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怪奇! 商店街の幽霊ッッ!!
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第三章「それは求めても届かない」
~参道商店街~
静まり返った町中を走る人物がいた。
その者は背が高く、見た感じは野生というかどこか商店街に不釣り合いな風貌をしている。
彼は道を突っ切ると路地裏へと入っていく。途中ゴミ箱があったので障害物代わりに倒しておいた。
走る彼の背後で何者かがゴミ箱に引っ掛かり転ぶ音がした。それに反応し彼は振り返って指を向ける。
彼――
アダム・スメルディン
の指から放たれた不可視の色の無い炎はゴミ箱に着火し激しく燃え上がった。
燃え盛る炎に大慌ての男達を一瞥すると彼は言う。しかしその言葉を男達が理解することはなかった。
炎を背にしながら彼は再び走る。少々動悸が激しくなった胸を押さえながら路地裏を進んだ。
(あの程度躱せないようでは夜警として未熟だな……)
そして路地裏を抜けた所でアダムは誰かとぶつかった。
「きゃっ」
ぶつかられた女性――
聖籠 あゆか
は大きな尻餅をついた。
「いたた……すいませんねー。私、のんびりしてるってよく言われ――」
見上げた彼女は言葉を失う。
ぼさぼさの髪、ぼろぼろの服。そして染みのついたシャツ。
彼女は一瞬でアダムを幽霊だと断定した。
「ひぃぃっ!? お、男の幽霊っ!?」
アダムはあゆかを助け起こそうと手を差し伸ばすがその手を彼女が取る事はない。
彼を幽霊と勘違いしている彼女へ手を伸ばした事で、更にその恐怖心に拍車が掛かったのである。
「あわわ……に、逃げないとっ」
腰を抜かしているのかよろよろとした雰囲気であゆかは彼に背を向けて逃げていく。
彼も逃げられることには慣れているのでそれ以上追うつもりはなかったのだが……。
(あれは? 先程の女性の持ち物か)
小さな髪飾りを拾ったアダムはまだ追いつける距離に彼女を見つけた。
(大切なものか知れん。届けるか)
彼は懐から薬を取り出すとそれを服用する。
落ち着いてきた自らの胸に手を当て、走れる事を確認すると彼はあゆかを追いかけた。
走るあゆかが異変に気付いたのは走り出してすぐである。
後方からの足音に嫌な予感を感じつつ振り返るとそこには先程のアダムがいた。
あゆかに向かって走る彼を見てあゆかの恐怖はピークに達した。
(なんで追いかけてくるのーっ!?
女の子の幽霊ならいざ知らず、男の幽霊、しかも怖い人に会うなんて!)
夜の商店街を逃げるあゆか。手を伸ばし追いかけるアダム。
これではどうみても婦女子を狙う不審者にしか見えない構図である。
あゆかが角を曲がれば、アダムも角を曲がる。あゆかが速度を上げればアダムも速度を上げた。
逃げる時間が長くなってくると、流石に少々辛くなってきているのかアダムの表情が険しい物へと変わる。
そしてそれはあゆかの恐怖心をより一層強める結果となり、その足を止めさせない。
しばらくの追走劇の後、路地裏に迷い込んだあゆかはとうとう行き止まりにぶちあたってしまった。
「わ、あ……来ないで……」
壁を背にあゆかはアダムを恐怖の表情で見つめる。それもそのはずであった。
走ったせいで更に髪は乱れ、呼吸も荒くなったアダムの見た目はもう幽霊や変質者と大差ない。
やっとの思いで追いついたと思ったアダムは彼女に手を伸ばすが、それが決定打となった。
裸足になったあゆかが祈った次の瞬間、アダムの姿は目の前から消えたのである。
「ふぅ……こ、怖かった……」
涙目になっていたあゆかは安堵し、自分の目に溜まった涙を拭った。
彼が気が付くと、そこは道のど真ん中であった。
(む? 先程まで女性を追いかけていたはずなのだが……)
最初は夢でも見たのかと思ったが、手の中にある小さな髪飾りがそれは現実だと告げている。
アダムはその髪飾りをポケットへしまうと、手近なマンホールの蓋を開けた。
(いずれまた会う事もあるだろう。その時に返せばいいか……)
慣れた手つきでマンホールに入ると、その蓋が静かに閉まったのであった。
「ねこったーで幽霊の目撃情報がかなり増えているようなのだっ!
