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怪奇! 商店街の幽霊ッッ!!
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第一章「夜の始まり」
~参道商店街~
夜の参道商店街……。
とても暗いその場所をカンテラの明かりを頼りに歩く少女。
彼女は
花菱 朱音
。
旧市街地区自治会の自治会員達に協力を頼まれ、幽霊騒ぎを収束させに来た中の一人である。
オカルト好きな彼女ではあるが、心霊スポットの類では騒いではいけないという考えを持っていた。
それがマナーであり、霊に対する礼儀になるのではないのだろうかと。
「でも、今回は騒がしくしたわけじゃないし心霊スポットでもない……何か、何か意味があるのでしょうか」
カンテラに照らされた夜道。小さな光が暗い闇に浮かんでいる。
一歩、また一歩と歩く度にその闇は深くなっていっているような……そんな感覚に襲われた。
背中に寒気を感じる――何かが近くまで来ている、彼女はそう思った。
動悸が早くなり、額に汗が滲む。夏の蒸し暑さが更にそれを加速させていく。
振り向くか、振り向かないべきか……その葛藤が彼女の心の中で激しく行われた。
心霊現象に慣れ親しんでいる彼女であっても、怖いものは怖いのである。
(よし、いち、にの――さんっ!)
振り向いた彼女の目の前に、ソレはいた。
白い衣服を身に纏い、ゆらゆらと揺れる長い髪が顔を覆っている。
その髪の隙間から見える目には光がない――――というよりは目に位置する部分に瞳がないのだ。
黒い穴と化したその眼でソレは彼女を見詰めている。
「あ、う……あ……」
何があったのか、何が目的なのか、どうして今回のようなことを起こしたのか。
聞きたいことは山ほどあった。しかし、いざ目の前にしてみると……声が出ない。
ソレが彼女の腕を掴んだ。
「ああ、あああ……ッ!」
彼女の意識に様々な感情が流れ込む。
周囲の空間が真っ黒になったかと思うと、彼女は身を焦がすような熱さに苦しむ。
真っ黒い空間を下へ下へと落ちていく彼女の周りを炎が包んでいく。それは落ちるほどに激しくなった。
ふと、その熱量が一気に失われる。
直後、彼女は海に飛び込んだかのような感覚に襲われた。
急速に冷えていく身体。冷たい何かに包まれ、恐怖が波のように押し寄せる。
それはどこまでも落ちて――――続いていくかの様に。
「はぁ、はぁ……あ、うう……は……」
気が付くと朱音は道に倒れていた。体に一切の力が入らない。
「あれ……私、泣いて……る……?」
何が起きたのかはわからない、けれど朱音の心を深い悲しみが支配していた。
瞳から流れる涙は……一体、誰の涙だったのだろうか。
草むらの中に動く人物がいる。
その人物は少々派手なゴスロリを着用しており、赤い髪が更にそれを際立たせていた。
「あーもうっ……そうじゃないのよん。表情と動きが硬いわね」
草むらの中からやいのやいの言っているのは
火焔 燐
。弟子の
夏神 零
と
常闇 虚
の偽装カップル作戦を
草葉の陰から見守っているのだが……どうにもそのぎこちなさに口を挟んでしまいたくなるご様子。
「もっと手を絡めるのよ、顔を近づけて……ああ、違う違う、そうじゃなくって……もうっ」
この場におつまみでもあればかじりながら酒でも飲みそうな勢いである。
「後からの視線が少しばかり痛いのでござるが……」
「あらぁ? そんなこと気にするよりも……」
零の手を握っている虚の視線が零の身体を舐め上げる様に、下から上へと移動する。
虚に見つめられた零はハンターに狙われた獲物の様な感覚を感じ、身震いした。
「な、なんでござろうか?」
「いえ、話しに聞いていたよりも……可愛らしい子よねぇ……って思って――」
