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気付いたら知らない場所に出ていたなんて、そう珍しい事ではない。けれどいつの間にか日差しが和らいで、霧に抱かれた世界に迷い込んでしまったなんて、そうそうない。
御陵 春哉
はきょろきょろと周囲を見渡すと、大きな赤い瞳を心細げに細めた。ぼーっとしながら歩いていた自分が悪いとは分かっていたが、それでも放り出されてしまった世界はあまりにも人気がなくて、寂しい。
「あれ? 御陵さん?」
不意に声をかけられ、不安に潤みそうになっていた目を擦ると振り返った。
「花厳さん!」
子犬のように顔を輝かせて走って来る春哉に、
花厳 望春
は思わず頬を緩めた。気付いたら不思議な世界に迷い込んでしまい、不安を感じていた望春だったが、見知った顔を見つけてほっと安堵の息を吐く。
「花厳さんも、迷子ですか?」
「迷子っていうか……うん、迷子かな」
少々釈然としないものの、自分が今何処にいるのか分からないという点においては迷子に違いない。知らない所を一人で行動するのも不安だが、何より女の子を一人にさせておくのは危ない気がする。不思議というだけで、危険な感じはしなかったが、それでも何かあってからでは遅い。
「御陵さんさえ良ければ、一緒にいよう」
「はい!」
輝くような無邪気な笑顔を真っ直ぐ見ていられなくて、思わず目を逸らす。何となく鼓動が早い気がするが、不思議な世界に突然迷い込んでしまったからだろう。つり橋効果というやつだ。多分。
「折角だから、少し歩いてみようか」
大きな通りを並んで歩く。車の往来はなく、道の真ん中を歩いても危険はないのだが、何となく歩道を歩いてしまう。立ち並ぶお店はシャッターの下りているものも多かったが、開店と札の下がっているお店も人気はない。
「あ、雑貨屋さんなんてあるんですね。わぁ、可愛い……」
春哉がショーウィンドウに飾られた小物に目を輝かせる。向日葵の花がついた写真立てに、鳥籠の形のネックレス、柴犬の小物入れまである。
「本当だ、可愛い。……ね、折角だから、のぞいていってもいい?」
「勿論! 入ってみましょ!」
嬉しそうにそう言って、春哉がガラスの扉を押し開ける。カランと鈴の音が鳴ったものの、店員が出てくる様子はない。
「お邪魔します」
望春が良く通る声をかけるが、やはり無人のようだった。どうしたものかと顔を見合わせていると、鈴の音が鳴った。
初めて聞く道の名前に、
御巫 時子
は困惑した。木の看板には時間が書いてあり、腕時計に目を向ければ今は15時を過ぎたあたり。ただの勘だが、あと3時間ほどしたら元に戻れるだろう。
五十嵐 尚輝
に会いに学校まで行こうと思っていたのだが、時間まではこの世界で過ごす他はない。当てもなく大通りを真っ直ぐに歩き、可愛い小物が飾られた雑貨屋の前で足を止め、ショーウィンドウから中を覗く。シャッターが開いていても人気がないお店ばかりが並んでいたが、そこには人がいた。
扉を押し開け、中にいた二人が驚いたように顔を上げる。男の子の方は、知っている顔だった。
「御巫さんも来てたんだ」
「お知り合いですか?」
春哉がクリクリとした瞳を、時子と望春に向ける。
「同じクラスなんだ」
「そうなんですか! 私、6組の
御陵 春哉
です。花厳さんとは、寝子島クラシック同好会で一緒に演奏してます」
「2組の
御巫 時子
と申します……。望春さんは、楽器を弾かれるんですね……」
同好会繋がりと、言葉にすると何だか薄い関係のようで、一人で静かにダメージを受けていた望春だったが、時子の言葉に頷いた。
「ピアノを少し。やってる年数自体は長いんだけど、素人よりは上手いかなって程度だから、芸術科の人と比べると全然」
「そんな事ないです! 花厳さんのピアノは優しくて、私は好きです」
真正面から好きと言われて、それがピアノの事であると分かっていながらも何だか恥ずかしくなって目を逸らす。二人の雰囲気に微笑みながら、時子は店内を見渡した。
「こちらにも店員さんはいらっしゃらないんですね……」
「声もかけてみたんだけど、誰も……あっ」
望春が何かに気づき、レジに指先を向ける。一人一つまでと書かれた紙が貼られており、望春と春哉が顔を見合わせる。
「んー、ひとつなら頂いてもいいのでしょうか?」
「多分、一つまでなら持っていってもいいって事だよね?」
二人の瞳が時子に向けられ、小さく首を傾げながらも頷く。
「おそらくは……。値段も書いてないですし……」
何だか有り難いような申し訳ないような気分になりつつ、三人は店内をゆっくり見て回った。春哉が綺麗な水色のリボンを手に取り、望春が淡い桃色の花のチャームがついたヘアピンを手に取る。二人が何を選ぶのか見ていた時子が選んだのは、ここに来るまでに見たものと同じ立て札に青い鳥が止まっているデザインのメモ帳だった。立て札部分に書き込みをする事が出来る。
「ありがとうございます。とっても大事にします」
春哉がレジに向かって手を合わせてお礼を言う。お祈りにも似た様子に望春が小さく微笑みながらも、彼女の隣に立って同じようにお礼を言っている。時子は先ほどのメモ帳に『大切にします』と書くと、そっとレジの裏に置いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
雨音響希
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月05日
参加申し込みの期限
2014年04月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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