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●まだまだ答えてナツメ・マリアンヌ・ナシさん
ぱんと響いた音は――
獅子島 市子
が
神辺 こゆみ
を平手打ちした音だった。
その衝撃はそれなりのもので、勢いでこゆみの瞳から涙が一粒零れ落ちるほどのものだった。
椿 美咲紀
は自分が叩かれたわけではないので、思わずきゅっと目をつむった。
「なんかを信じるのはスゲーコトだ」
市子の声は想像したよりもずっと落ち着いていて、底まで透き通った川のようだった。
「だが見ろ。皆メーワクしてんだ」
そろそろと目を開けて、こゆみのようすを窺う。頬は真っ赤な林檎のように腫れていて、見るからに痛そう。
けれど先ほど謝った時以上に憔悴していて、美咲紀の胸の奥は小さくつねられたような痛みが走った。
「ホントにらっかみ様と会いてーなら他にあんだろできるコト」
「できること……」
どうにかそれだけこゆみは呟いた。
「……あとは自分で考えろ」
市子は唇を結んで、もう開こうとはしなかった。
強引なやり方だったが、きっとこうでもしなければこゆみは自ら取り憑かれることを望んだだろう。
そしてけして抗わず、永遠に取り憑かれてもいいと言いかねないほどであった。
(でもそれはナシちゃんにとってもいいことじゃないと思うの)
美咲紀は鉛筆を握る手に少しだけ力を込めて、それに比例して頬の力を抜いた。
そうして自然な笑顔を美咲紀は咲かせる。
「ナツメ・マリアンヌ・ナシちゃん。驚かせて、ごめんなさい」
声は、そのどちらとも違った。
無駄な力は入っていないけれど、包み込むだけの力を込めた声。
「たくさん質問に答えてくれてありがとうございます」
笑顔のままぺこんと頭を下げる。
「何かを成すのナシちゃんですよね。椿とお友達になって下さいな」
美咲紀にほんの少しだけ、不安の色が浮かび上がる。
けれどそれを恥じることなく美咲紀は彼女の答えを待った。
(不安を覚えているのはナシちゃんも同じ。私達の都合だけナシちゃんに押し付けちゃいけませんよね)
彼女は『ひと』が欲しいと言った。
(それって、もしかすると友達が欲しいっていう意味だと思うのです……!)
教えてもらった分、驚かせてしまった分、彼女にはお返しをしたい。その為に何ができるだろうかと美咲紀はずっとそればかりを考えていた。
その先にある想いはひとつ。
(ナシちゃんには心穏やかに元居た所に帰ってもらわなきゃ)
友達をむりやり連れてきて、むりやり追い出すなんてそんなことはしたくない。
美咲紀のそんな思いは彼女に届いたようだった。
『うれしい』
鉛筆がゆったりと動き、示した。
そして美咲紀が喜ぶ間もなく『こめんなさい』と彼女は言った。
理由もなく謝られている。
あるいは理由を隠す為に謝られている。
市子にはそうとしか思えなかった。
こんな場面になっても、暴れまわっている悪霊たちも耳障りで市子は眉をひそめる。
(今日は沸点低くてめんどくさいな……)
果てには自分自身にまで苛立ち始め、市子は盛大なため息をついた。
ナツメは何度も何度も『こめんなさい』という文字の上を這い続ける。
「いい加減にしろ」
自分で思っている以上に不機嫌な声が出てしまう。舌打ちしたくなるのを抑えて、市子は鬱憤を晴らすように言葉を想いを吐き出した。
「ナニが目当てか知らんけどカラダ要んならあたしを貸す。
ダチが欲しけりゃ、あたしだってなってやる。
どうしてもって言うなら別に帰らなくたっていい」
鉛筆の動きがふと鈍る。
「でも悪霊はどーにかしてくれめんどくさいし」
この言葉で完全に動きは止まった。
「仲間だったら、おとなしくしろっていやぁ、黙るだろ?」
言葉をつまらせたナツメ。
その気持ちを代弁するかのように
宮祀 智瑜
が、うっそりと口を開いた。
額には汗の玉が浮かび上がり、非常に顔色が悪いように市子の目に映る。
「マリアンヌさんは……この子たち、は。ひとが欲しいんじゃなくて、ひとになにかして欲しいんだと思います。
自分たちではどうしようもないことで、苦しんでいて……助けて欲しいんだと思います」
喘ぐように、苦しみながら智瑜は説明していく。
智瑜は本当に彼らの気持ちがわかっているのかもしれない。
市子は智瑜の姿を見て、唐突にそんな風に思う。
それが余計に面倒だった。
「したいとかして欲しいとか甘ったれるな。
わざわざこんなことしてんだから、言いたいことくらいはっきり言え」
あたしは言いたいことは全部言った。
市子は堂々と、されど面倒くさそうにそう告げた。
悩んでいることを示すように鉛筆は紙の上をぐるりぐるりと走る。
そのうち紙が破れてしまうのではないかと思う程に何度もだ。
そして文字が見えなくなるくらいのたうち回って、最後に浮かび上がった文字は三つ。
『か』
『し』
『て』
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担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月06日
参加申し込みの期限
2014年04月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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