何か言おうとした彼女が制止する。そのままぐるりと背後を向いて一言呟いた。
「ふふっ……きたようね……あの子は、お目当ての子なのかしらぁ……?」
二人の近くの空間が揺らめいた。
そして、急激な冷え込みと寒気。
零はその経験から確信する。どうやら当たりを引いたのかもしれないと。
数秒後、揺らめいた空間から這い出る様に白い服の少女が現れる。
「お出ましのようでござるな……ただ、件の者とは少々様子が違うようじゃ……この者は件の者とは別の個体でござろうな」
「呑気に考察してる場合じゃないのよんっ! 先に仕掛けるわっ」
草むらから飛び出した燐が札を手に霊へと突進、懐からも数枚の札を取り出そうとした時、
弾かれるように吹き飛んだ。まるでボールの様に道を跳ねた燐はそのまま札を撒き散らしながら壁に激突する。
それを冷たく見ているのは白い服を纏った……短髪の少女の霊であった。
「がっ、はぁ……くっ……話は……聞かせてくれないみたいね」
立ち上がろうとする燐であったがその身に受けたダメージは大きく、身体に力が入らない。
無理に動かそうとしても足や腕が意思に反して震え、使い物にならなかった。
それを見た零は助けに入る為、札を口にくわえると走りながら手刀を振るう。
その動きは華麗な舞のように美しく、月の光に照らされるその姿は優雅と言っても過言ではないだろう。
手刀の動きに合わせる様に霊の腕が斬り飛ばされた。くるくると回転しながらそれは地に落ちて霧散する。
ゆっくりとした動きで霊が振り向くと、次の瞬間――零は宙を舞っていた。
「なっ……!?」
見えない何かに殴られたかのように空へ跳んだ彼は痛みを堪えつつ、空中で姿勢を巧みに制御。
次の一手を放った。空中で身を捻って回転し手刀を数度振るう。
霊の身体が斬り裂かれるが、無理な体制から放った為か致命傷には至らない。
音もなく霊が咆哮を上げると、音の無い衝撃波が零を襲った。
咄嗟に腕を交差させそれを受けるが、大きく燐の方へと吹き飛ばされる。
ダメージで身動きできない燐にぶつからないようにと身体の向きを調整、燐の隣の壁へと叩きつけられた。
「ぐぁっ! うぐ……」
全身を鈍い痛みが駆け巡り、気を抜けばすぐに意識が闇に飲まれてしまいそうになる。
歯を食いしばってそれを耐えると、零はゆっくりとこちらに向かってくる霊を見た。
片腕を失い、あちこち斬り刻まれた霊はバランスをうまく取れないようである。
時折ぐらつきながら此方へ少しずつではあるが向かって来ていた。
「零ちゃんっ! まずいわよ、離れなさいっ!」
声に気づいた時には既に遅く、零の顔を霊が持ち上げるようにして口づけを交わす。
しばし体を痙攣させた零は力尽きるように地面に顔を伏せた。同時に霊が消え去る。
ゆらりと立ち上がった零は無表情であった。ゆらゆらと動く様は先ほどの霊と同じ様に見える。
ぎこちない動作で腕を振り上げると彼は不可視の衝撃を放った。
壁から抜け出た燐はそれを転がって避け、反動を利用して立ち上がる。
「まったく、へましちゃったわねん……戻そうにもお札は全部ダメにしちゃったし……」
そういってちらりと自分の拳を見た。ぐっと力を入れて握る。
「すこーしだけ荒っぽいけど……ゆるしてねんっ」
地を蹴って疾駆した燐は放たれる不可視の衝撃を紙一重で躱す。
彼女の髪を数センチほど衝撃波がちぎり飛ばした。
接近した燐は強く大地を踏みしめると零の鳩尾に肘打ちを放つ。
くの字に曲がった零の体へ流れるような動作で裏拳、掌底、膝打ち、回し蹴りを決める。
「ごふっ! がぁっ!」
吐き出すようにしてその身体から霊が飛び出すと、少し離れた位置で霊は体を再構成。
「はぁ……はぁ、拙者は……?」
「まったく、帰ったら……お仕置きよん?」
体に走る痛みと燐の若干の恐怖を感じる笑顔から零は自分の身に何が起きたかを察した。
(ならば、拙者も何か力添えをしなくては……っ!)
