状況におちいりがちな寮運営を、スマートにスムーズにこなしています。未成年はおろか少女ではないかとナメてかかると、ばっさり返り討ちにあうことでしょう。
まあこの外見と実際とのギャップについては、鏡自身、楽しんでいるようなところもあるのですがね。
本日はウコンの胃薬を飲んでおりますが、鏡のなした前準備といえばそれくらいで、誰かと待ち合わせしているわけでもないし、どういうペースでどう屋台を回るかという計画があるわけでもありません。つまり気の向くままぶらりと訪れたという次第です。
そんな鏡に、
「八咫君じゃない……相変わらずいいネタなショタっ娘振りね」
と凪が声をかけました。しかし、
「ええと……?」
鏡のほうは戸惑っております。
この認識の差は、凪が鏡を意識していたにもかかわらず、鏡のほうは凪を特に意識していなかったということのあらわれでしょうか。
まあ凪のたしなみ(薄い本的な)のアンテナに、鏡がひっかかりまくっていたというだけのことかもしれませんけれども。
とはいえ鏡の記憶力データベースは、『いつかにそのあたり出歩いたときになんか見かけた顔かなー』と回転し、そこから、
「鷹峰書房の御店主ですかね? 間違ってたらすみません」
という結論をはじきだしたのでした。星ヶ丘寮には業者の出入りがある関係で、この島で商品を取り扱う方はある程度憶えておかないと――という事情が鏡の側にはありますので。
鏡の反応がそんな程度ということに、ちょっぴり寂しい気持ちの凪ですけれど、そんなことは気にしないでおきましょう。差はこれから埋めればいいのですから。
「もしかして八咫君、ひとり?」
「そうですね」
「うちもそう。ぼっち同士ということかしら」
「そういうことになるでしょう」
言われてはじめて気がついた、とばかりに鏡は返しました。
まだ早い時間帯というのが良かったのでしょうか、凪のお気に入り席は空いているようです。彼女はそちらを目で示して、
「だったらぼっち同士、仲良く飲みましょう? こういうのもたまにはいいものよ」
「私でよければ喜んで」
一も二もなく鏡は賛成しました。楽しい夜になりそうです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月14日
参加申し込みの期限
2014年04月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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