これなら、きっとそう時間も掛からず見つけることができそうなのだっ!」
携帯を操作しながら夜道を歩き、元気よく話すのは
後木 真央
。
ジャージに動きやすそうなパンツスタイルで背中には赤猫リュックを背負っている。
頭にはヘッドライトを装備し、肩からは大容量のショットガン型強力水鉄砲を掛けていた。
隣を歩く
天満 七星
は真央とは対照的に結い上げた髪、和服と清楚な日本女子といった服装である。
手に持った西洋デザインのカンテラとのアンバランスさがなかなかのアクセントのようにも思えた。
「そうですね、人を襲う幽霊なんて穏やかではありませんもの。早急な解決が望ましいですね」
そんなやり取りを交わす二人は周囲の変化を感じ取って身構える。
空気が重く変化し、身体にはまるで冷凍庫の中にいるような冷気が伝わった。
「これは……向こうから来たようですね」
「こ、怖くなんかないのだっ! 震えているのは武者震いなのだっ!」
二人の目の前に現れたのは長い髪の女性……件の幽霊であった。
いるだけで周囲の空間を歪ませる異質な気配。
風もないのに広がる黒い髪はそれぞれが意思を持っているかのように蠢いている。
「……待って待って、マッテマッテマッテマッテマッテ……」
――九夜山。
その登山道から少し外れた森の中をカンテラの灯りを頼りに八神は歩いていた。
新井夫妻からもたらされた情報を頼りに森の中を進んでいくと海の見える崖に出る。
そこには一つの大きな木があった。その近くに目印だったのだろうか。
風化した木の棒が斜めになって地面に突き刺さっている。
その木の棒には何かが書かれていたようだが、既に読み取ることはできなかった。
「ここか……予測が正しければ、ここに……」
木の棒の刺さった地面を少し掘り返す。するとそこに何かが埋まっているのを発見した。
それは古びた人形であった。
長い年月を経たのか所々壊れており、その瞳は中の球が抜けてただの空洞になっている。
その姿は件の幽霊の目撃情報と酷似していた。
土をどけて人形を掘り返した所で携帯が鳴る。ねこったーの通知音。
そこには件の幽霊と遭遇、という真央の投稿が表示されていた。
八神はそれに返信する。すぐに対応できる人を向かわせる、時間稼ぎを頼むと。
素早く返信を打ち終えると、彼はすぐさまその場所を後にした。
ねこったーの八神からの返信を確認した真央は水鉄砲を構えるとその銃身底部のポンプを引く。
じゃこんっという小気味いい音が鳴った。
「七星ちゃんっ! 修ちゃんから時間稼ぎをするようにって返信が来たのだっ!」
弓を持ち、綺麗な弓道の構えで幽霊を狙う七星はそれに答えた。
「わかりました、できる限りの事はしてみましょう」
真央が幽霊の前に走り込むと、水鉄砲を放つ。勢いよく放たれた水流が幽霊へと飛ぶ。
それを右手で払いのける様に弾くと、幽霊は左手を突き出して不可視の衝撃を放った。
横に跳んで真央はそれを躱すともう一度ポンプを引いて射撃体勢に入る。
再び真央を狙った幽霊であったがその肩に矢が突き刺さり、攻撃の軌道が変化。
衝撃波は真央の横をすり抜けて背後の壁を粉砕した。
低い姿勢で走り込みながら真央は再び水鉄砲を放つ。凝縮された水塊が幽霊の身体を直撃する。
ぐらつき体勢を崩した幽霊を見て七星は追い打ちをかけた。素早く矢が放たれる。
真っ直ぐに飛んだ矢が突き刺さるが一瞬動きを止めるだけで大した効果はない。
(やはり霊的効果がない限り、衝撃力以外の効果の程はあまりないようですね……)
弓を引き絞って足を狙って矢を放つ。
足を貫かれた幽霊だが、特に動きに支障はないようだ。やはり痛覚がないのだろう。
(時間を稼ぐには衝撃を与える事を中心に戦術を組み立てる必要性がありそうですね……)
縦横無尽に動く真央をサポートするように的確に弓での攻撃を七星は放つ。
幽霊の進行方向の地面に矢を放ち、その行動ルートを限定。
おかげで真央の攻撃は命中しやすくなり、凝縮された水の衝撃で幽霊の動きを阻害する事に成功していた。
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担当ゲームマスター
ウケッキ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
冒険
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月06日
参加申し込みの期限
2014年03月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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