そう思い、痛みを訴える身体に鞭打って立ち上がろうとした零の視線の先を虚が歩いていく。
「虚、殿……?」
こちらへ向かう霊へとその足を向けた虚は、にたぁといった様相で笑顔を浮かべる。
いや、笑顔と言っていいのかわからない……なぜならその瞳には妖しい光が宿っているからである。
まるで新しいおもちゃを見つけた子供、もしくは獲物を見つけた狩人の目とでもいえばいいだろうか。
「あは……とっても、魅力的ねぇ……あなた? ふふっ……もっとその顔をこちらへ見せて?」
虚が一歩、前へと進む。霊が一歩、後ずさる。
「あら……なぁに? もしかして怯えているの? ふふっ可愛い……いいのよ、怯えなくても」
後ずさり、驚愕の表情を浮かべながら逃げようとする霊に虚はゆっくりとそして確実に近づいていく。
恐怖を与える対象が逆転している……もう、どちらが恐怖を与える対象なのかわからない。
傍目にはまるで虚が幽霊の様に見えているのかもしれない。そんな雰囲気であった。
「逃げなくてもいいじゃない? ねぇ、あなた……食べてみてもいいかしら?」
にじり寄りながら虚は笑顔を霊へと向ける。
恍惚とした表情で見られた霊は自分の身を庇うように腕で自分の身体を抱いて後ずさる。
その顔は猛獣を見たかのように恐怖の色を浮かべていた。
「幽霊ってどんな味がするのかしら……んふふ、すごく……いいんでしょうねぇ?」
虚が手を伸ばし触れそうになった瞬間、霊のその体は霧散して消えてしまった。
どうやら限界だったようである。恐ろしきはやはり生者、ということなのだろうか。
事の次第を見ていた零と燐の二人。
目の前の人物こそが霊よりも恐ろしい存在なのかも知れない、との結論に同時に至った。
が、その言葉を飲み込み発することはない。いや、発することができないと言った方が正しいか。
なぜなら――――こちらを見て笑っている虚と目が合ってしまったからであった。
その後、二人の夢に虚がしばらく出続けたとか、出なかったとか。
「この辺りにいそうだな……さて、大人しくしてくれるといいが」
注意深く気配を探りながら歩くのは
碓氷 真理
。
彼女は角から顔を出し、その先に何かいないか探る。彼女と一緒に角から顔をにゅっと出した存在がいた。
通る者が見れば驚くような位置に顔があるが、彼女――千佳は普通の人からは見えないので問題はない。
「もう少し先まで行ってみよう、何かあるかもしれない」
夜中だからだろうか。周囲は静まり返り、特有の不気味さを醸し出している。
それを気にした風もなく、真理は歩みを進めていった。
彼女の歩く少し先の角に女性が立っている。女性は白い服を着ていて髪はあまり長くはないようだ。
その姿は薄ぼんやりしていて、表情を窺い知ることはできない。
(話しにあった幽霊とは少し姿が違うが……放っておくわけにはいかない)
女性に向かって駆けながら九字を切った彼女の目の前から霊が消失する。
「くっ……逃げられ――」
そこまで言いかけた真理は気配に気づいて振り向こうとするが、その前に後ろから覆い被さられてしまう。
彼女を抑え込む霊の力は強く、振り解いて立ち上がる事ができない。
そればかりかその力は徐々に増しているように思えた。力が増すにつれ、霊の姿もはっきりとしてくる。
「このままでは……ッ!」
霊に触れられている部分から体温を奪われ、次第に体に力が入らなくなってきていた。
体力を全て奪われ動けなくなるのも時間の問題と判断した真理は力を振り絞って抵抗を試みる。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
冒険
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月06日
参加申し込みの期限
2014年03月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月13日 11時00分
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