this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
『跪いて、崇めよ』
<< もどる
1
2
3
4
5
…
15
つぎへ >>
いくつもの春らしい色鮮やかな靴を見比べた末、
立花 なつ
は二つに候補を絞っていた。
一方はポインテッドトゥ――爪先が鋭く尖った細身な、白のパンプス。
デザインはシンプルだが、先端部のほんの僅かな部分だけゴールドの装飾があり、全体の印象を引き締めている。
いつも眠たそうにしながらも、ちょっぴり辛口なファッションを好む彼女の雰囲気によく似合うだろう。
もう一方は、アーモンドトゥ――先端が細過ぎず丸すぎないよくあるタイプの、ツートンカラーのパンプスだ。
爪先からほとんどの部分は黄、踵からヒールに掛けてとアンクルストラップが黄緑の春らしい色合いものだった。
そしてアンクルストラップには着脱可能な、可愛らしい花飾りが付いていて、アリかナシかで随分と印象を変えることができる。
こちらは普段の彼女の印象とは少しばかり違う。けれど似合うか似合わないかでいえば、やはり似合うと断言できる代物だった。
「……よし、決めた♪」
なつは悩み抜いて選んだ方を手に取り、
千歳飴 楓子
の元へと向かう。
「お待たせ、これがいいな~」
なつが声を掛けた瞬間、楓子はスマートフォンから視線を上げて、おもむろに立ち上がった。
「あ、座ったままでいいよ~俺が履かせてあげる」
なつが制止すると、楓子は「そうか」と頷いてすぐにソファーに掛け直す。
素直に座ってくれたことには少しばかり驚いたが、すかさず手を出してくるところから察するに(自分で履くにしても座った方が良さそうだ)とでも思ったのだろう。
「かーちゃん、脚が綺麗で何でも似合うから、迷っちゃった」
なつは笑顔で話を逸らし、楓子の手から逃れるように靴も引っ込める。
楓子は面倒くさそうに目を細め、しかしそれ以上靴を追い求めることはなかった。
「……突然楓子の脚を褒め出すなんてどうした?」
「え~? だって、綺麗なものは綺麗でしょ?」
「なつ氏も春の陽気にあてられたようだな」
呆れたような物言いは、正直に言えば少しばかり不満だった。楓子を褒めたのは春だからではないのだから。
とはいえ、こんなことでめげていては楓子との距離は永遠に縮まることはない。
なつは「そんなことないよ~」と否定しつつも、笑顔のまま。少しの不満も漏らさない。
「そんなに良い物か?」
そう言う楓子の表情からは、呆れも面倒臭さも、眠気までも吹き飛んでいて、その代わりに悪戯な艶が浮かぶ。
「……ならもっと近くで直接見て、触れて、崇めても構わないぞ?」
ニッとわずかに上がった口角が、鋭くなつの胸を刺す。
なつの変化に気が付かないまま、楓子は無頓着に片足を上げる。脱ぎかけの壊れた靴がコトリと音を立てて転げ落ちた。
(なんだかそう言われて意識すると、今日はすごく魅力的に見えるような……。
ううん、いつも魅力的なんだけど……それとは違って……もっと。なんていうか……)
生白くなめらかな素足は、まったくと言っていいほど筋肉が付いておらず、どこまでも細く、しかし柔らかそうだった。
ほんのわずかに付いた脹脛の肉が、重力に嬲られ無防備に揺れる。
そこに感じたのは、性的な魅力。
湧き上がるのは、衝動的な激情。
「ははは。なに、冗談だ。気を悪くしないでくれ。
まあ今みたいに、軽率な賛辞は相手をつけあがらせ……」
楓子は何事もなかったように、普段の顔に戻り、差し出した足を引っ込めようとする。
なつは反射的にその足を両手で絡み取り、そして――
「……うん、爪先まで全部、綺麗だよ」
無垢な爪先に、唇を落とした。
それは軽く、柔らかい、メレンゲのような口付け。純粋に触れただけ。
「って、待て待て! 突然顔の前に脚を出されたからといって口付けをする奴があるか!」
一拍の間をおいてから、楓子は喚き立ててなつを非難した。
その白い頬がかすかに朱色に染まっているのを見つけてから、ようやく遅れてなつ自身にも(あ、キスしちゃった……)という自覚が訪れた。
「……あ、ついキスしちゃった。
ごめんごめん。なんだか変な気持ちになっちゃった。なんでだろ~?」
「……何が『つい』だ。柄にもなく驚いてしまったじゃないか」
胸の奥に、突如として湧き上がった激しさは欠片も見せず、なつは微笑み誤魔化す。
唇を尖らせて不満を述べる楓子の表情は新鮮だ。
胸に広がるのは、自身でも制御できないような謎の感情ではなく、温かく甘い幸福。
「……はい、どうぞ」
靴を履かせようと奮闘している間中、素肌の感触がなつの煩悩を誘ったが、それ以上粗相をすることもなく、楓子に靴を履かせた。
「奢られるのは気がひけると思っていたが撤回しよう。今のが靴代だ。
春の陽気のせいか一時の気の迷いか知らないが、楓子がこの靴を履いてるのを見る度にこの事を思い出してもらおうか」
ふん、と鼻息を荒くして楓子はなつに罰を言い渡した。
自然と頬が緩んでしまう。
「わかったよ~。じゃあかーちゃんも、その靴大事にして。それで、俺のこと思い出してね?」
指摘をされて、再び楓子の頬が赤く染まった。そのことはけっしてなつは指摘しない。言ったらきっと彼女は隠してしまうから。
秘密にして、大事に大事に眺めるのだ。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
15
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
『跪いて、崇めよ』
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
お色気
定員
20人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月13日
参加申し込みの期限
2017年01月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!