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【夢の続き】
本宮 虎治
が目を覚ますと、そこには校舎の影も形もない、一面の草原が広がっていた。
草原の緑色をした地平線が見られる。こんな光景はなかなか見れるものでもない。
しかも、学校内だとしたら更に……
「……まだ寝てんのか、?」
夢かと思い頭を振るが、現状何も変わるところはない。
手持ちの荷物はポケットに入っていた携帯のみ。
「んだぁ、こりゃ……?」
寝起きの頭では纏まるものも纏まらない。
そう判断した虎治は少し寄り掛かっていた大樹からその身を起こし立ち上がった。
遠くには、夕焼けの赤が緑の芝生にとても映え、地平線が燃えるような幻想的な光景が広がっている。
その一枚一枚を、外見とは想像もつかない細やかさで、風景を切り取り丁寧に携帯のカメラ機能で収めていく。
「……木ぐらいしかねぇのか。
あとは見渡す限り野原…あ? 猫……か?」
黄茶色の猫が二本足で立っている。
思わず、携帯機能のカメラのボタンを押していた。
「なんだ、ありゃ……?」
一瞬で走り去っていた猫だが、虎治が歩いている間に写真を確認したところ──全てが、カメラ目線。
どの写真も、一枚たりとも携帯の方を向いていないものはない。
中には、片手を上げて挨拶をしているものまで見受けられた。
「何だこれ、猫の亡霊か何かかっ!?」
虎治は祖母からもらった大事なお守りを改めて身につけて念じ始めた。
本宮 虎治のろっこん発動!
【発動条件】 婆ちゃんからの数珠を所持状態で集中する
【能力】 死者と通信・交流する能力
辺りに霊体の気配がないかを静かに探る。
……しかし、現実世界ではどこにも必ず1体はいる筈の霊体の気配が、ここでは綺麗に、徹底浄化されてしまったかのように存在していない。
「……こりゃ、無理そうだな」
諦めた様子で、本来の数珠の持ち主であった祖母に感謝して数珠を付け直す。
結局、樹しか居場所らしい居場所がない事に気付いて、だるそうにそちらの方に戻った時。
1人の女の子が大樹の側で、まっすぐその樹を見上げていた。
「……あ……?」
「この樹、二人以上で揺すると、綺麗な石の入った木の実が落ちてくるんだって。…さっきまでいた人達が言ってた」
少女の名前は
恵御納 夏朝
。
夏朝はずっと大樹の上──木の実の方へ目をやっている。
「今から、駄目元で揺らしてみようかなと思って……」
そう言うと夏朝は、1人で樹を揺らし始めた。
……しかし、木の実は落ちてこない。
「………………」
夏朝の表情からは判断は付き辛いが、雰囲気から無言で落ち込んでくる様子がひしひしと伝わってくる。
「……しょうがねぇな……」
小声で小さくぼやき、虎治は夏朝の反対側へ回って樹を揺すり始める。
「……!」
それに驚いた夏朝であったが、「あ……ありがとう」と礼を告げて一緒に樹を揺さぶり始めた。
すると、軽い音を立てて2個の木の実が落ちてきた。
夏朝は嬉しそうに、しかし少しおっかなびっくり木の実を拾い上げる。
「はい、一つは、君のだよ」
そう言って虎治に木の実の乗った手を向けた向けた夏朝は変わらず表情少なだ。
しかし、その手にはたくさんの感謝の気持ちが篭もっているのが伝わってくる。
「……お、おう……」
むげに断る気にもなれず、そのまま素直に受け取ってしまったは良いが、それからどうしようかは考えもしなかった。
夏朝が木の実を開けるのをみれば、その手には、透明で軽やかな色をした、トパーズにも似た宝石と見間違う程の綺麗な石が乗っていた。
その顔は僅かにほころんでいる。
「ありがとう」
夏朝のお礼に、少し照れながら「おう」とだけ答える。そうとだけしか答えられなかった。
しばらくして、顔を上げて気がつけば夏朝の姿が見えなくなっていた。
目的を果たして帰ったのかも知れない。
自分も割ってみるか、と──胡桃の節目に爪を立てて割ると、中から一粒の半透明に白い紫の石が転がり落ちてきた。
それが掌に乗ると、何故かとても温かい心持ちになったのを感じた。
うららかな春の日差しの中昼寝をしている時に、それはとても近く──
「いやっ、これ以上寝てどーすんだよ!」
慌ててまた横になり掛けていた身体を起こす。
現在、あちこちを縦横無尽に走り回っている猫の王さまならば、脱出方法も知っているのかも知れないが……
「まぁ…たまには悪くねぇだろ……こんな日も」
そうして虎治は樹に寄りかかって、落ちていく夕焼けをただ静かにのんびりと眺めることにした。
そして、普段なら夜分にやっていたら職務質問をされてしまいそうな、外での涼しいシャドーボクシングをして、存分に身体を動かして。
ふと見上げれば、星が美しい時間になっていた。
携帯にあらかじめ入れていた音楽に、お気に入りの音楽を流して。
他にも来訪者がいる可能性を踏まえて丘から降り。
広い広い草むらに大きな身体を投げ出した。
そのまま、手につけていた時計の針がぴったりと頂点に重なる瞬間まで。
虎治はその時間を、一つの石と一緒に想い出として持ち帰ったのだった。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月17日
参加申し込みの期限
2014年03月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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