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寝子島、停電の熱帯夜
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【AM1:42 エノコロ岬】
「ほんとにいい夜だ」
岬の先端脇にある石垣に座る
宇佐美 実
は、ラジオを垂れ流しながら、ほろ酔い気分で街の声を聞いている。うさみみヘアバンドを装着し、ろっこん「きこえるうさみみ」を発動、遠くの声や音も十分に拾うことができる。着いたころは子どもたちのはしゃぐ声が津々浦々から飛び込んできたが、2時も前になると、だいぶ街は静まってきている。誰かの満足そうな寝息がかすかに重なって耳元へ届いていた。
「絶景なり絶景なり」
うちわで顔を仰ぎつつ、いびつな大きさの月見団子を頬張る。黄色い月にカップ酒を掲げて一口ちびり。今夜何度目の、空との乾杯だろうか。
「あの子も見てるかね……」
視線を落とし、遠い海の向こうを眺めていたら、不意にある人を思い出した。
「ん」
突然、複数の男女の悲鳴のようなものが聞こえた。距離はだいぶ遠い。ヘアバンドの両耳に手を当て、音のする方向へ姿勢を変える。
「寝子ヶ浜海岸……いや、さらにその先か」
悲鳴やら怒号やらがしばらく続いたが、急にしんと静まり返ると、今度は笑い声や和やかなムードが空気を揺らして実の耳へと届いてくる。
「どうやらおっさんが出ていく必要はなさそうだな」
安心すると、肩の力を抜いてまたちびりとあおる。
岬の先端を歩く若い女性が見えた。
「お」
見覚がある。
「猫好きのお嬢ちゃん」
気安く声をかける。大きな声で呼ばれた
恵御納 夏朝
は、肩をビクッと強ばらせたが、以前
画材屋さんで一緒に暑中見舞いを書いた顔見知り
だと分かると、実のそばへと寄っていった。
「女の子がこんな時間に1人で散歩かい」
「なんだかワクワクが収まらなくて」
猫を追いかけていたらここまで来てしまった。そんな経緯を聞いた実は思わずお酒をこぼしそうになった。
「帰りは俺が送っていってやるよ。安心しな、俺は優しいおっさんだから」
「うん、何となく分かるよ」
うさみみを着けていることさえ除けば、とても真面目で優しい人のように感じた。
「あ、お団子」
食べ物を見て、腹が空いていることに気づく。
「食べるか?」
「でも……」
「遠慮はいらんよ。月で作りすぎてな、配りに降りてきたんだ」
夏朝は微笑むと、実の隣に座る。
「美味しい」
「丹精込めて作ったからな」
ラジオからは懐かしいメロディが流れいてる。きっとこの子は知らない曲だろう。
「月と星の明かり、綺麗だな。いつもの寝子島よりよく見えるね」
「停電の夜だからこその絶景だ」
「でもちょっと、電気の明かりも恋しくなってきたな」
ここまでひとりで心細かったのか、ホッとため息とともに本音を漏らす。
「はは、そうかもしれんな。大丈夫、明日には明るい朝がやって来るよ」
「うん」
この子たちの未来も明るいものであってほしい。月に強く願い、それを口実にして、またカップを開ける実だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
4人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月12日
参加申し込みの期限
2014年04月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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