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【猫の王さまと楽器と歌姫】
黒依 アリーセ
は草の匂いに静かに目を開けた。
軽音楽部の部室で練習中に疲れて、椅子に座ってつい居眠りをしてしまった事だけは覚えている。
手持ちのソプラノサックスと椅子はそのまま。ひらけた世界は芝生と吹きぬける風と心地良い日の光に包まれていた。
「ココは…どこ?
夢にしては…リアルね」
辺りを見渡し、神魂のいたずらにしてはテオが騒いでいない事から、そう大した事ではないのだろうと判断して。
「風が…気持ちいいな。
しばらく、ゆっくりしていこうかしら」
そう決めて、深く深く、深呼吸を一つ。
アリーセはふと思い至った。
まだ誰も見当たらない草原の中で楽器を吹けば、少しは上手く吹けそうな気がして。
ソプラノサックスを両手に構え、練習中の曲を少しだけ演奏してみた。
しかし、綺麗に鳴り始めたかのように思えたソプラノサックスは、フレーズの境目で珍妙な音を立て始める。
アリーセは溜息混じりにサックスを吹くのを諦めた。
「駄目…ね。フレーズが上手く繋がらない。
なかなか上達しないな……」
──音もまともに出せなかった頃に比べれば、マシ…だけども──と、過去を振り返って苦笑を一つ。
それでも良くなったのだと自分に言い聞かせながら。
微かに聞こえる風が奏でる草の音を聞いていると、がむしゃらに練習する事もないかと思えてきた。
「うん、今は止めましょう。
気持ち良い場所では、気持ち良く過ごさなきゃ」
気分を切り替えて椅子から立ち上がる。
そして、広くなった視界の遠くには、二本足のナニカがいた。
「あれは? 猫さん?」
興味本位から、座って一緒に持ち込んでしまったらしい椅子から離れ、そちらの方へと歩き出す。
近づくにつれ分かる、明るい黄茶色の猫は目の前の何も無い空間を、くしくしと何かの布で触っているようだった。
「最近の猫さんは、2本足で歩くのかしら」
近づいた先、猫は気配で察していたのか、掛けられた声に驚くことなく人の言葉でアリーセの疑問に返して来た。
「王国では平和が原因で人が退化すると、二本足の猫になるといわれているニャ。
それは、平和の象徴だと言われているニャ。
我輩の王さまとしての責務なのニャ」
「あら、猫の王様なのね。敬語でお話した方が良いのかしら?」
「違うニャ。『王さま』なのニャ」
何かこだわりでもあるのか、首を振りつつ微妙なところを指摘してくる猫の王さま。
「王さまはここで何をしているのですか?」
「ここは秘密ニャ。『秘密の役割を果たしている』ニャ」
堂々と秘密と言っているものの、この言葉から『何かの役割を果たしている』事は理解可能そうだ。
「王さま、ここは一体……?」
「『ここ』は秘密ニャ。秘密の役割を果たしているニャ」
先程と全く同じ返事が返って来る。
しかし、今度はこの空間そのものが『秘密』である事が分かる。
秘密を山ほど隠しているようだが、元々、あまり口は重くない王さまなのかも知れなかった。
「王さま、神魂ってご存知ですか?」
「知らないニャ」
今度の質問には一刀両断。
しかし、今までの王さまの口調から、本当に知らないことが伺えた。
──そう考えれば、王さまは神魂関係者であれば、テオと違って情報の宝庫だったかも知れない。
「お話を聞かせて下さって有難う御座います。では、お近づきの印に是非、歌を献上させて下さいな」
「祭でもないのに歌とは贅沢だニャ。是非聞かせてもらうニャ──
ニャ? そちらの楽器は演奏用ではないのかニャ?」
「この楽器?
コレはまだ、練習中だから……」
恥ずかしさから頬を赤く染めるアリーセを傍らに、猫の王さまは肩にかけていた肉球印のはいった大きなトートバッグを前に抱えて、ぺたんと草原へと座り直した。
そのまま、今か今かと興味津々の眼差しでアリーセを見つめてくる。
アリーセは、緊張をほぐす為に一つ。
そのまま、一気に伸びやかに歌い出した。
目覚めたら空 どこまでも青く
頬撫でる風 吹き抜ける先で
出逢ったのは猫 背を伸ばし歩く
風が芝生を 波立たせる
悩み事も 風に溶ける
ゆったりと歩く 猫と並んで
足音合わせ 笑顔零れる
いつかアナタと 歩いてみたい
こんな綺麗な 空の下を
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月17日
参加申し込みの期限
2014年03月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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