this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
星ヶ丘教会のお茶会
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
14
つぎへ >>
「……そうだけれど」
引き止められた雨宮が振り返って肯定する。
「あの、凄く素敵でしたっ」
がたっと椅子から立ち上がった御陵の瞳が興奮に輝いている。
「ああ、はるさんは音楽が好きだったわね」
御陵は幼い頃からトランペットを習ってきている。一つの楽器を極めようと愛する彼女の耳に、歌こそ彼女そのもののような雨宮の歌声は特別に響いたようだ。
「……貴方も音楽をするの?」
桧垣の言葉に、雨宮の灰色の瞳がじっと御陵を見つめる。
「はい! トランペットをっあ、えと、今日は持ってきてないんですけどっ」
「そうなの」
あわあわと慌てる御陵の様子に、桧垣が助け舟を出す。
「もしご都合が悪くなければ、少し一緒にお茶を飲みませんか?」
「!」
「……お茶?」
「私もあの歌は素晴らしかったって思っているし、可愛い後輩も貴方とお話したくてたまらないみたいだし……」
「……」
「だめかしら?」
柔らかく尋ねられて、雨宮の目元がわずかに緩む。
「構わないわ」
(ばんり先輩ありがとうございますー!!!!)
御陵は心の中で絶叫した。うきうきと座りなおせば、桧垣が訳知り顔で目配せを送ってきた。
「……なんだか、とっても甘いです」
「はっきり見ているだけで胸焼けがする、と言っても良いんだぞ?」
「ん?」
鴇波と旅鴉の声にじゃり、という音を立ててカップをソーサーに戻した上穗木が首を傾げる。
「どうかしたのか?」
じゃり、という異音はカップとソーサーがこすれた音ではない。解けきらなかった砂糖がカップの底へ落ちた音である。
「なんでもない。気にするな」
指摘することを諦めている旅鴉は肩をすくめるとスケッチブックに視線を向ける。そこには気ままに描かれた庭園の風景や、歓談する人々、迷い込んだ動物達等が描き止められている。
「そうか……鴇波くんもどうだ? 甘くて美味しいぞ?」
好意で薦められるのは、バタークリームとカラメルで覆われた王冠のような形をしたフランクフルタークランツ。見た目からしてとても甘そうである。
「え、と……」
鴇波とて甘いものは嫌いではない。苦手なのは苦い食べ物だ。
だが、目の前で糖分の過剰摂取をこれでもか、と見せ付けられては食傷気味にもなる。
旅鴉が感じたいやな予感はこれだったのだ。
「ご歓談中、失礼するよ」
「桃のソルベはいかがですか?」
トレーに宇佐見作のソルベを載せた神野と十文字が、澄まして声をかけてきた。
「可愛い!」
食傷気味だった鴇波の目が輝く。
「ほう……一つ貰おうか」
旅鴉も筆を止めてソルベに興味を示す。当然、上穗木も手を挙げ、神野の持つトレーから三つのソルベが取り上げられた。
「はい、溶けないうちに食べてね」
「若菜センパイは食べないの?」
手渡されたソルベと十文字の顔を見比べて鴇波が首を傾げる。
「配り終えたらね。沢山あったから、シスター達の分と一緒に分けておいて貰ってるんだよ」
「シスター・ゼシカの手伝いは喜んでするけど、こんなに美味しそうなものを食べ逃すのは我慢できないからな。だから、鴇波さんも遠慮しないでどうぞ」
冗談交じりに神野が後を次ぐ。気遣いをユーモアで包む神野の姿に、十文字は小さく息をついた。
(マキナさんは相変わらずかっこいいなぁ)
トレーを持ってくれたのも、きっと彼女の気遣いだ。いくつものソルベを載せて庭園を歩き回るのは腕に負担がかかる。甘えさせてもらっているな、と神野を見上げていれば、視線に気がついたのだろう、神野が振り返った。
「十文字さん? 疲れちゃったかな?」
重いものを持っているのは神野なのに、気遣われてしまって、慌てて手を振る。
「大丈夫です、私よりマキナさん、腕、疲れちゃいませんか?」
変わりますよ、とトレーに手をのばすが、神野がトレーを掲げてかわしてしまう。
「もう後三個だから、ぼく一人で大丈夫だよ。十文字さん全然座ってないんじゃないか?」
「ふむ、なら一緒にどうだ?」
旅鴉の提案に再び鴇波の目が輝いた。
「え、でも……」
椅子も無いし、なにより神野に悪い。遠慮しようとする十文字の肩を叩いて、気にする風も無く神野が笑う。
「空いてる椅子持ってくれば平気だよ。ぼくも配り終わったら色々食べて楽しむつもりだから」
「じゃあ、椅子持ってくるっ」
鴇波がうきうきと空いている椅子を持ってきて十文字に薦める。
「じゃぁ、十文字さん、鴇波さん、また後でね。……皆さんも楽しんで」
十文字が否定する前に話をまとめてしまうと、神野は手を振りながら他のテーブルへと歩いていった。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
14
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
星ヶ丘教会のお茶会
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笠井 月子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月21日
参加申し込みの期限
2014年03月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!