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<CI@SP>Evergreen≒Deciduous
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●やがて、人形の待つ家へ●
分断された世界でも、寝子島に夜が迫っていた。
まだ外で遊んでいる筈の子供たちの声もなく、放課や仕事帰りに行き交う人や車の気配もなく……街は何処か無機質に見えて放り込まれた者の平常心を脅かす。
日暮 咲希
としっかり手を繋ぎ合って、
吉祥寺 黒子
は合流場所を目指していた。
いつ襲ってくるか分からない人形たちを警戒してか、黒子の表情は厳しい。
「今ンとこ、新しい情報は増えてねぇか」
時折携帯をチェックしながら、桜台の住宅街へと入った。
ここは夢に近い異世界で、人形が動いて攻撃するかも知れないし、人間も不思議な力を使う可能性がある。
信じられねェだろうけど、と前置きして話した説明を、咲希は懸命に頷いて聞いた。
『私、黒子ちゃんの話、信じるよ。それにこの人形、私たち以外誰もいなかった筈なのに落ちてたのだって、変だもの』
咲希は自分より状況を理解し、真剣に伝えてくれる彼女の事を、頼りにしているようだ。
「やっぱり歌詞に『希望』が入ってる歌が、人形を止める事が出来るみてェだ。……何もキャットアイランド内で歌われた事のある歌だけじゃなかったようだけど」
『希望』という言葉がキーワードなのは確かなようだが、それだけでも効果はないようだ。
「歌に入ってるって事が肝なんだろうか」
考え込む黒子に、咲希が淡く笑む。
「歌だったら、私も役に立てるかも知れないね」
「ああ、現に……コイツらも咲希の歌で解放されたのかも知れねェ」
『アハハハ、キャアッハハハハハハ♪』
西洋人形たちが上げる耳障りな声に、空気が嫌な振動を起こす。
「……ぅっ!」
「大丈夫か、小山内!?」
そもそも呻き声すら上げられない海を庇うように、刀が前に出た。
スケッチブックに書かれた定型文のページを捲る余裕もなくて、海はなんとかこくこくと頷いて見せる。
ドール型の人形たちが放ってくる笑い声は、振動が骨身まで響いて不快だ。
それでもイヤホンの効果はあったようで、耳から直接声を聞いてしまった人々が蹲って呻いている中、二人はまだ動く事が出来ていた。
彼らは人形を沈静化させる為、ねこったーで情報の上がっている目ぼしい場所を回っていた。
(さっき助けて貰った分、頑張らないと)
海は曲を流す時、『希望』が歌詞に乗っている辺りから再生を始めたものの効果がなく、ピンチに陥って颯爽と駆ける刀に助けられた事を思い出した。
結局、始めの方から効果の現れる辺りまで曲を掛けているとどうしてもタイムラグは否めず、効くまでどうにかして時間稼ぎをする必要があった。
中に描いた線に身を置いて、海はくるりと半円の軌道で襲い来る人形をかわした。
カタタ、とミシンのような音を立てゴマ粒のような弾丸を撃ってくるフィギュアの攻撃を、加速した刀が飛び越える。
「いくぞ!」
彼は空中から、対角線上にいる海へと筒状の芯に巻かれた布を放った。
その端をしっかり掴み、人形たちのいる方角にぐっと押し出すように駆ける。
『
~♪
』
殆どの人形を包み込み、端っこを押さえつけている間にも、スマホから流れ続ける曲。
それがある地点を通り過ぎると、途端に布を下から跳ね除けようとしていた力が消えた。
取り零したぬいぐるみも、彼らに攻撃する前に地へと落ちる。
上手くいった。
一応集めた人形を布で包んで口を縛り、隅に置いておく。
「そろそろ布を買い足しておきたいんだけどな……」
始めに訪ねた店には運良く店番がいたが、その店まで戻っている時間が惜しい。
『おみせのひと、いるといいけど』
「緊急事態だから、いなくても代金を置いて勘弁して貰うしかないな」
スケッチブックの言葉を見せる海に、刀は肩を竦めた。
(それにしても……)
ほっとするのもそこそこに、刀は世界が分断される前、円から届いていた情報を思い出していた。
仮想世界の様子が、次第に現実に近付いてきているという。
(もれいびは向こうの世界に直接干渉出来る。そして、向こうの世界の存在である緑の小鳥が神魂の影響を受けて、こちらの世界に干渉している……こちらと向こうの世界の境界が曖昧になってきてる?)
今は、もれいびもキャットアイランドと接続しているコンピュータのモニターを介し、自分と同化し得るアバターの存在がなければあの仮想空間には行けない。
だが、神魂の力やろっこんでその一定の法則を超えてしまう可能性は無視出来ないのではないか。
刀はビルの向こうに見える、島の北側にそびえた九夜山を見遣った。
(幻の桜やキヌさんは大丈夫だろうか)
『しんぱい?』
その事を耳にした海が、一言書いて見せる。
「ああ、彼女がこっちに来ているとは限らないけど……」
街を回った後余裕があれば行ってみようか。
そんな事を考えていた彼の許に、ひとを介抱していたもれいびらしき寝子高生が近付いてくる。
「ありがとう、お前たちが来てくれたお陰でみんな助かったよ」
ひとの方はまだ精神攻撃のダメージから回復していない者が多いようだが、傷を負った者もたいした事はないらしい。
「俺、ちょっとだけど怪我を治せるろっこん使えるんだ。あと、向こうの通りにダチがいる。良かったら一緒に回らせてくれないか?」
人手が欲しい今、願ってもない事だ。
「こっちこそ、よろしく頼む!」
刀は男子生徒と握手を交わした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
前回シナリオ
<CI@SP>マヌカノイドはリアル・ワールドの夢を見るか
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月20日
参加申し込みの期限
2014年03月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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